【翻訳】Twitterファイル #13 - ファイザー社取締役によるワクチンに関する議論の抑圧

この投稿はアレックス・ベレンソン(Alex Berenson、@AlexBerenson)氏の2023年1月10日のツイートと記事(下記のリンクを参照)の翻訳です。
誤訳や訳漏れがある可能性がありますので、記事の内容を参考にする場合は必ず下記リンクの英語原文に依拠してください。
また、できる限り原文に添付されている画像の内容を確認しなくても話の流れを理解できるように表現を変えたり、日本人に伝わりやすいように原文にはない文言や説明を追加したりしておりますので、ご承知おきください。
英語原文:


1. 筆者初となるこの「Twitterファイル」レポートでは、ファイザー(Pfizer)社取締役のスコット・ゴットリーブ(Scott Gottlieb、@scottgottliebmd)が米国政府と同じロビイストを利用してTwitterに働きかけ、米国食品医薬品局(FDA、@US_FDA)長官のツイートを含むコロナワクチンに関する議論をいかにして抑圧したのかを説明する。この内部資料を公開してくれたイーロン・マスク(Elon Musk、@elonmusk)に感謝したい。

2. 2021年8月、元FDA長官のブレット・ギロイル(Brett Giroir、@drgiroir)が自然免疫はワクチン免疫より優れているという正しい主張をツイートしたことを受け、ゴットリーブはTwitterのパブリックポリシー部門の部長であるトッド・オボール(Todd O'Boyle)に、そのツイートは「周囲に害を及ぼす」ものであり「瞬く間に拡散される」可能性があると伝えた。
 
3. Twitterはこのツイートに「誤解を招く」とタグ付けをし、共有されないようにした。ゴットリーブは次に、コロナは子供にとって低リスクであることを訴えたジャスティン・ハート(Justin Hart、@justin_hart)のツイートに狙いを定めた。ファイザーはまもなく子供へのmRNAワクチン投与の承認を得られるところだったため、子供の親に恐怖心を持たせ続けることが極めて重要だったのだ。
 
4. 2022年10月、ゴットリーブはTwitterとCNBCでmRNAワクチンに関する議論を抑圧しようとはしていないと主張した。しかし、Twitterの内部資料を見ると、ワクチンで700億ドルを稼いだ企業の取締役であるゴットリーブが、まさにそのような行為をしていたことが分かる。その全容を下記のウェブページで公開する。



Twitter内部資料の調査により発覚:ファイザー社取締役のスコット・ゴットリーブがTwitterに密かに圧力をかけ、同社の巨大な儲け口であるコロナワクチンに異議を唱える投稿を隠蔽

ゴットリーブは自身の要求を通すために、米国政府と同じロビイストを利用してTwitterに働きかけていた。これは、mRNAワクチンを売りたいファイザーと国民のワクチン接種を強引にでも推し進めたい米国政府のつながりを示す新たな証拠だ。
 

2021年8月27日、ファイザー社取締役でTwitterに55万人のフォロワーがいるスコット・ゴットリーブ博士は、気に入らないツイートを見つけた。それは、ファイザーのmRNAワクチンの販売に悪影響を及ぼす可能性のあるツイートだった。
そのツイートは、コロナ感染後の自然免疫の方がワクチンによって得られる防御効果より優れていることを正しく説明していた。そして、「科学に従い」、自然免疫を獲得している人に対しては近々開始されるワクチン接種義務を免除するよう、米国政府に求めていた。
それは、ジョン・F・ケネディ元米大統領の甥であるロバート・F・ケネディ・ジュニア(Robert F. Kennedy Jr.)のような「反ワクチン派」のツイートではなく、ゴットリーブの退任後まもなく米国食品医薬品局(FDA)長官を務めたブレット・ギロイル博士のツイートだった。しかも、そのツイートは実のところ、自然免疫を獲得していない人にワクチン接種を推奨するものだった。
何も問題はない。
しかし、コロナワクチンを接種する必要がない人もいるということを示したこのツイートは、ワクチン接種に対する問題提起となる可能性があった。ファイザーの上級取締役であるゴットリーブは、元FDA長官で、現在はCNBCの寄稿者でもあり、コロナ政策について強い発言力を持っていた。2021年、ファイザーは810億ドルの売上のほぼ半分をmRNAワクチンによって得て、ゴットリーブには365,000ドルの報酬を支払っていた。
ゴットリーブは、ブレット・ギロイルのツイートに介入するために、Twitterワシントンオフィスの最も有力なロビイストでありTwitterと米国政府の連絡窓口となっていたトッド・オボールにメールを送った。
そして、その投稿は「周囲に害を及ぼす」ものであり、「瞬く間に拡散され、報道を煽ることになる」と懸念を示した。
イーロン・マスクは、2022年10月にTwitterを買収した後、Twitterがどのような判断で検閲を行っていたのかを明らかにするために、「Twitterファイル」プロジェクトを立ち上げた。筆者は先週、その取り組みの一環としてTwitterで記録を調査していたところ、ゴットリーブのメールを発見した。
筆者が「Twitterファイル」にどのように関与しているかについては、昨日Substackで公開した記事で詳しく説明している。今後数週のうちに、Twitter内部資料の調査結果をさらに公開する予定だ。

Twitter社内の苦情管理システムであるJiraを通じて、オボールはゴットリーブのメールを「ストラテジック・レスポンス・チーム」に転送した。このチームは、極めて重要性の高いTwitter社員やユーザーの懸念に対処する責任を担っていた。
オボールは「元FDA長官からのこちらの報告を確認してください」とメールを送り、ゴットリーブがファイザーの取締役でありmRNAワクチンの接種推進に関して金銭的利害関係を有していることを伝えなかった。
ストラテジック・レスポンス・チームのアナリストには、このツイートが誤情報に関するTwitterのルールに一切違反していないことがすぐに分かった。
しかし、Twitterはギロイルのツイートに何とかしてフラグ付けを行い、「誤解を招く」というタグを表示して、ほぼ誰にもこのツイートが見られないようにした。ギロイルの言っていることは事実であることが下記のような複数の大規模な研究で裏付けられても、タグは取り消されなかった。
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2022.12.17.22283625v1.full.pdf
https://www.thelancet.com/journals/lanmic/article/PIIS2666-5247(22)00287-7/fulltext
https://ajph.aphapublications.org/doi/full/10.2105/AJPH.2022.307112

1週間後の2021年9月3日、ゴットリーブはさらに手を打とうと、ジャスティン・ハートのツイートに関する苦情をオボールに伝えた。ハートはロックダウンとコロナワクチンに懐疑的で、Twitterに10万人以上のフォロワーがいる。
問題とされたツイートはこのような内容だった。「『棒で打たれたり石を投げつけられたりすれば骨が折れてしまうかもしれないが、他人の言葉に傷つく必要はない』というのは子供に向けてよく使われる決まり文句だ。しかし、小児死亡率0%のウイルスによって子供たちは約3年分の学校教育を奪われてしまった。」
ゴットリーブがなぜハートのツイートに異議を唱えたのか定かではないが、ファイザーのワクチンはまもなく5-11歳の子供への投与が承認されるところだった。つまり、コロナは子供にとって本当に恐ろしいものだと親が思い込めば、子供はファイザーにとって新しい巨大な市場になるということだ。
オボールは「元FDA長官のゴットリーブ」からの報告と称して苦情を取り次ぎ、ゴットリーブの現在の職場がファイザーであることを再び無視した。
しかしこの時、ゴットリーブの苦情はあまりに常軌を逸していたため、Twitterは対応を拒否した。

その一方、ゴットリーブは筆者に対しても措置を講じるようTwitterに迫っていた。これについては、筆者が2022年10月13日にSubstackで公開した記事において、その措置に対する訴訟の中でイーロン・マスク以前の旧体制のTwitterから提供された文書を引き合いに出して説明している。(ゴットリーブの行為は、謀略の一部に過ぎない。バイデン政権とそのコロナ対応上級顧問を務めたアンディ・スラビットは、表でも裏でもTwitterに圧力をかけ、筆者を追放せざるを得なくしようとしたのだ。筆者は近いうちに米国政府、スラビット、ゴットリーブ、ファイザーに対して訴訟を起こす予定であり、今後も続報をお伝えしたい。)
筆者がその記事を書いた翌日の朝、ゴットリーブは自身が寄稿している金融ニュースチャンネルであるCNBCに出演し、自身の行為と動機について、控えめに言っても極めて虚偽的な説明をした。
ゴットリーブは、筆者に措置を講じるようTwitterに迫ったことは否定しなかった。前日の夜に筆者が文書を公開していたため、否定できなかったのだ。
しかし、CNBCのジョー・カーナン(Joe Kernan)とのインタビューで、Twitterに措置を講じるよう要請した理由は、ツイートによってワクチン賛成派に対する暴力の危険性が高まるのではないかと懸念したからだと主張した。
「このようなプラットフォームは、直接的な脅威、つまり人身に対する危険を取り締まることができません。あの世界で行われていることについて、私はこのことを懸念しています」とゴットリーブは述べている。(出典
そして、「議論が行われていることについては何も心配していません。人々の身体的な安全が脅かされていることを懸念しているのです」とカーナンに語った。
同日の朝、ゴットリーブは次のようにツイートし、その主張をさらに強調した。
「互いを尊重した議論や対話は確かに重要であり、促進し保護しなければならない。しかし、誰かを狙った迷惑行為が許される場所はない。誤解を招く対話によって、少数の感化されやすい人を扇動し、標的を定めた危険な行為を行わせてはならない。」
しかし、自然免疫に関するブレット・ギロイルのツイートは、「互いを尊重した議論や対話」の定義に当てはまっていた。そして、トッド・オボールへのメールで、ゴットリーブはそのツイートについて安全保障上の懸念を一切示していない。「報道を煽ることになる」かもしれないと訴えただけだ。

ゴットリーブは、ファイザーのただの取締役ではない。
7人の執行委員の1人であり、「医薬品の販売・マーケティング活動に適用される法、規制、社内手続きの順守状況」を監視する規制コンプライアンス委員会の責任者だ。
ファイザーには、医薬品業界の法や倫理規則への違反を犯してきた長い歴史がある。2009年には、複数の医薬品を不正に販売した事件で23億ドルの示談金の支払いに同意し、医療詐欺示談金としては米国史上最高額を記録した。1996年には、ファイザーがナイジェリアで実施した抗生物質の臨床試験で11人の子供が亡くなった。ジョン・ル・カレの小説『ナイロビの蜂』(原題『The Constant Gardner』)は、この事件から着想を得ている。
これまでのところ2020年以降でファイザーが最も多く売り上げた製品となっているmRNAワクチンに関する議論を、ファイザーの最も影響力のある取締役が密かに抑圧しようとしていたということを示す明確な証拠が、Twitterの記録から見つかった。ファイザーはこれにどう反応するのだろうか。
CNBCは、今後も大衆を欺くためにゴットリーブに利用され続けることを良しとするのだろうか。


訳者注記:
誤訳や訳漏れがある可能性がありますので、記事の内容を参考にする場合は必ず上記リンクの英語原文に依拠してください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?