不思議でちょっと涼しくなる話を書き記しておこうと思ったので久しぶりにnoteを書いてみる。



そろそろ夏なのでちょっと涼しくなる話をしようかな。心霊系無理な人は読まないでね。

これは私が実際に体験したこと。そして忘れたくない出来事のひとつなので書き記しておこうと思います。

とある日曜日の午後。
シフト制の仕事をしていた私はその日も仕事。パソコンで事務作業をしていました。
ふとデスクの端に置いてあるスマホを見ると不在着信の通知が。近くの市の市外局番からはじまる電話番号だった。万が一仕事関係の電話だったら…でも、知らない電話番号に折り返すのはちょっと怖い。留守電もないし(もちろん留守電設定はちゃんとしてるよ!)。一回ググろう。そう思って、かかってきた電話番号で検索をかけると とある病院の電話番号だった。

何事だろう。

とりあえずかけ直してみた。
「はい、○○病院です。」
「すみません、○○と申します。○時くらいにこの番号から着信があったのでかけ直しているのですが…」
「え?この番号からですか?…少々お待ち下さい。」
電話に出たのはおそらく若い女性。困惑した様子で対応を別の人にかわる。少し長めの保留音の後に対応をしてくれたのは最初よりも落ち着いた声の女性。おそらくベテラン。
「お電話代わりました。間違いなくこちらの番号からの着信ですか?」
「はい。スマホに不在着信があって…知らない番号だったので一回検索して…それで、こちらの病院だったのでかかってきた着信にそのまま折り返しています。家族が運ばれたりしたのかな…と思いまして…」
「そうですか…。その時間、電話をかけた人は誰もいないんです。今日は日曜日なので病棟もお休みで…病棟からお電話することもないんです。万が一、ご家族が運ばれたりしてお電話する場合は必ず留守電を入れさせていただくので…何かの間違いかと……」

何かの間違い…だと?
そうか、そんな事もあるか…。

お礼を言って電話を切った。
胸がざわざわするので、実家に電話をかけてみた。誰もでない。
仕方ないから弟にラインしてみた。すぐに返事は来ないだろうからパートさんに「病院から間違い電話あったんだけどwww怖いwww」なんて笑い話にして話題にした。

しばらくして弟からのラインが帰ってきた。


《母ちゃんが入院してるけど大したこと無いから大丈夫》


…?

母   ち   ゃ   ん   が   入   院   し   て    る     ?


聞いてないんだけど?大したことないって?一泊二日の検査入院的な?仕事で怪我でもしたか?交通事故か???

大混乱。弟にライン返信しても未読スルーだし。

どうしよう。病院の場所調べたらそんなに遠くないしな…行ってみるか。
偶然にも次の日(月曜日)が休み。こんなタイミングありえる?

その日は仕事を終わらせて帰宅。
(プライベートの電話をした時間についてはその分残業時間を削って調整してますからね…!笑)

次の日。

面会開始時間に合わせて病院に行き、受け付け。そういえば部屋番号も何も知らないや。端からネームプレート探すか…
そんな事を考えながら足の赴くままに進んでいくと、パッと目に入る母の名前が書かれたネームプレート。
部屋に入ってベッドに向かう。

ほんとにいた…

母に声をかける。めちゃくちゃびっくりする母。

ここにたどり着いた経緯を話すけど、いまいち分かってないみたい。そりゃそうだよな…私もワケわからんもん。

私も母に何故入院しているのか聞く。

病気をしたが、私に連絡したら仕事も忙しいし余計な心配をかけると思って言えなかった、とのこと。
もう手術もおわって、リハビリの様子を見て退院待ちをしている…と。


いや、言えよ。どんなに心配かけてもそれは言えよ。
そんな事言っても今更だけど。とりあえず知れたからいいや。


実家近くまで来たし、ご飯でも作りに行ってやるか…と、いうとこで実家へ。

実家にたどり着いて父に一連の流れを話す。
「そっかぁ。何かが教えてくれたのかな。そんな事でもないとちゃんと言えなかったかもしれないしなぁ。」
そこでやっと実感する。これは全部を<偶然>で片付けていい出来事とは思えないよな。やっぱ<何か>あるよな。
そんな事を話していると一本の電話が。病院にいる母からだった。次の日(火曜日)に退院が決まったと。

まじか。

日曜日に病院からの不在着信が無かったら、月曜日が休みじゃなかったら…
私は母が病気をして入院して手術していたことを知ることが出来なかったかもしれない。

何か不思議な力に教えてもらったとしか思えないんです。そういう風に考えないと納得できないんです。思い出す度に不思議な気持ちになります。

まぁ、ちゃんと先に教えとけよ!ってのはあるけど。そこは心配かけたくなかった親の気持ちを尊重するとします。笑

今のところ生きていて一番不思議な体験です。
あの電話が不在着信じゃなくてちゃんと出てたら…って考えるのはちょっと怖いのであんまり考えないようにしています。笑

一生忘れたくない、とっても不思議でちょっと怖くて涼しくなるお話でした。

…ほんと、誰が着信いれたんだろ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?