新型コロナワクチン3回目投与

3回目のワクチン接種のお知らせが届き、2月1日に予約することが出来ました。1,2回目とは異なったワクチンを受けたほうが、抗体応答は良いみたいなので、モデルナを希望しましたが、掛かりつけ医ではファイザーしか選べませんでした。3回目の投与を受けるとオミクロン株に対する抗体価は上がるようですが、武漢株に比べて1/3程度の抗体価です。それでも2回投与後にはオミクロン株に対する抗体価がほとんど認めれらないことを考えると、3回目の効果はあると思われます。しかし、3回目投与の6ヶ月後にはまた抗体価はかなり落ちてくるようです。オミクロン株ではS蛋白上に34個の変異が入っているそうですので、3回目の投与で上昇してきた抗体は、変異部分というよりワクチン株と共通した抗原エピトープに対する抗体であると思われます。

ファイザーもモデルナもオミクロン株に対応したワクチンの臨床試験を開始したそうです。オミクロン株に対するワクチンができれば、オミクロン株に対する抗体応答は良くなると思われますが、持続はそれほど期待出来ないかもしれないですね。では、細胞性免疫はどうでしょうか?抗体が認識するエピトープに比べてT細胞エピトープは共通の部分が多いようですし、抗体が少なくなっても細胞性免疫が存在すると重症化は予防できるとの報告も出てきました。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで、誘導される抗体の持続も短いですし、細胞性免疫も強くは誘導しません。従って、毎年流行株に対応して変わるワクチンを受ける必要があります。mRNAやベクターワクチンの場合細胞性免疫も誘導します。今後COVID-19が定着しても、mRNAやベクターワクチンで基礎免疫を獲得しておけば、インフルエンザのように毎年繰り返しワクチンを受ける必要はないのかもしれません。どうなっていくのか?もうしばらく時間が必要ですかね。


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