見出し画像

デュ・バリー夫人


ポンパドゥール夫人が亡くなった後の、ルイ15世の愛人です。
「ベルサイユのばら」などで、マリー・アントワネットが言葉をかけるかどうかのシーンで有名ですね。
出自はかなり低く、行商やお針子などを経て貴族(デュ・バリー子爵)の愛人となりました。デュ・バリー子爵がルイ15世に取り入るために自分の愛人を紹介し公娼となったわけです。もともとクルティザンヌ(高級娼婦)だったため、マリー・アントワネットやルイ15世の娘たちから嫌われていました。
ただ、デュ・バリー夫人は贅沢三昧はしましたが、基本お洒落や宝石にしか興味はなく、ポンパドゥール夫人とは異なり、政治に介入したり人事に口出しをしたりはしませんでした。人のいい性格だったようで、頼まれると他人の命乞いみたいなこともしたようです。
ルイ15世の死後はパリを追われたものの、何人かの貴族の愛人として暮らし、最後は従者に裏切られ反逆罪で処刑されるという気の毒な結末です。

ホロスコープを見ます。
海王星と金星に注目したいと思います。
10室に海王星がありますから、感性が豊かで人を癒すことのできる人です。
蟹座の海王星なので母性的で愛情豊かでしょうね。
1室の金星(しかも天秤座なので魅力倍増!)は彼女が愛すべき人柄でチャーミングなことを意味します。90度のアスペクトなので必ずしもプラスにだけ作用するとは言えませんが、優しく柔和で一緒にいると居心地がいい人なのでしょう。彼女が愛人として世を渡っていたのも、頷けます。
ただ、派手好きで浪費家でしょうね。金星と海王星がハードアスペクトなので、よく考えずにお金を遣ってしまいそうです。また、5度前ルールを取れば火星と冥王星が2室に在室しますから、所有に非常な情熱を持っています。ドレスや宝石に莫大な金額を費やしたそうですから、なるほど、と思います。木星が冥王星と60度を取っているので、権力や財産上の成功が見込まれます。木星は天王星と緩めの120度ですから思いがけない幸運を手に入れる可能性もありますね。
11室に太陽、月、水星がありますから、人との交流が巧くコミュニケーション能力も高かっただろうなと思われます。
浪費家という点は困りますが、王の愛人として成功する要素が多いと思います。

火星と天王星が90度なので、突然の事件、事故に巻き込まれるっぽい気がします。決断力、行動力はあるのですが、それが裏目に出てしまうとか。感情が激してトラブルになってしまうとか。

ハーフサムを見ます。

月=太陽/水星(合 0°01)
コミュニケーション能力が高い 思慮深い
金星=水星/土星(45度 0°02)
冷静さ 思慮深さ 恋愛上のテクニック
水星=金星/MC(合 0°05)
社交上手 人を楽しませるコミュニケーション

MC=木星/ASC(90度 0°08)
月=木星/天王星(90度 0°08)
成功する 出世する

MC=月/火星(90度 0°05)
熱心に目的を達成しようとする 心情の激しさ
ASC=月/天王星(45度 0°02)
感情的 落ち着かない 変わりやすい人生

ドラゴンヘッド=火星/土星(135度 0°07)
困難 危機に遭遇する



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?