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晴耕雨読。(農家の日記)

久しぶりにまとまった雨が降りました。その分寒さは緩み、過ごしやすい気温に。

雨も降って外で仕事は出来ないし、晴耕雨読、本でも読んでのんびりするか。と言いたい所でしたが、こういう時にこそしなければいけない事がたくさんあります。

昨日、今日は今年の作付け計画や、品種の選定をしていました。もう来月から種まきが始まる物もあり、今頃こんな事をしていてはちょっと遅い感はあるのですが、毎年こうして慌てて種の発注してます。

カタログなどを見ながら、あれこれ考えます

考える事は本当に山ほどあります。何をどれくらい作るか。例えば大根なら、その品種は何にするか。種の量はどれくらいいるか。場所の考察も必要です。野菜は基本的に、同じ物を同じ場所に作り続けると病気にかかりやすくなります。(例外もありますが)
なのでどの畑のどの位置に、前の年に何を作ったか思い出しながら、被らない様な計画が必要。作物によっては数年開けた方が良い物もあるので、その辺りも加味しながら。

種まきはどの様にする?(直蒔きも育苗もあるよね。それはいつもの通りかな。)
撒いた後の管理場所は確保出来てる?(今年はちょっと増設しないとな→その材料買っておかないと。)
畑に入れる肥料は?(施肥設計かぁ。うん、これから。) 
マルチや防虫ネットなどの資材は足りてる?(マルチは買わないとなぁ。発注量計算しないと。)
堆肥入れる?(そうだね、段取りしないと。)
仕立て方はどうする?(支柱足りるかな?)
排水対策は?(バックホー借りるか…。)
などなど…。

本当に、考える事は山ほどあります。ここにまた、時間軸が加わります。

いつ種を蒔くのか。いつ堆肥を入れるのか。いつマルチ張るのか。いつ定植するのか。

このタイミングも作物によってバラバラなので、あまり仕事が重なり過ぎない様に、ある程度計画しておく事が必要です。
そしてこの上に、米作りの計画も載ってきます。

大変ですが、疎かには出来ません。よく「段取り8分(ぶ)、仕事2分(ぶ)」と言いますが、その通りかと。ここでしっかり計画しておかないと、仕事がスムーズに進みません。

とは思うのですが、一生懸命計画したつもりでも、実際には思った様になかなか進まず。これが自然相手の農業というものでしょうね。

ちなみに今年は、ナス、里芋、ネギをメイン作物として少し広い面積で。その他は宅配や直販用に、いろいろな作物を他品目で作る予定です。

品種の選定もいろいろ考えます。基本的に普段使いの野菜をメインに育てるつもりですが、例えばキャベツの品種といっても山ほどあります。その中からなるべく作りやすくて美味しい物をと選んでいるつもりです。しかしカタログにいくら「おすすめ品種!」と書いてあっても、やはり実際に作らないと分からないですね。いきなり全く知らない品種にはなかなか手が出せず、結局いつもの品種作ったりしてますが。少しずつ、いろいろ試さないとな。

いやしかし、ちょっと考えただけでもこれからまだまだしなきゃいかん事、たくさんあるなぁ(^^;
焦っても仕方ないので、ぼちぼちと頑張って進めていきたいと思います👍

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