ジェフリー・ダーマ―

アメリカのシリアルキラー。
1978年から1991年にかけて17人の男性を殺害しました。
以下、犯罪内容等センシティブな表現があるかもしれませんのでご注意ください。

ダーマ―の両親は仲が悪く争ってばかりで、母親は睡眠薬や鎮静剤を常用して寝てばかりだし、父親は仕事を理由に家を空けることが多くネグレクト気味の生育環境でした。友だちも少なくちょっと変わった生徒として高校生までを過ごします。
少年期から父親と一緒に小動物の解剖をしたり、高校へはアルコール持参で通ったり、意思のない絶対服従の男性を支配コントロールする性的妄想に耽ったりといった、後年の彼の犯罪を彷彿とさせる事象はすべてこの段階までで揃っているような気がしますね。
彼が高校3年生の時、両親は別居（父親が出て行った）し離婚します。母親は弟を連れて家を出てしまい、数か月の間一人取り残されます。この独り暮らしの間に最初の殺人をしてしまうのですが。

1室に海王星があります。
夢見がちで現実味が薄いです。芸術的な創造性のある生き方が向いているかもしれません。6室の火星、8室の水星とタイトな150度を取り、水星と火星が60度を取るのでYODが成立します。かなりタイトですね。150度は2つの天体の持つ性質が馴染まないことを意味するのですが、これをうまく馴致して調整できればプラスの反応を引き起こすことが可能です。が、彼の場合はマイナスの調整がされてしまったような。
海王星と水星による妄想（性的倒錯、ネクロフィリア）が火星の行動力によって実行されてしまう。しかもアルコール（海王星）の力を借りて。
ダーマーは20歳前からすでにアルコール中毒であり、殺人や遺体の解体の前にはアルコールを摂取して躊躇いを消していたというので、海王星に支配されすぎです。

7室に月がありDSCと合です。
人間関係が不安定ですね。牡羊座の月なので衝動性があります。3室の土星と90度を取るため抑鬱的でしょう。子供時代の家庭環境の悪さも示していると思われます。11室の冥王星とは135度を取りますから、激列な感情を持っているかもしれません。月と土星、冥王星の関係はもしかすると幼少期からの見捨てられる不安（彼の犯罪の一要因ともいえる）を表しているかもしれません。
土星と冥王星は135度ですから、緩めですがトールハンマーが成立します。
3室、7室、11室とすべてコミュニケーションにかかわるハウスですから、相当人間関係に関してコンプレックスや痛みを感じていたのかもしれません。
それを打破するための冥王星による破壊行動？
土星、天王星の150度から奇矯な振舞いから変人扱いされて、たぶんかなり孤独感があるかも、です。
水星、太陽が冥王星と90度なのも気になるところ。
太陽とのアスペクトは父親との関係性があまりよくないこと、彼自身が強い支配欲のあることを意味しているでしょう。水星とのアスペクトは徹底的な細かさ（犯行方法が確立してること？）を示しています。

ハーフサムを見ます。

金星＝ドラゴンヘッド／MC（90度　0°03）
ドラゴンヘッド＝月／金星（135度　0°10）
感じの良い　愛すべき
（実際、ぱっと見礼儀正しくていい感じの好青年だったらしい）

冥王星＝土星／ASC（90度　0°06）
抑圧的　人間関係に困難を感じる　疎外感
冥王星＝月／土星（180度　0°20）
抑鬱の中にある激しい感情　いらだち
月＝水星／冥王星（90度　0°06）
神経の細かさ
ASC＝木星／海王星（45度　0°10）
非現実的な夢を見る
ASC＝天王星／ドラゴンヘッド（45度　0°13）
神経の過敏さ

太陽＝火星／MC（合　0°08）
目的に向かう　達成するエネルギー
海王星＝水星／火星（180度　0°07）
妄想の実現を図る　非現実的な表現
冥王星＝太陽／水星（90度　0°11）
徹底的で非情なコミュニケーション

太陽／ASC＝太陽／月＝土星／冥王星
困難のある生き方　あるいは残忍さ
水星／土星＝太陽／MC＝天王星／海王星
冷静さと精神的混乱　奇矯さ
水星＝ASC/ MC＝月／MC
変化しやすいコミュニケーション
月／ASC＝水星／冥王星
敏感すぎる神経と感情