見出し画像

【夢界雑記】再生か、転落か


こんな夢をみた。

そんな語り出しが似合うような、
似合わないような、そんな夢界。


逃げ込んだ2階の1室、
幾人かのなかま、

助けたくて、助かりたくて、
必死に逃げた筈なのに、

おわりというものは
こうもあっさり訪れるのか。


ころされていくなかまを守れない不甲斐なさ、
同時に訪れる強い恐怖、

抱き抱えるようにて撃ち込まれた弾痕から
鮮やかな血が止め処なく溢れる

痛覚

狭まる呼吸

見知った筈の
思い出せない貴方は
満足げに
血海をつくり去っていった


立ち上がり、辺りを見渡すと、

屍の隙間で、何人かが、蠢いていた。


ひとりが立ち去り、戻ってきた。


撃たれず済んだ知らない別の誰かが
残された手紙を読んで咆哮


戻ってきた彼女は
たくさんの手紙を抱え

「これを渡したら逝く」

と口にした


そのうちのひとつに
僕の家族に宛てられたであろう2枚の便箋


仕事をする彼女はこんな人でした

こんな仕事を一緒にしました


そんなことを認めてくださったうれしさが
込み上げて、くるしくて、


声を上げる者に触れると
透けて掴めなかった


吁、そうか、僕は、死んだのか


死んだのか



途端に視界が変わり
夢界と気付く


動悸がして呼吸が乱れる

強い吐き気に襲われる

立ち上がれない動けない

時は一刻も経っていなかった



こんなことが年に何度か訪れる


吁、そうか、夢告、夢界。


僕はまだ
掴めるセカイで彷徨っている


まだ動悸がする


このサポートは、基本的に、僕の、お勉強や、成長の為に、使わせていただきます。 キモチと、キモチが、交われたら、、よしなに。