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わたしは何年かにひとつ、物語を書いている

わたしは何年かにひとつ、物語を書いている。

小説ではない、小説と呼ぶには貧相な、でも日記にしては長すぎる、ちょうど物語のようなものを、書いている。

主人公は自分の時もあるし、そうでない時もある。でも決まって、不幸せな少女が幸せを探す物語だ。

年齢や環境はまちまち、それぞれの主人公が抱えてる問題も違う、悩みも違う、内容だって大切なものだって、ハッピーエンドかバットエンドかすらも違う。

でも、テーマはぜんぶ同じ。

しあわせ、ってなんなんだろう。

これはわたし自身の、永遠のテーマだ。だから、物語の永遠のテーマでもある。だってこの物語たちは、わたしの心情をそのまま書き写したようなものだから。

13歳のわたしは、友人関係で悩んでいた。

15歳のわたしは、恋をしていた。

16歳のわたしは、夢を追いかけていた。

そして今、19歳のわたしと、わたしと運命共同体の主人公は、旅をしている。自分を探して、生きる意味を探して、彷徨っている。

ゴールがいつになるか分からない旅だけれど、何年か後には笑い話にして、若い頃の自分を懐かしむ時が来ると信じている。

今までの自分が、昔の自分の物語を読んでそう思うように。

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