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2023年 第34戦 樋口久子 三菱電機レディス

【初日】
 この1ヶ月少し静かにしていた岩井明愛だったが首位スタート。しぶといパーセーブを重ねて、5バーディ・ノーボギーと完璧な内容だった。明愛と並び、仁井優花山内日菜子が同じく首位Tと好スタート。プレビューで注目した竹田麗央も1打差2位Tに。また、Qシリーズ失格になり失意の帰国、TOTOクラシックを死んでも獲るつもりの原英莉花が首位と2打差の8位T。ほか先週優勝の菅沼菜々や久しぶりのこの位置、香妻琴乃(!)らは首位と3打差13位T、上位をうかがう。

 さて、菊地絵理香選手。初日はキャップにトップ白ボトム黒。おはようバーディを決めたものの、3バーディ・4ボギーで41位Tスタートとなった。2日目爆発するっぽいスコア。いいぞー。
 菊地絵理香選手、明日はまさかの第1組7:20スタートだ。始発でもギリギリ間に合うかどうか。だが行くしかない。同組には女子オープンで菊地の2日目オーラをレンタルしたおかげで、最終日なんと6つも伸ばした木村彩子が。
 さあ木村よ。延滞料をプラスして今こそそれを返却してもらおうじゃないの。

絵理香先輩、おはようバーディ。DAZNではみられなかったのだ


【2日目】

 雷雲接近によりスタートが30分遅れます。

 飯能駅に着くや否や、そのアナウンス。30分か……。ギャラリーバスの列に並びしばらくすると1時間遅れます、に変わった。

 冗談でなく、1000人とかではないそれ以上の人間がバスを待っている。乗るにも降りるにもとてつもない時間がかかるであろう。

 歩こう。 

 30分で着いた。ギャラリーバスはまだ動いていないか。なのにすでに会場はすごい人だかり。

 そして今朝まで何度も確認した天気予報。大丈夫なはずだったのに雨が降り始めた。

 そんな中、菊地絵理香選手が目の前でパター練習をしている。

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   8時20分、今日の目当ての第1組ティーオフ。

木村彩子比嘉真美子、そして菊地絵理香の3人だ。とにかく明るい菊地絵理香選手、安心してくださいキャップですよ。

 1番Par.5でおはようバーディとはならなかったが、2番で見事にど真ん中バーディゲット。その後は安心のパープレーが続く。ピンチらしいピンチといえば8番、アプローチが3mオーバーしてしまい、きっちりボギーを叩いてしまう。その直後の9番、ラフからの3打目をピン2.5m(このショットを見に来たのよ)に。しかも比嘉真美子がラインを見せてくれ、最高のバウンスバックのチャンスが訪れる。しかし残念ながらバーディパットはカップの左を通り抜けた。何度も首を振る菊地選手。ハーフが終了。前半は1バーディ・1ボギー。いざ後半へ!

 ひと言。丘陵コースはしんどい。


 後半12番Par.3、ティーショットがカップをかすめた。これでスイッチが入ったのか、菊地選手のショットがキレまくり始める。13、14番と完璧な2打目(これを見に来た!)で楽々連続バーディ。そして15番Par.3もティーショットを50センチにピタリ。これで3連続バーディ。なんとすばらしい!

 17番、ショットミスからボギーを叩くが、最終18番で3打目⚫︎mからのバーディ締め! today5バーディ・2ボギーのナイスラウンド。5つもバーディが見られるなんて。先週と比べてショットとパットが俄然噛み合ってきた。RICOHに向けて視界良好である。

 しかもホールアウト後にヘトヘトのところ大変申し訳なかったが、ちゃっかりサインをお願いしてしまい、今日のミッションはコンプリート。ギャラプラで酎ハイとソーセージ盛りで乾杯しております。

 ほろ酔いでいい気分のところで、目の前には朝と同じ菊地絵理香選手のパター練習風景。これ以上の贅沢があったら教えてほしい。

 菊地選手、予選通過おめでとうございます。


ニトリカード表裏コンプ。お疲れのところありがとうございました


 ちなみに今日の上位陣はこんな感じ。 

 菊地絵理香選手の-3に浮かれていたら、やはりモンスターたちはとんでもない。


最終日は最低3つ伸ばさないとトップ10に届かないかもね



 そして、もう一度言わせていただきたい。

 丘陵コースはしばらくいいや。



どこに行ってきたの? と問い詰められる案件

【最終日】
 最終日、雷雲接近はなく予定通りスタート。
 現在トップの鈴木愛、昨年から今季前半戦までに見られた“最終日の崩壊”はもうないようなので、このまま優勝が濃厚か。2位Tで鈴木の背中を追うのは、昨日-6のやはりモンスター・山下美夢有、そして失うものはもう何もない・原英莉花、イーグル先輩こと川岸史華


 菊地絵理香選手もまずは2位T集団の「-7」を追う最終日の戦いになるだろう。幸先よくおはよう連続バーディでスタートしている。トップ10フィニッシュ目指してがんばって!

どやっ


 “最終日の崩壊、再び”
 鈴木愛が見事なまでに崩れ去った。鈴木愛がクアドラプルボギーを叩く日が来るなんて。それなら……と、あっさり勝つかと思われた山下美夢有だったが、山下があんなにパターを振らなければならない日が来るなんて。



 結局3人プレーオフの結果勝ったのは、なんと5打差でスタートしたリ・ハナだった。しかし5打差の2位からならまだ解るが、8位Tからの大逆転。記憶にあるとすれば、木村彩子が勝った昨年のアースまで遡る(うろ覚え)


 リ・ハナ選手、JLPGAツアー初優勝おめでとう。またひとりヒロインが誕生。それにしても冷静だった(キャディの号泣で、より冷静さが目立った)。プレーオフでの振る舞いも、まるでベテランのそれだった。岩井姉妹と同い年とのこと。これからJLPGAを盛り上げていってほしい。
 
 最後に菊地絵理香選手、最終日も2つ伸ばしてトータル-4の11位Tでホールアウト。昨日に続き手応えのあるラウンド。RICHOに向けての調整は順調といっていい。ああ、この1ヶ月楽しみしかない。


絵理香選手。トップ10まであと1本、惜しかった


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