法律について

(法律と憲法は違うものですが、本文ではわかりやすく一緒にしたり別にしたりしているかも!ですが、間違いはたぶんないのでご安心を。)

①何のために法があるのか

 法っていうのは元々はみんなが協力しあって生きていくためルールや。
 オレたちの権利を守ったり、オレたちが守るべきことを定めておくことで、みんなが自由に生活できるわけ。
 それこそが法なんや。

②司法とは

 じゃあ、その法ってもんがあっても正しく使われてなあかんよな。そこで登場するのが見張り番、司法や。この見張り番は法に基づいてトラブルを解決したりルール違反を正したりする。

 オレたちが安心して暮らせる社会を支えてくれてるんやなぁ。



③なぜ法律が有効なのか。

 法がなんであるのか、そしてその法がちゃんと使われてるのか、それはわかった。でもなにを根拠にその法律があるんや?

 そもそも法律ってのはどこで誰が作ると思う?国会で国会議員さんが作ってるわな。

 じゃあ国会議員さんってのは誰が作ってる?作ってるって言ったらおかしいな。

 そう、国会議員さんってのは選挙を通してオレたちが選んでるんや。

 つまりオレたちの国の大元のルール、民主主義っていう決め事で選んだ国会議員さん達が法律をつくるんや。

 要は、間接的にやけどオレたちが法律を作ってる

 オレたちが作ってるんやから作ってるオレたちが守らんかったらあかんわなぁ。

 だから悪いことしたらお巡りさんに👮‍♂️に捕まって刑務所で働かされるわけや。悪いことしたらあかんで。



③法律の限界

 とはいえな、国会議員をオレたちが選んだって言ってももしかしたら暴走するかもしれんよな?

 アイツらが「よっしゃ、オレたち法律作り放題やから国民みんな奴隷にして働かせてその利益でオレたちだけ飯食ったろ」なーんて考えてみ?

 さあ、えらいこっちゃ。どうする?

 でも大丈夫。法律には限界があってな、なんでもかんでも好き勝手できるわけちゃうねん。

 法律は憲法っていうルールに違反しないように作らなあかんねん。

 憲法に違反してるルールは無効になるから、オレたちが奴隷になるって法律で作ろうとしても憲法は許してない(憲法18条)から無効や。安心してな。

④-1 憲法とは

 さっきの話で憲法って出てきたけど法律とは違うんかって思わん?

 法律とは違うんよな。法律はオレたちを縛るルールやろ?でも憲法ってのは本来はオレたちを縛るルールじゃないねん。

 憲法ってのは国を縛るルールやねん。

 昔は王さまが自分勝手にルール決めてオレたちを縛り付けてたんやけど、王さまがやりたい放題やりすぎて大変なことなったから、王さまを亡き者にして、代わりにオレたちの代表に政治とかやってもらおうってなったわけや。

 でもその代表も王さまと同じことしちゃ意味ないわな。だから代表をルールで縛ることにしたんや。

 つまり、国の行動を憲法というルールで規制することで、オレたち国民の自由な権利を保護しようってことなんや。何かを規制することで何かを保護することになるなんて、難しい話やなぁ。

 だから基本的にはオレたちを縛る法は法律国を縛る法が憲法。ってことやな。

④-2 憲法改正

 憲法に違反した法律は無効になるのはわかった。じゃあ、憲法から変えてやって国民を奴隷にできるようにしたったらええやん?なんなら独裁国家にでもしてやったらええやん?

 ここからは君の出番や。憲法を変えるにはある一定のルールがあるねん。ぜひ調べてみてほしい。いろんな発見があるかも。

 それから憲法を変えるにしてもどこまで変えられるのか、も調べて考えてみてほしい。

 最後まで書けやと思うかもやけど、調べる癖つけやないつまでも調べへんやろ?



以上。


追記

先日、参院選があった。Twitterでも、やれどうやって投票するのかだの誰に入れれば良いのかだの迷い子が続出していた。

法とは政治と大きく関わってくる。政治によって法が作られるからだ。逆に、政治によってでしか基本的に法は作られない。

であるのにもかかわらず、法に関して何も知らず憲法や法律を語る人々をよく見かけた。

そりゃもちろん、義務教育では憲法や法律のことを深く勉強することがないから仕方ないのかもしれない。せめて三権分立なんて言葉を懐かしく思うくらいなのだろう。

しかし法は私たちの生活に大きく関わってくる。英語など知らなくても生きていけるが、この現代社会で法を知らなくても生きていけるのはごく少数だ。

何も知らず誰かに騙されつづけ自分の意見がいつの間にか間違っていてその間違いに気づかない…

そんな悲しい人生を送るのであれば法など知らなくて良いだろう。

本文章の内容はおよそ法学部1回生が1年を通して学ぶ内容である。ただし本当はここからもっと深く学ぶことになるが…

たとえば①の範囲では「法と道徳の違い」②の範囲では「三権分立」③では「憲法改正の限界点」④では「憲法の私人間効力」などである。

難しいように思われるが、法は文章を難しくしてるだけで内容はとても簡単である。

深く学べとまでは言わないが本文にあるような表面的な部分を知っているだけでもニュースや新聞、知り合いとの政治議論はよりよい方向性を持つだろう。

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