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黄色い世界

蕁麻疹、鼻喉いたい。これは花粉になく、

黄砂やな。愛知県に来て初めて身近に知った黄砂。まさかの花粉症軽減。あとアホみたいにむし暑い梅雨には馴れたよ。ふたむかし朝の満員電車、あたりまえみたいに子連れ通勤やったけど、車内は優しかったな。いつから変わったのかな。いや、世間一般に言うほど愛知県は変わってないんじゃないかとさえ思える。いろんな意味で陸の孤島更新中。個性とはよくいったもの。


当時、幼かった息子は毎日電車に乗れて、それがたいそう周囲の上品なお友達から羨ましがられ嬉しかったそうだ。世の中とはうまく出来ている。わたしの仕事柄、一般的な園に通わせてやることが叶わず、当時お世話になっていたドクターが自身のお子さんの通う園を紹介してくれた。その24時間完全保育の園には本当に助けられた。ドクターファミリー専属ような身分不相応な場所だったけれど、本当にすべてが善き園だったな。お友達は皆、外車で送り迎えのなか、息子は地下鉄に乗せられ、ときには北海道あたりまでも仕事の都合で連行され、それもまた善きかなとかいうような親のもとで、そりゃ逞しくもなるだろうよ。ただひとつ、いまも思い出すのは、息子との約束、それは物心ついたときからひとつだった。女は殴るな。

今も変わらない。
もしも、このさき女に殺されそうになったら、それがおまえの集大成なんだよ。ありがたく思って善人になく誠実にあれ。


善きかな、かな。


最後は黄砂に吹かれてもいいじゃないか。

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