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エカテリーナ2世


ロシアの女帝です。
夫、ピョートル3世を幽閉しクーデターで帝位に就きました。
ピョートル3世って評判がよくない皇帝だったのですが、それでもロマノフ朝の血筋でもなくそもそもドイツ辺りの小貴族の出身だったエカテリーナが帝位に就けたのが不思議な気がしますが、エカテリーナ1世(ロシア人でもなく身分の低い出身)という先例もあったことですし。
エカテリーナ2世は政治的能力があったようで、ロシアの国際的地位を高め文化事業にも力を入れました。啓蒙君主であり、同時代で言えば神聖ローマ帝国のマリア・テレジアと並びます。その一方で、「玉座の上の娼婦」と呼ばれるくらい愛人が多く、子どものほとんどが夫の子ではないと言われるほど。

そんな人生が上のホロスコープから読み取れるか、と言うと。微妙な気がします。
1室の土星が2室の太陽、火星と60度。冷静で忍耐力があって責任感が強い。2室の太陽と火星のコンジャンクションは、所有することにエネルギーを注ぐかもしれません。権力の所有への欲求でしょうか。
ASCが水瓶座ですから知的な新しいことに興味があります。近代化政策を取ったことも、これに関係してくるのかもしれません。
4室の月と金星がタイトなコンジャンクション。魅力ある人柄で家庭生活は平穏。芸術への理解にもつながります。木星も在室なので恵まれた生活を送れそう。木星と火星の60度がありますので、社会的なことに前向きに取り組む。
7室の冥王星、結婚生活でのイニシアチブを巡る争闘はあるかもしれませんね。

これだけだと、女帝としてのものすごさが出てない気がします。
なので、マイナーアスペクトも見てみますね。

YODがありました。
火星、土星、冥王星の非常にタイトなアスペクトです。
このアスペクトは逃れられない宿命を表すとも言います。
火星と冥王星の150度、暴力的な破壊力。戦い。
土星と冥王星の150度、地位や権力に対する激しい野心。
火星と土星のアスペクトが持つ忍耐力でもって、徹底的に冥王星の破壊と再生を成し遂げることになるのでしょう。
7室の冥王星は単に結婚生活だけを意味するのではなく、対人関係すべてにおいてそのパワーを発揮し支配することが運命づけられている。そのためには暴力も辞さないという。

ハーフサムを見ます。
MC=冥王星/ASC(合 0°01)権力を得る 権威をもってふるまう
木星=火星/ASC(90度 0°03)闘争的 リーダーシップ
ドラゴンヘッド=太陽/ASC(45度 0°06) 人との交流の中で自己実現
権力への志向ですね。
天王星=水星/木星(180度 0°02)新奇なものへの興味
啓蒙思想でしょうか。

金星=海王星/冥王星(45度 0°07)愛情について不可思議な状態
何人もの愛人を持つこと?あるいは「エカテリーナ2世 テーブル」で検索すると出てくるアレ?

天王星=太陽/海王星(合 0°01)
海王星=月/天王星(90度 0°04)
意外に神経過敏ですね。あるいは突然の意識不明で、死因の脳梗塞の暗示。


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