気分を変える方法

嫌な気分になってしまうのは、人間ですから仕方ないと思います。イライラしたり、怖くなったりしてしまうのは、生きていれば自然なことです。一時的に嫌な気分になることは仕方ないですが、気分に振り回されてしまうことは避けたいものです。
今回は、気分を変える方法について説明します。


気分とは

気分とは、ある期間に起こる感情を指します。比較的短い時間に起こる感情を指すことが多いと思います。たとえば、電車で席を譲って良い気分になるとか、一人で歩道を歩いていたら自転車にベルを鳴らされて嫌な気分になるとか、一時的に起こる感情です。
人間の感情は事実と離れることが多いです。特に、ネガティブな感情と実際の不利益はかけ離れていることが多いと思います。一人で歩道を歩いているときに自転車にベルを鳴らされたという例でいえば、ベルを鳴らされたという事自体は注意を少しそらされるくらいのもので大した不利益ではありません。しかし、実際やられてみると感情的にはとても嫌な気持ちになります。
このように、気分は外部からの刺激によって簡単に変えられてしまうものです。嫌な気分を避けたいのであれば、嫌な気分にさせられる状況に遭遇しないように環境を変えるという方法も考えられます。たとえば、住む場所を変える、職場を変えるなどです。しかし、どこへ行っても嫌な気分にさせられてしまうことはあると思います。なので、環境を変えることで嫌な気分を避けて、良い気分を保つということは難しいと思います。それよりも、嫌な気分にさせられても、引きずらないで気分を変えるほうが得策だと思います。

気分の変え方

気分を変える方法は下記があると思います。

  • その場の環境を変えて気分を変える

  • 思考で気分を変える

その場の環境を変えて気分を変える

環境とは、自分の周りにあるものですが、自分に対して刺激を与えてくるものとも言いかえることができます。五感を使って自分が認識できるものです。見えるもの、聞こえる音、触れるもの、食べたとき味がするもの、匂いがするものです。良い気分も嫌な気分も五感を通してやってきます。なので、今の気分を変えたかったら、今の五感で感じる刺激を変えれば気分も変わります。晴れた空を見上げる、好きな音楽を聴く、アロマを炊いてみるなど五感で感じる刺激を変えると想像以上に気分が変わります。
また、逆に嫌な刺激を五感で感じないようにするということも考えられます。嫌な気分になるものは見ない、聞かない、触らない、食べない、匂わないことです。しかし、これは、やりすぎると自分の世界に閉じこもることになります。たとえば、大声で怒鳴ってくる上司がいるとします。この上司の大声を聞かないということもできますが、言い方は悪いけど良いことを言っているとしたらどうでしょう。話は聞いたほうが良さそうです。なので、一時的な気分で聞かないという選択をするよりは、気分を抑えて話を聞くということにしたほうが良さそうです。この取捨選択は、特に人からの刺激に関しては難しいところです。あまりにも不愉快にさせる話し方をしてる人の話は聞かなくても良い場合もあると思います。逆にちょっと不愉快くらいだったら、聞くかくらいの心持ちでいたほうが良いかもしれません。

思考で気分を変える

思考と感情は別の働きを持っていると考えて良さそうです。なので、思考によって気分を変えることも可能だと思います。気分を変えるときは、反応しないと思うことがベースになると思います。イラッとしたり、怖いと思ったりするのは、人間が動物だからだと思います。怒りは戦おうとするための感情と考えることができます。恐怖は逃げようとするための感情だと考えられます。これらの感情が有効な場合もあります。たとえば、急に自動車が曲がり角から出てきたとき、反射的に怖いと思って避けられないと、死んでしまいます。
なので、やはり、怒りや恐怖はなくそうとするよりは、怒りや恐怖が起きてしまって、必要ならそのまま、不要になったら落ち着かせることが良さそうです。私は、もし、不要な嫌な気分であれば、反応しないと思うようにしています。今の日本では大抵不要な場合が多いので、嫌な気分になったら反応しないと考えています。そのときのコツとしては、不要と思っている以上、言い換えればくだらないことなので、くだらないことにかまっているほど自分の人生は長くない、もっと有意義に過ごしたいと思うようにしています。ほかにも、何かをしたいと思ったが怖い気分になったときは、一時の感情でチャンスを逃すのはもったいないなと思うようにしています。ネガティブな感情に反応しないための思考は色々なパターンがあると思うので、嫌な気分にさせられたら、考えてみると良いかもしれません。

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