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金目鯛が走っていることについて


著者近影

「なんで走るの好きなんですか?たまに聞かれて答えに困る」

 コブクロの「42.195㎞」の歌詞の一部です(タイトルド直球すぎでは)

 鯛には分かりません。ぶっちゃけ好きかも分かりません。ただ、気づけば3年ほど走り続けています。レース中は、常に後悔しているし、先々もエントリーしている自分を恨めしく思います

 それでも、数日経つとまた次の目標に気持ちが向かいます。客観視すれば、それは好きということかもしれません。ちなみに、先ほどの問いかけに対するコブクロの答えは「自分でもよう分からへんのよ。ほんまに」でした。正直すぎる。

 X(旧Twitter)を監視していると、沢山のセレサポランナーがいることが分かります。選手の走行距離に合わせて走ってみたり、ワイシャツで走ってみたり(?)腕立てしてみたり(??)、調査してみたり(???)、ただ走ってみたり…皆さんそれぞれのベクトルで狂っていて、とても素敵だと思います。

 かくいう鯛も、すこしおかしなところがあるかもしれません。今回は、沢山のセレサポランナーへのラブレターと、この数年の振り返り、今後の展望を込みでnoteに残しておきます。


なぜ金目鯛は走り始めたのか

鯛にはマラソンがわからぬ。鯛は、普通の30代である。仕事をし、サッカーを観戦して暮して来た。けれども健康に対しては、魚一倍に敏感であった。3年前鯛はAppleWatchを購入し、野を越え山越え、気づけばうれしくて走り始めていた。鯛にはマラソン経験も、長距離適正も無い。女房はいる。2人の稚鯛と四人暮しだ。

「走れ金目鯛」より

 コロナ禍真っ盛りの2020年にAppleWatchを購入しました。基本的に短距離全振りの部活時代を送っていたので、長距離は非常に苦手でしたが、嬉しかったので、走り始めたのがスタートです。あの頃は、こんなことになるとは思っていませんでした。


2020年7月 記念すべき初ラン この時にやめておけばよかった

 そのままダラダラと目標もなく、空いた時間に少し走る…ということを繰り返していました。月間走行距離も50kmぐらい行けば「今月は走ったな!」といった感じだったと思います。

 転機は2021年の秋です。大阪マラソン2022(2022/2)に当選したのです。コロナ禍により大型大会は軒並み中止や延期を余儀なくされる中、低倍率を潜り抜け、参加する運びになりました。そうなると本格的に準備をしなければならない。ということで、少し真面目に走るようになりました。目標は大きくサブ4(4時間を切ること)です。ただ、今見ると明らかに質も量も足りていません。

月間が100㎞にも満たないのはちょっと…

 自分でもうっすらと「こんなもん無理やろ…」と思いながら2022年1月に大阪ハーフマラソンに出場しました。タイムは1時間44分ぐらいだったので、「倍にすれば4時間切っているし、ひょっとするのでは????」と感じたことを覚えています。

 結果的に、大阪マラソン2022は、コロナによりエリート部門以外は中止となったため、すべての心配は杞憂に終わり、鯛はフルマラソンを走ることなく2021-2022シーズンを終えました

現在の金目鯛へ

 そこでやめてしまいそうなものですが、鯛はさらに走り続けることになりました。1つは、大阪マラソンの出場権が2023にスライドされたこと。2つめはフェスが始まったこと。3つめは狂ったツイートを見かけたこと。最後に、スポンサー契約を結んだことです。これが1年の間に全部起こりました

 1つめのスライドは、そのままズバリです。2022年の大阪マラソンに出場できなかった一般人はそのまま権利を2023年にスライドできるようになりました。これによって、1年後、フルマラソンを走るという目標を置くことができました。

 2つめのフェスについては、文字では伝えられる気がしないのですが、自分の名前のフェスが始まりました。冠フェスです。ウドー・ミュージック・フェスティバルみたいなものです。ある日、突然知らされました。

 自身の名前の入ったフェスが始まるプレッシャーに耐えられなくなった鯛は、3分後にある決断をします。なぜか走り始めたのです。

最終的に、鯛は命からがら環状線を完走。翌日フェスが開催されました。

当時生まれたタグです。

#鯛フェス #KDDI200円鯛ちくわ還元祭 #スタジアムを鯛ちくわで染めよう #金目鯛さんありがとう #sioさんありがとう

その後も鯛フェスは複数回開催されており、うなぎ棒寿司と鯛ちくわの2トップで、フェス界を席巻しています

3つ目は、狂ったツイッタラーとの出会いと為田ランの始まりです。奥埜選手の走行距離がヤバい!ということは周知の事実でしたが、その走行距離をトレースしようとする思想は、狂気だなと思いました。

 さすがの鯛でもそれはないな~と思っていた矢先、ある試合で事件が起きます。2022明治安田生命J1リーグ12節、C大阪-磐田戦です。この試合では、後半17分に出場した為田選手が出場時間10分で一発退場となりました。タックルを受けた相手は負傷し、スタジアムの雰囲気も非常に悪いものでした。為田選手を厳しい目で見るサポーターもいたと思います。

 その数日後の為田選手のインスタグラムのストーリー(家族のやつ)を見たこと、練習や試合でのひた向きさを見てきたことで、鯛の心はガッチリと掴まれていきます。それまでも為田選手のプレーにはグッとくるものはあったのですが、オウエンしなきゃ…の思いが募ります。そう、鯛にはネツレツオウエンの過去もあるのです…

 今思うと、「そうはならんやろ!」案件なのですが、鯛は走ることにしました。ある種の自己表現です。ただ、走行距離を走るだけではなく、より為チャンと感情を共有したい…そう思い悩んだ鯛は、ある式を編み出します。いわゆる「推しの喜びは自分の喜び。推しの罪は自分の罪」理論の完成です

為田ラン(㎞)=走行距離(㎞)×(1+G/A数)+5×(イエロー1・レッド2)

よく考えたら、ゴールしてもカードもらっても鯛の走行距離が増えるシステムは何か根本的に間違っているような気がするのですが、毎試合スリルを味わえます。開幕の新潟戦でゴール決めた時は、今年も始まったな!という感じがしました。

 そして、この為田ランについては、本人にも伝えています。以下はその時の様子です。どう見ても引いてると思います。

 そんなこんなで、ランとセレッソの試合が結びついたことで、より走ることが習慣化されたのでした。為チャンは現在療養中のため、為田ランは少しお休みですが、帰ってきた為チャンに負けないように、走り続けようと思います。

 ちなみに、大きなきっかけとなったタエン師(https://twitter.com/taeeeen130r?s=20)には、ルヴァン決勝でお会いすることができました。同日の目標に向けて、今はお互いに頑張っています!

4つめのスポンサー締結については、以下の記事をご覧ください。まさか、自分にスポンサーがつくとは思っていなかったので、貴重な経験でした。更改いただけるように頑張ります!阪田鮮魚店には公私ともに多大なるサポートをいただいています!今後、大きな動きもあるとかないとか…

2023-2024シーズンの展望


現在の自己ベストは・フルマラソン:3時間27分(金沢2022)/ハーフマラ1時間33分(大阪ハーフ2023)です。今シーズンの目標については、以下の通り考えています。

・フルマラソン 3:10:00/ハーフマラソン 1:29:00

 本当は元気よくサブ3!と言いたいのですが、少し足りないかなと思います。サブ3.5の時でも月間平均は150㎞ぐらいだったので、300㎞ぐらいを月間で走ること自体が大きなチャレンジになってしまっている実情では、厳しいものがあると思います。

狂気のセレサポランナーの皆さんへ

 Twitter(現X)ではいつもありがとうございます。遠くから近くからウォッチさせていただいています。今後とも切磋琢磨しつつ、何かの機会に一緒に走れることを楽しみにしています!!鯛はいつでも長居にいますので。

それではお盆!台風!皆様ご安全に!

金目鯛より




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