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自己照会#2 「変わりたいと思う気持ちは、自殺だよね」

ぶっちゃけた話、程度のでかいミスを犯したところで人間は死なない。

それは死ねないとでも比喩すべきか。

そう、死なない。苦しむだけだ
ただ単純に、もがき苦しむだけなのだ。

そして続く。いつまでもどこまでも続く。
ただ、意味もなく、続く。
人生がゲームでないのは
リセットボタンがないからではなく
そこにゲームオーバーがないからだ。

とっくの昔に『終わっている』のに、
それでも明日はやってくる。

夜が来ても朝が来る。
冬が終われば春が来る。
人生って素晴らしい。

 こんばんは。Kinoshita Under Woodです。なんの話かっつーと俺のルーツの話です。

 小学校5年生まで、俺はかなりの優等生でした。成績優秀、委員会は学級委員、先生の言う事は必ず守るなどなど、詳しくは思い出せませんが優等生のお手本であるかのように振舞っていた気がします。

 だってそれが正しいと思っていたから。

 今思うと当時の自分は、大人の持つ「子供の理想像」に自分からハマりにいって、他の誰かから褒められること自体が生き甲斐になってしまった中身の無い可哀想な人間だったんでしょうね。

 そんな当時の自分ですが本を読むのが結構好きで、結構学校の図書室で昔のSF小説(といっても簡単なやつ)とかを借りて読んだりしてました。それを見た母が町の図書館へ連れて行ってくれて、今度はそこでまた色々本を借り始める訳ですが、そこでこのシリーズに出会います。

 ざっくり内容を話すと、人として終わってる萌えキャラが登場するミステリー系ライトノベルなんですがシリーズが進むごとに段々人外バトルものになっていきます。(俺はこの小説に多大な影響を受けているので文体がちょっと西尾維新っぽくなっています。)

 もうね、「かいけつゾロリおもしれー!」って脳みそだった自分からするともう衝撃な訳ですよ。

こんなにも捻くれていいのか、って。
こんなにも擦れてていいのか、って。
こんな生き方でもいいのか、って。

 冗談じゃなく、そう思いました。

 単純に、多感な時期にこういう小説を読んで影響されて、所謂厨二病ってものかもしれませんが、それでも間違いなく俺の人生観は変わりました。

 世の中にあるものはワンピースやナルトのような王道な物語だけじゃなく、もっと陰鬱で滑稽で後味の悪い物語もあって、それが評価される世界があるのだと学びました。この出会いがきっかけで、自分は自分のマイナス面に目を向けるようになり、段々と今の性格になっていきます。多分、この出会いがなければ俺は中身と根拠のないただのポジティブ押し付けクソ野郎になっていたと思います。

 この記事のタイトルは、シリーズの中で一番お気に入りの2作目「クビシメロマンチスト」から取りました。変わりたいと思うということは今までの自分を否定すること。それはつまり自殺と同義なのだと。そう思ったかは分かりませんが主人公のいーちゃんはそう呟きました。

 皆さんはどう思いますか?変わりたいと思ったことはありますか?過去の自分を否定したくなったりしますか?

 今の俺はいーちゃんにこう答えるつもりです。

 「確かにそうかもしれないけど、他の誰かに殺されるくらいなら自殺したほうがマシかな。」


まぁ、戯言だけどね。

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