境界知能について知って欲しい


明けましておめでとうございます。
最高の1年にしましょうね。

精神的に調子が非常に良いので(後に必ず最悪の状態が訪れるのは知っている)記事を書けるときに書いておこうと思います。

皆さん「境界知能」ってご存知ですか?
知らない方は本当に知っておいて欲しい言葉ですのでこれを機に是非。
境界知能、所謂グレーゾーンと呼ばれる知能を持つ人達の事です。

知能指数(IQ)「70」以下に該当する子は「知的障害」と呼ばれます。
知的障害に該当する方は国を始め周りのフォローがある程度受けられているとは思うのですが、(そう信じたい)問題はこの70より上ではあるが限りなく知的障害に近い「境界知能」の人達なんです。(IQ70〜84までの人達を境界知能と呼ぶ)

IQ69と70の差ってほぼ無いと思う方が普通だと思います。
69の人は知的障害、70の子は健常という様に分けている事で辛い思いをするのは70の子だと僕は思います。

本来であれば支援が必要であるのにも関わらず、学生時代は勉強についていけないのに普通学級で学ぶ事になり、自信を喪失して犯罪行為に走ったりひきこもりになる子も多いと言います。

境界知能をテーマに書かれた「ケーキの切れない子供達」という本では少年院に入っている子達の多くはケーキを綺麗に三等分にする事が出来ないと言います。

本来は支援の必要な人達が支援の対象になっていない実態が日本にはあり、如何に解決していくかというのが今後の課題であります。

まず最初に誰もが思い浮かぶであろう「知的障害の範囲を広げたらどうだろう?」という意見ですが、実は1960年代まで知的障害の範囲はIQ85以下からでした。

しかしその場合「知的障害」と呼ばれる人が全国民の14%に該当するという事になります。
それでは現場の実態とかけ離れていると言う事で1970年代から現在のIQ70以下が「知的障害」に該当するという事になりました。

現在「境界知能」と呼ばれるグレーゾーンの方は学校のクラスで言うと35人クラスに5人はいる事になります。
皆さんも誰かしら思い当たる人がいるのでは無いでしょうか?

境界知能の方達は学生生活や仕事でもかなりキツい状況にいる様です。
仕事で叱責される事も多いと思います。
やはりIQが低いと幼少期、青年期での自信喪失によりその後の人生にもかなり影響してしまうのが現実です。

ですが僕が思うにIQ80の方とIQ100の方、同じ事を同じ時間で学んだとして境界知能の方は8割しか理解出来ないので圧倒的に不利だとは思うのですが努力でカバー出来る所はあると思うんです。
IQ100の方の1.2倍の量こなせば同じ理解が得られるのだとすると努力次第では対等に勝負出来るとは思います。

ただ幼少期、青年期に自信を無くした場合「努力」の重要性を理解出来なくなってしまうのが問題なんです。
IQ80でも小さな成功体験の積み重ねで、自信を付けていければ努力の力で社会の荒波を渡っていけると思うんです。

最近では継続する力、即ち「非認知的能力」と呼ぶのですがこの力は幼少期にどれだけ小さな成功体験を積んだかが重要だとエビデンスを交えて語られています。

元保育士である僕はとても重要なポジションに居たのだな、、と痛感させられます。

まだまだ知らない事が多いのでヘタな事は言えませんが、僕は知的障害の範囲を広めても良いと思います。
そして国主体で保育業界にもっと過剰とも言えるお金を投入した方が良いと思います。
教育に金は掛けるだけ掛けて、IQが低くとも「非認知的能力」の高い子供を育てていくのです。

どれだけIQが高くても付け焼き刃の人間が10年選手と勝負しても勝ち目がありません。

努力(勉強)こそ全てなんです。
境界知能の方の存在を社会全体で共有し、皆でフォローしていきましょう。

今年も木下こうゆうをよろしくお願いします。
飛躍の年にしていきます。



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