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はじまり。

きんじょの本棚は、街の小さなカフェonso coffeeからはじまりました。

職場の近くのカフェに時々通うようになり、店主とお話しするようになり、本好きな人と話したい、ブックカフェのようなことができたらなぁと話しているうちに、「ここに本があったらどんな人が手に取るか、試しに置いてみたいんだけど」と話したのがきっかけでした。

こんな小さな一箱から2018年12月にスタート。

カフェに通ううちに、お客さんと顔見知りになったり、おしゃべりをしたり、本を借りていく人がいたり、 本を寄付してくれる人が現れたり…

お互いのことはわからなくても、なんとなく居心地のいい居場所に本がそっとありました。

その後、行きつけの美容院PIN UP、友人の工務店ベネヴィヴェレにも本棚を置かせてもらい、自宅の本店を含めて4か所でおままごとのように始めます。

顔を出して本を入れ替えてはおしゃべりし、見守る。

きんじょの本棚なら、どこで借りてどこで返してもいい仕組みにしたら、いろんな本が読めるし、思いもよらない展開になりそう!と会う人ごとに話していたのですが、場所も離れていて自分が本を移動しなければ、なかなか本が動きません。

「そんなの夢なんだから実現できるわけない、無理!」

「自分の大切な本なのに、傷むかもしれない、無くなるかもしれないのに、バカじゃない」

なんて言われていたこともあったな~。

もっと本棚が増えたら楽しいだろうなと思っていた矢先、新型コロナの影響で緊急事態宣言、まちは外出制限、ステイホームを強いられる中、図書館も休館しました。

「お家で過ごすのに本が手に取れないなんて、本を読む人はどこで本を手に入れたらいいんだろう」と思ったのと、テイクアウト営業のお店が苦戦している状況で、

「テイクアウトを待っている間に本を手に取り、本を返すついでにまたお店をリピートする」そうしたらお店の応援もできるかな?本も届けられるかな。

そうして、きんじょの本棚が広がっていきました。

ちょうどこのころ、地元のフリーペーパー「ショッパー」や、玉川学園地域で愛されている自費出版のフリーペーパー「玉川つばめ通信」に取り上げられれたことで多くの方の目に留り、興味を持った人が、連絡をくれるようになりました。

面白がっている人が人を呼び、特に玉川学園地域では特に盛り上がりを見せています。

現在市内27か所、高知、沖縄など全国に30か所に広がりました。(準備中も含めると43か所)

それぞれが全く違う個性的な本棚です。そしてそれを面白がる人達が魅力的なのです。是非お近くのきんじょの本棚を覗いてみてください。

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