感謝と愛
俺はとても心が狭い。
昔バカにしてきたやつらが「落ちぶれた」なんて話を耳に挟むと
『ざまあみろ』
ととても嬉しい気分になって一人で高笑いする。
ハッ!ハッ!ハッ!
だから群れるなって言っただろ?
あんたらが正しいのはその狭いコミュニティーの中だけだ。
何回も教えてやったのに。
てな具合に。
でもな。
不思議なことにこの「ざまあみろ」って気分をとことん味わうと、その気分自体がどこかに消えてしまって
「まあ、どうでもいいや。」
て思うようになる。
バカにされて腹が立った時の気持ちや、落ちぶれたと言う事を知って嬉しくなった時の気持ち、両方ともが消えて無くなっている。
まっさらな、透明なこの「何か」に戻っている。
だからな、おい。
よく聞けよ。
かっこつけてないで本気でムカつけ。本気で嫌いになれ。
本当の感情から逃げてないで、どっぷりと浸かれ。
「ありがとう。感謝します。」
って、張り付いた笑顔で嘯くのはもうやめろ。
「ありがとう。感謝します。」
はその怒りを乗り越えた後に自然に湧いてくる。
なぜならば、この世界の本質が
感謝と愛だからだ。
どこをどう巡っても最終的にはここに帰ってくる。
大丈夫だ。ネガティブな思いを持っても構わない。
草や
木や
空や
海や
大地や
犬や
猫や
ライオンや
月や
太陽や
オリオンはお前を裁かない。
人を裁くのはいつだって人だけだ。
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