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東大卒のアマチュア最強位・山部正人「もっと強くなりたい。俺はさらに上に行ける!」


近代麻雀ルポ、今回お話を聞いたのは2024年最強戦でアマチュア予選を勝ち上がり、アマチュア最強位としてファイナルに進出した山部正人さん。
昨年は地方予選含め46か所でのアマチュア予選に参加。
最強戦運営者にとってはとんでもない上客である。
また都内をはじめいろいろな競技会やノーレートフリーにはそんじょそこらの麻雀プロよりもよほど出現率が高く、有名人だ。
どうしてこの人はこんなに麻雀ばっかり打つ暇とお金があるのか?  

次の目標は「もっと強くなること」まだ終わりは見えません


2024年のアマチュア最強位になった山部さんに「次の目標は何ですか?」と聞いてみた。想定される答えとしては「今度こそ本物の最強位になりたい」とか「アマチュア最強位を連覇したい」といったところなのだが、山部さんが迷わず言った答えは違った。

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「もっと強くなることです。俺はもっと上に行けるし、そのときにタイトルはついてくると思います。終わりは見えません」

ちなみに、今回のインタビューで山部さんが自分のことを「俺」と言ったのはこの1回だけ。後は、普通に「僕」だった。
それほど、この「もっと強くなる」という一言には気合がこもっていた。

「最強位になりたい、アマチュアとして連覇したいという目標は、それはもちろん達成するのはすごいことなんですけど……僕が見ているのはそういうところじゃないんです。これからもいろんな競技麻雀を打ちまくって、出られるものは全部出て、もらえる権利はもらって、他のタイトルも獲りに行きたいですね」
1年は52週あって、土日はだいたい52回ずつある。そのなかで最強戦の予選だけで46回出場し、他のプロ団体が開催するタイトル戦やイベントにも頻繁に出場している山部さん。その活動域は関東地方にとどまらない。
どうしてそんなに打てるのか? それだけの時間とお金を麻雀につぎ込めるとは、どういう身分の人なのだろうか?

東大卒で大手商社のエリート会社員

山部さんは1973年、岡山県出身。高校生の時まで岡山で過ごした。

「子供のころから、明るく楽しくワイワイしているのが好きでした。一人っ子なので、友達がたくさん欲しくて、なるべく明るくおもしろくしていようと思っていたところはあります。スポーツは苦手で、勉強が得意でした。小学校の高学年のころからは女の子にモテたくて、しゃべりやすいと思われたほうが得かなと思って、トークのおもしろい人になろうと努力してました」

大学のときに、東京へ。

「まずは岡山を出たいと思っていました。岡山を出て東京に行きたいと思って、じゃあどこの大学に行こうかというときに、勉強ができたので東大になりました」

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東京大学入学

こうして現役で東大文Ⅱに合格、経済学部に進んだ。
大学では音楽活動を広く行うサークルに所属、合唱団やバンド活動、ミュージカルのようなことをしていたが、その合間には駒場寮で麻雀を打った。

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大学時代、ボーカルの山部

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