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10年の風が吹いた。

事務所を辞めた。

所属事務所というやつだ。

コンビでその事務所に入り
少しして解散して
ピンで活動。

気がつけば10年もそこにいた。

拾って貰ったし
きっといいことがあるだろうと
活動してきた。

しかしこの事務所にはマネージャーが
存在しなかった。
誰も売り込む人がいない。
殆どが自分が取ってくる仕事でスケジュールは
埋まっていった。

事務所の不満を言うのはダサいと決めて
自分なりに動き回って
大きい仕事を決めれば
事務所ともウィンウィンで
付き合えると思ったが

一人で動くには限界があり
上手く立ち振る舞うことも出来ず
そして自分の実力も及ばず
せっかくとってきてもらった
オーディションも落としてしまったり…

そしてコロナがやってきた。

自分の仕事はとくに
イベントのMCが多いオレは
全部キャンセル。

芸能の仕事は全部無し。

コロナ禍に完全に巻き込まれ
すべて解体されていった。
そして考えた。
人生を考えた。
シンプルに生きようと。

オレは

事務所をやめようと決めた。
新しいオレになるために
それが第一歩になると。

たいして挨拶も出来ず
コロナで集まることも無いし
グループラインで挨拶して
さっと抜けてぱっと辞めた。

呆気なかった10年。
スルリと終わった。

36歳が46歳になってた。


それでもね
消えないんですよ情熱が。

また走ろうと思うわけよ。

終わりはまた始まるのベルが鳴り響く。

いやもう今は本当に、楽しみでしかない。

新しく買ったスケジュール帳
ピンクのプテラノドンが青空に舞う。
希望託し、来年に向かう。

来年は、来年はきっと
大空に舞いたいもんだな。

コロナよ、お前は憎いが
絶対無駄にしないぞこの時期。
色んな人生をむちゃくちゃにした
お前が本当にムカつくけど

絶対、活かすからな。

絶対、負けないからな。

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