見出し画像

皆川公美子さんのセッションを受けて、とその後の考察

どんなに仲のいい人(家族や夫婦でも)であってもある一定の時間を過ぎると一緒にいるのが落ち着かなくなり一人になりたがる、なんてことのない世間話なのにものすごく質問をせずにはいられない、長引く話し合いでは結論を言って終わらせたくなるなど、人が好きなのか嫌いなのか、活発なのかおとなしいのか、センシティブなのか冷淡なのか、そしてこれらは気質や性格なのかそれとも発達障害なのか、それとも単に自分勝手、天邪鬼、意地悪なだけなのか、と自分の中のややこしさ、扱いづらさと折り合おう、理解しようと長い間、試行錯誤してきました。

誰にでも、矛盾する性格や性質、これは気になるのにそれは気にならないというような偏りがあるのも知ってはいるのですが、わたしの長年のナゾはそういった自分自身の性質に自分が振り回されてしまうことと、似たような人があまりいなくてハミ出してしまうこと。それが「HSP」や「HSS型HSP」、「洞察系HSP」という概念があるのを知ってから、ああわたしはこれかもしれないとやっとわかってきた感じです。

でもそれってそう思いたいだけかもよ、という疑念がぬぐいきれず、先日思い切ってHSP/HSC才能発掘プロデューサーの皆川公美子さんのセッションを受けてみました。そもそも自分がHSPなのか?さらには洞察系なのか?あてはまる項目はあるけれど光に耐えられないということはない、不快な声はあるけど触覚は敏感なのかどうかもわからない、ヒトの気持ちがわかるというのも「わかる」と思いたいだけでその人のほんとの気持ちはわからないわけだし、不機嫌になっている人を見ると自分もピリつきはするけどそんなのはHSPに関係なくたいていの人がそうなるだろうし、などと頭の中でずっとグルグルしていて、もうこうなったら実際お話ししてみるしかないと心を決めたわけです。そうすることによって自分を知る手掛かりやヒントが増えることを期待して。

ZOOMでセッションさせていただきまして、おおかたはわたしが一方的に自分のことを話させていただきました。幼少のころからオトナになってから、子育て含め今まで感じてきたことの数々をとりとめなく思いついたはしから。こんな話でいいのかしら?と思いつつも、皆川さんが否定せず耳を傾けてくださるのをいいことに、途切れながらも思いのたけをぶちまける(笑)

その中で印象に残った言葉は皆川さんの発された「サバイブ」という言葉。環境的にはなにひとつ不自由なく育ったので、感謝こそすれ不平不満を言うなんてとんでもなく贅沢、足るを知らないこと。それは充分にわかっているのですが、幼少期は何をしても(しなくても)とにかく怒られていたという思いが消えません。安らげる場所はあったもののそこに長居することは許されず、どこに地雷が埋まっているかわからない原野をやみくもに歩かされ、毎日地雷を踏みつづける満身創痍と混乱の日々でした。まさに「サバイブ」。このことはわたしの頭の中の創作、大げさ、事実無根なのかもしれません。が、事実はともかく人は感じたことがすべてだとするなら、わたしは幼少期、確かにしんどかったと思います。大人になってから再会した、小学校2年生のころの唯一の友だちに「当時はしょっちゅう『家出したい』って言ってたよね」と言われ愕然としました。そう言われて思い出しました。家に帰りたくない、かぎっ子がうらやましい、と毎日思っていたことを。

妹がピアノを習い始めたとき、「わたしも習いたい」と泣きながら訴えたんですが、今となっては本当はピアノが習いたかったわけではなかったとわかります。わたしが感じていたのは、妹の話は聞くのになんでわたしの話は聞いてくれないのか?という悲しみでした。すぐに言葉が出る子じゃなかったから、聞くだけじゃなく考える時間も与えてほしかったんですよね。聞かれたとしても、日々をお気楽に安寧に過ごせればいいくらいにしか思っていなかったので、何がしたいとかどうしたいという希望は、特にわたしからは出てこなかいんですが、それでも。

こういうことは完全に解決ってしないと思うんですよ。過去何度か「幼い自分へのアプローチ」というのをコーチングやヒプノセラピーでも試してみました。何度かやってはい解決、氷解、というものではなく、ラクになりたいのならきっと、自分で何度も何度もやる必要があるのでしょう。

あと、やっぱりわたしは洞察系でした。洞察系は大量の情報を処理しているため、何かをするときに時間がかかるうえ、理解してもらえないことも多いとか。自分の気質や傾向がわかってくると、自分が悪いと厳しい見方をしていたことが、「だものね、しょうがないよね」という優しい見方ができるようになりますよね。今までは、「すべてに時間がかかる」→「すべてにおいて急がなきゃ、手早くしなきゃダメだ」とか「一人になりたくなる」→「そんなのは自分勝手、人といるときはそれに付き合うべき」という思考で苦しかったなあと。けれど、自分の気質や傾向がわかると、「すべてに時間がかかる」→「だから、すべてに時間と物理的な余裕を持つようにする」、「一人になりたくなる」→「だから、自分の機嫌が悪くなる前にダウンタイムをとる」といったように対策を立てることができるようになり、ずいぶんとラクになりました。自分への見方を優しくしたい、でもやり方がわからない、という人は「まず自分の気質や傾向を知る」といいんじゃないでしょうか。「優しくする」と「甘やかす」の区別がつかない、わたしは自分を「甘やかしている」だけなのでは?とも思っていましたが、もうそんな区別はどうでもいいのです。

<HSP/HSC才能発掘プロデューサー 皆川公美子さんのブログはこちら>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?