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歩行者妨害と奥ゆかしさ

youtube動画で歩行者が先に行ってくれと示したから、先に車を走らせたら、検挙された。納得いかないので、youtubeをしている弁護士に相談、そこからの警察とのやりとりが話題となった。

警察としては、多分、これを認めたら、本当に歩行者妨害をした運転者の言い逃れの理由になってしまうからだろうと思う。判断は警官の裁量権だとしても、横断しようとした歩行者や目撃者はいないだろうし、ごねる理由付けになってしまう。

横断歩道で譲られた場合、どうしたらいいかというと、「譲り返す」のが正解だと思う。(その人が頑固爺さんでない限り)経験上7割ぐらいは横断してくれる。
日本人特有の過度の思い計り。贈り物を「つまらないもの」と言って渡したり、「どうぞどうぞ」(ダチョウ倶楽部ではない)と相手に譲ったりする感覚。一度は好意に遠慮して、断り、それでも「どうぞ」と言われたら、初めて受け取るみたいな。
歩道の譲り合いもまさにそれだと思う。歩行者(私は渡るのも遅いし、ここは譲って先に行ってもらおう)「お先にどうぞ」>運転者(イヤイヤ法律なんで、遠慮せずに)「いえいえどうぞどうぞ」>歩行者(そんなに言うなら、ここは遠慮なく渡らないと失礼に当たるな)「ありがとうございます。では、先に渡らせて頂きます」
まぁ、こんな長いやり取りはないだろうけど、ジェスチャーや目配りの中にそんな意思が含まれている。

若い人や白黒はっきり派には、いわゆる「忖度」的なものは、不合理この上ないと思うかも知れないが、捕まってしまったり、このニュースのようにめんどくさくなったりしない為には、「譲り返す」を試しにやってみられてはどうだろう。


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