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近畿WEIN図鑑 #14 清水 愛

プロフィール

清水 愛(しみず あい)

奈良県奈良市出身 
神戸大学・国際文化学部卒業。大手人材会社にて採用コンサルタントに従事。企業の採用戦略立案・実行支援を担当。
その後、転職メディアのコンテンツ企画やCRMも経験。
2018年、メディア事業で起業し株式会社rocaを設立。
人生を共にするふたりに伴走するメディア【フタリノ】、ふたりで生きるベースを作るコミュニティ【フタリノBASE】を運営中。

今回近畿で活動されている清水さんにお話しを伺いました。
就職で関東圏におられWEINに参加された清水さん。旦那さんの転勤で関西に帰ってこられ近畿部隊に所属してくださいました!
では清水さんの魅力に迫りましょう!

~学生の頃のことをお聞かせください~

中学生の時に吹奏楽部に入ったことがきっかけで、音楽にハマりました。
サックスを極めたかったので本当は専門学校に進みたかったのですが、親に猛反対され、反発心から一人暮らしが叶う県外の大学を受験することに。
部活やバンド活動に明け暮れていたので高3の春には偏差値が32しかなかったんですが、自由を手に入れるには大学に行くしかない!と1年間猛勉強をしてなんとか合格することができました。
大学に入ってからはバンド活動に夢中で。インディーズバンドに所属し、ツアーで全国を回ったりもしていました。
音楽とは全く関係のない学部でしたが、ラッキーなことにゼミの教授が元バンドマンだったので活動を応援してくれて、色々と多めにみてもらえ、無事に卒業できました(笑)


~バンド生活から就職してどんなお仕事をされていたのですか~

色々あってバンドが解散することになった時、周りはもう就職活動を始めていました。
私も就職しなきゃ!って、慌てて活動をはじめましたね。
もともとインテリアや空間デザインに興味があったので、これしかない!と内装業界に飛び込みました。
百貨店の改装やラグジュアリーブランドの内装工事を受注したり、出店場所を探すお手伝いをしていたのですが、そのうちもっと出店戦略や物件探しの上流から携わりたいと思うようになり、不動産業界に転職。商業施設のテナントリーシング(出店交渉)の仕事につきました。
出店は会社の経営戦略に関わることなので経営層の方々とお話をする機会が多くなったのですが、当時担当していた企業が抱える一番の課題は「人」であることが多くて。
「出店しようにも人手が足りない」「育成が追いつかない」というふうに、人材不足がネックで事業が進まない様子を間近で見ていて、ならば次は採用面でお客様の課題解決をお手伝いしたい、と思い人材業界へと移りました。

~そこから今の起業へのきっかけはどんなことですか~

きっかけとなったのは夫の転勤でした。
2〜 3年に一度は異動があるので、どうしても一か所で定着して働くことが難しくなったんです。
でも仕事は好きだったので、どこに行っても続けられる仕事を探そうと。
そこで始めたのがメディアの運営でした。
最初は女性向けの美容メディアを立ち上げたのですが、不妊治療で挫折したことをきっかけに夫婦としてのあり方を深く深く考えるようになって。私の中では結婚して子どもが出来てって言うのが当たり前だと思っていたので、2人で生きていくという選択肢がなかったんです。同じ悩みを持つ人と繋がりたくて、SNSで検索してましたがほとんどヒットしませんでしたし、本音を話せる場所は見つかりませんでした。
それなら私自身が必要としている情報や仲間とのつながりを得られる場所を作ろう!と思って始めたのがフタリノのInstagramです。
「ふたり」は家族の最小単位。子供がいるいないに関わらず、ふたりの関係が家族の基盤であることに変わりはありません。それに向き合わずして家族の未来はないし、そこから逃げてはいけないと思ったんですよね。
だからあえて「ふたり」に特化したメディアを立ち上げました。

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~着眼点がすごいですね。ではフタリノについて教えてください~

日本は夫婦の問題を周りの見え方などを気にして包み隠すことが多く、海外のようにオープンではないし、家庭の事情は二人にしかわからないら。。。と結局自分で解決しないといけないような状況が多いと感じています。
ふたりのことって深い悩みほど身近な人に打ち明けにくいですよね。
フタリノBASEでは「ふたりの答えを見つける」ためのきっかけやヒントに出会える場所の提供をしています。
コミュニティ内ではコンテンツが分かれていて、「結婚準備」とか「お金事情」など。そこでお互いの話をして自分にあった解決策や対応策を見つけるといった形です。コミュニティ内はハンドルネームで気軽に話せるようになっています。他にも定期的に専門家をお呼びして講座も開いています。私たちは専門家をもっと身近にしたり仲間との横のつながりを作ることで、ふたりが自力に偏らずに関係をアップデートしていける環境を作りたいと考えています。

zoomの様子

~実際このコミュニティを初めて実感していることはどんなことですか~

まだスタートして1か月なのですが。お悩み解決的なコミュニティは陰気なイメージを持たれがちですが、決してそんなことはなく、皆さん前向きな方が多くて。例えば「結婚式したいけど、こんなご時世に式をすること自体なんとなく罪悪感あるけどみんなどうだろう?」とか「お金の管理どうしてる?」とか実体験をお互い話して、パートナーとうまくいくための方法を見つけています。こんなこと話したらパートナーが家事をやってくれるようになったよ!とか二人の会話が増えたよ!とかリアルでは言えないけどここなら本音を言える!と言われる方が多くて、それを聞くとやってよかったと思います。
二人だけだと視野が狭くなり凝り固まりがちですが、みんなで視点を補いあうことで選択肢が増え、二人の可能性がどんどん広がっていく、そんな実感があります。他者とのソーシャルな関わり合いの中で自分たちらしさに気づいたり、新たな可能性が生まれることには本当に大きな価値があると感じています。

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皆さん!ありそうでなかったコミュニティだと思いませんか?
それを形にするのが素晴らしい。
~ではWEINに入ったきっかけは何ですか?~

溝口さんのWEIN立ち上げ最初の会見を見たのがきっかけです。溝口さんの話されていた不安や孤独のことは事業を通して解決していきたいことにもつながることで、会見を見ながら鳥肌がたつほど共感したのを覚えています。
先月近畿に移ったばかりでからなかなか参加できていないのでこれから少しずつ参加したいと思っています。

~これからの清水さんの挑戦は何ですか~

フタリノの活動をもっと大きく広げていくことで、自分たちらしいあり方を実現するふたりを増やしていくことです。
そのために、まずは「夫婦はこうあるべき」「結婚したらこうするべき」といった固定観念を取り払いたいです。
世の中の正解じゃなく、ふたりの答えを見つけてほしい。そうしたらもっと生きやすくなり幸福度も上がるんじゃないかと思います。
最終的な答えはふたりにしか出せないけれど、そこに辿り着くためのヒントやきっかけがたくさん落ちている場所をみんなと一緒に創りあげるのが私の挑戦です。


自身の体験を生かしてコミュニティを作る。パートナーって確かに私生活でも仕事でも関わりは不可欠ですよね。悩みを話たいけど自分の周りには話せないけど聞いてほしい。同じ悩みをもった人でないとわからない事って多いと思うけどそれをどうやって探すの?日常のそこにスポットを当てられる清水さん、素晴らしいですね。ぜひこれからWEINでも交流して頂いて広げていきましょう!ありがとうございました。


ライター いのうえ あきこ


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