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ルイーズ・ド・ベルジック


前回に続いてグランドトラインの例を見ていきたいと思います。
マリー・ルイーズと誕生日が近い、ルイーズ・ド・ベルジック。

ベルギーのレオポルド2世の長女です。結婚後オーストリアで暮らしました。その縁で、ルイーズの妹ステファニーがオーストリア皇太子ルドルフの妻となりました。
どんな女性かというと、年の離れた夫との結婚生活はうまくいかず、その憂さ晴らしのためにウィーンの宮廷で贅沢三昧の暮らしをし、何人かの男と浮気をした挙句、愛人と駆け落ちをします。その間も贅沢は止まず巨額の借金を重ね、破産してしまいます。裕福であった夫も払いきれず、フランツ・ヨーゼフ1世に支払ってもらったりしました。(実父のレオポルド2世が拒否したため)
愛人が偽造罪で投獄されている間は療養所に強制的に入所させられますが、愛人が解放された後はまた一緒にヨーロッパ中を逃避行。父親レオポルド2世の遺産相続でベルギーを相手取って訴訟を起こし、結構な金額を得ますが、それも消費してしまい晩年は貧しい生活だったようです。
盛りだくさんのエピソードなんですが、マリー・ルイーズと重なるような。

ホロスコープを見ていきます。
彼女も火星、土星、海王星のグランドトラインが形成されています。
緩いですが、火星と天王星の180度もあります。
ASCが獅子座で月が牡羊座にありますから、自分に自信のある活動的な性格でしょう。月は太陽、金星と60度、太陽と金星が合ですので、チャーミングで人を魅了するような女性だったのでしょう。マリー・ルイーズもそうだったのですが、太陽と金星の合って贅沢の傾向があるのでしょうか。8室の太陽と金星なんて、財産面ですごく恵まれる感じなんですが。

火星が5室ですので、恋愛事に力が入ったんでしょうね。趣味とか楽しみを恋愛以外のものに見つけたらよかったのではないかなと思います。彼女のグランドトラインの使い方としては、追求したい趣味や研究したい対象(5室火星)を精神的に深めていって(9室海王星)、俗世から離れて静かに暮らす(12室土星)のがふさわしかったような気がします。
が、のめり込んだのは恋愛だし、現実が見えていないし、不幸を背負ってしまっていますね。
水星(7室)と木星・冥王星(10室)の90度、火星(5室)と天王星(11室)の180度が、社会生活上、交友関係でのトラブルを意味しているでしょうし、金星と天王星の90度があるので恋愛問題を起こすと思われます。太陽と金星の90度は人生の転変を表すでしょうか。
太陽・金星、火星、天王星のTスクエアは遺産相続訴訟なのかなあ?

ハーフサムを見ます。
金星=海王星/ASC(90度 0°00)
ロマンチスト 考えが甘い 贅沢
海王星=木星/ASC(90度 0°05)
感受性が豊か おおらかすぎる 無頓着
ドラゴンヘッド=月/木星(45度 0°00)
ASC=月/木星(90度 0°54)
豊かな人間関係 優しさ 浪費
金星、木星、海王星の悪い部分が出ていそうです。

ドラゴンヘッド=金星/MC(合 0°06)
MC=金星/天王星(合 0°57)
MC=月/海王星(合 0°38)
木星=金星/土星(合 0°03)
魅力的 恋愛沙汰

天王星=ドラゴンヘッド/ASC(合 0°36)
ASC=天王星/MC(90度 0°09)
移り変わる人生 変化しやすい

土星=天王星/ドラゴンヘッド(90度 0°16)
土星=冥王星/MC(90度 0°13)
土星=ASC/MC(45度 0°42)
人間関係、社会生活がうまくいかない

海王星=火星/土星(180度 0°24)
忍耐力の欠如

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