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休むことと辞めることはゼニゴケとリトマスゴケぐらい違う

つまり界レベルで違う。(ゼニゴケは植物界、リトマスゴケは菌界です)(後者は我々寄り)(オピストコンタで検索検索ゥ)(一応藻類が共生してるけど)(地衣類で検索検索ゥ)

おっと今回はポケモンとは全然関係ない話をしますので、最近テラレイドバトル攻略記事を見てフォローしてくれた人はそのへんは期待しないでくださいね~。


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いやー、先日、メンバーシップに加入しているYouTube配信者集団のメンバー1名が今月をもって卒業という報せを受けましてね。

年度末ということもあり、本件に限らず似たような事例が各所で散見されると思うんですよ。

そしてこう思う人は少なくないはずです。


「わざわざ辞めんでも、休んどったらええのに」


【休みは、休めない】

トートロジーみたいなタイトルですみませんね。変なおじさんだから変なおじさん。

休職と退職、退学未遂、(友人の)退学既遂を経験してきた身として、休むことと辞めることは全然違うなーということを体感しています。

まー分かりやすいのは小学校の夏休みの後半ですよね。「読書感想文……」ってずっと頭の片隅にある感じ。嫌じゃないですか?まあ私は超おりこうキッズだったのでお盆前には宿題を終わらせてたのでわからないんですが


もうちょっとかっこよく言うと「脳内のメモリが常にある程度占有されている状態」とか。バックグラウンドで何らかのアプリケーションが動いてて処理が重い……ってやつ。

夏休みの宿題は、期日にしっかり終わらせるか終わらないまま9月に突入して爆破するかの2択ですが、こちらはバックグラウンドで動いてるアプリを落とすという選択肢がベストですね。


つまり、それが、辞めること!


【事例1. 退学未遂】

忘れもしませぬ、あれは拙僧が修士2年だった頃の冬……

私「これ以上足せるデータがありません!定性的な変化しか計測できません!定量化しようとしても再現性がとれません!残された時間でもう何をやったらいいのかわかりません!卒論レベルの修論しか出せません!」

教授「もう1年学べるドン^^」

私(ピペッティングのやりすぎによる腱鞘炎と論文読み書きしすぎの眼瞼ミオキミアを治療するとして、修論と就活をもう1年……?実験だけに集中すれば1年で何とかできるかもしれないけど、就活と並行……?それとも既卒就活?今年ストレート修了で25歳、来年なんとか修論と就活どっちも終えた場合は26歳、再来年既卒就活する場合は27歳になるんだけど採用してくれるところあるんか?そもそもM1のときのコンタミでデータ飛んだ事件が……あわわわわ)

私「無理です。退学します」

教授「ダメです。前に修論発表するってサインしたでしょ。退学届にはハンコ押さないし、研究室来なくなったら修了認定も出さないからね」

私「ミ°」

→土日も含め缶詰めになりながらなんとかデータを出して、修了式当日の朝まで実験室で作業をしてなんとか脱出。なお翌日に東京へ引っ越し。正直この時期の記憶があんまりない。修士を採用するなら春休みの入社前課題♪とかいうの勘弁してくれ、春休みなぞない。


この件では「休む」も「辞める」もできなかったので、代償としてHPの最大値が減った感覚があります。やうやう無理になりゆく残業。というか今や8時間稼働さえたぶん無理。加齢もある。


【事例2. 友人の退学既遂】

友人「休学するって事務に言ったらその理由(資格取得)だと認められないって言われたから、退学した^^」

私「判断が速い👺」

ちなみに某旧帝大の3年の終わり頃の話。なお休学が認められないことに対する筋道の通った回答は得られなかったらしい。なんでェ?(CV:ハチワレ)


その後彼女は無事資格を取得し東京に出てしばらく働いた後当時の恋人と海外に移住、現地で結婚→離婚→結婚をしたのち永住権を取得、今は現地で同様の資格取得のために励んでいるとのこと。

判断が速い👺


曰く「こっちの日本人、女性しかおらん」「それぐらい日本では女性が生きづらいってことやね」とのこと。ちょいちょい移住を勧誘されてはいる。

休めないなら辞める、それがベストなときもある。


【事例3.  休職からの退職】

ある月曜日の私「突如体が動かなくなったので会社休みます」

火曜私「体が動かん。会社休みます」

水曜私「体が動かん。ヤバくね?ヘイ人事」

人事「回復するまで有給を使いきってください」

~~~~~~~~~~~

私「使いきったけどまだ家のドアが開けられません、頑張って開けても駅の近くに来ると気持ち悪くなります」

人事「……無給休暇が○日分余ってるのでそちらも使いきってください。その後は休職というかたちになりますね」

私「休職っていつからいつまでできるんですか」

人事「再来月末です。ちなみに復職する場合はこちらのメニューをこなしてもらってからですね」

そのときの添付画像がこちら。

細かすぎて伝わらない


精神やったことある人は共感できると思うのですが、まず読めません。
精神やってなくても文章苦手な人は読むのキツいでしょうね。

これが今から静養する人間への態度なものか!!!!!!

この画像の内容が頭の片隅にある状態で、刻一刻と迫ってくる休職終了日……


……結果。

私「あれ全然できませんでした、退職します」

人事「じゃあ退職届送るんで返送してください。オフィスに置いてあるものはまとめて着払いで郵送します。ありがとうございました」

私「お手数おかけします」


ようやく、肩の荷が、下りた。

「何とか今の会社にしがみついていないと、辞めたら地獄の就活が待っている」という焦りもありましたが、一旦すべて手放すというのはこんなに気が楽になるものなのかと。

ちなみに私は日々自分の業務をマニュアル化してるので作業自体は誰かが引き継いでくれてるはずです。私の良心で回ってた部分とか、他部署の担当者との長年の付き合いでつうかあになってる部分とか、そのへんはパアになってるかもしれないけど、それは今の私が考えることではないんだ。休職中は考えざるを得なかったけど。

とはいえ、「次はどうする?」「もう傷病手当金も雇用保険も使いきっちゃったねえ」「週2や週3で働ける場所なんてあるの?」「満員電車でパニック発作起こさない?(辞めてから1回起こしたことある)」「もし次の職場に差別的なことポロッと言っちゃうような人いたらやっていけないかも」「人が怖い」「だってファミレスやファストフード店の客もでかい声で人が傷つくこと言うし」という懸念で脳内のメモリが占有されてはいます。


ただまあ、辞めてから1年2年ぐらいは貯蓄もしっかりしてたこともありそのへんあんまり考えなくてよくて、穏やかで晴れやかな日々を過ごしていました。途中で疫病が蔓延してきて計画がおじゃんになったことがいくつもあったけどね……😢

そしてちょうど丸2年経ったあたりでクソデカ事件が起きて再起不能になっちゃったんですが、それは別のお話


(おまけ)


元職場から荷物を受け取った私「ケロマツのクリアファイルがない!ケロマツですよ、水色のカエルみたいなポケモンです!確かにデスクに置いておいたのに!」

人事「すみません、持ち出し禁止のものが挟まっていたのでこっちで回収しちゃってました。ポストへの投函でお送りしますね」

私(社外持ち出し禁止……?ケロマツのクリアファイルには私が独自で記録していた勤務時間と勤務内容の表しか入っていなかったはずだが……妙だな……)


【まとめのようなもの】

・好きなことでも続けられない理由が出てくることはある

・義務感や責任感がある場合はなおさら プライベートの時間にまで侵食してくる 好きなことなのに

・休むことも辞めることもできない、続けるしかない状態を強いられるとHPの最大値が削れる

・なぜか片方はNGとか言われることもある そういうときはスッパリもう片方をぶんどると事が進む

・休んでるときでも「あれやらなきゃ……」ってなってたら休めてないのと同じ

・↑は辞めると一旦脳が静かになる

・何かを休んでみて休めなくて人生辞めるより、その何かや別の何かをすぱっと辞めてみた方が案外なんとかなるかもしれない

※ケロマツのクリアファイルは無事返ってきました。

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