見出し画像

エドワーズのスナッパーをレビューします

エドワーズのスナッパーです。

正式名称:EDWARDS E-SNAPPER-AS-M

ESP SNAPPER-ASの廉価版です。

このギターにおいて最も魅力を感じるのは、出せる音色のバリエーションが豊富であることです。
ピックアップ配列はネック側とミドルにシングルコイル、ブリッジ側にハムバッカーで、さらにハイパスコンデンサーが搭載されています。
ミニスイッチを用いたリアのコイルタップに加え、トーンポッドを引き上げてフロントを常時オンにすることができるので、通常の3PUのストラトではカバーできないネック側+ブリッジ側の組み合わせが可能です。
タップ時を含めいずれのポジションでもパワー不足ということは無く、扱いやすいです。
ただ、ネックとミドルのシングルコイルの音色が少し明るすぎるきらいがあります。

このギターはゴトーのマグナムロックペグと2点支持トレモロを採用しています。いずれも一般的なパーツであり、性能の良さに加えて故障時の交換が容易という意味でも安心感があります。こういったパーツや仕様が本機は無難にまとめられ、扱いやすさがあります。ボディ形状もストラトを元に細部を調整したような形で、ルックス含めとっつき易いです。

その反面、ネックシェイプは好みが分かれる点でしょう。
ネックの厚みは平均的なストラトより多少薄い程度で、指板が平たく、ネックを握り込んで押弦するスタイルにはあまり合わないと感じます。
指板の両端が丸められておらず角が立った形状で、このギターはクラシックフォームでの演奏を想定しているのでしょう。
ネック塗装はサテン仕上げで、フレット処理も丁寧にされており、弾きやすいです。

このように演奏性に関わる部分は良くできていますが、見た目に関しては不満が残ります。

アッシュ材の木目を際立たせるバーナーフィニッシュは格好良いのですが、3ピースのボディの継ぎ目が目立ちます。

廉価版である以上、完璧な見た目を求めるのも野暮だとは思いますが、税込定価198,000円の商品としては不恰好です。
ESPに比べれば手頃な価格かもしれませんが、安い金額ではないし、ギターとしてもfenderやmomose、SAITOのような一流ブランドの商品と並ぶ価格設定です。
それを踏まえると、このギターの定価は割高だと言わざるを得ないでしょう。

僕は15万円で購入しましたが、見た目以外は満足していて、気に入っています。

楽器屋の店頭で同じモデルのギターをいくつか見かけましたが、僕の個体ほど見た目が悪い物はなかったです。

交換してくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?