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2021マイルチャンピオンシップ南部杯予想

ここでは、本日盛岡競馬場で行われる「マイルCS南部杯」について取り上げます。
まずは盛岡ダ1600mコースについて考えましょう。

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スタートは2角奥。スタートから3角までなだらかな上りが続くものの、約900mもの直線(正しくはほぼ直線)が続きますので、ハイレベル戦においては前半からペースは上がる傾向。3角からは400mで4.5m下ることで強制的にペースアップさせられることになりますので、道中で極端に息が入るポイントが無くゴールまで駆け抜けると言うコースレイアウトになります。
顕著に緩むポイントがないことから勝ち時計も速くなる傾向があって、良馬場過去5年の勝ちタイム平均は1分35秒2。これはフェブラリーSの平均タイム1分35秒2と同タイム。フェブラリーSは乾燥時期のレースですし、ペースを考慮しない平均タイムですから単純比較は出来ませんが、盛岡より砂厚が薄く芝スタートの東京競馬場と同タイムですからかなりのスピードレースで、平均タイム1分38秒6のかしわ記念とは異質だと言えます。

【2016年】45.5-48.0秒
【2017年】47.5-47.4秒
【2018年】46.8‐48.5秒
【2019年】45.6‐48.6秒
【2020年】45.5-47.2秒


これは過去5年の前後半ラップですが、5年中4年で前後半差1.5秒以上の前傾戦に。この過去ラップからも前半からペースが上がりやすいコースであることが分かり、基礎スピードは必須だと言えるでしょう。

ここで過去5年の3着内好走馬一覧を見て頂きます。

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地方馬はスピードで劣って位置が後ろになるので、前で立ち回った馬が上位を占めるのは当然ですが、注目したいのは稍重で時計が速くなった年(2016,2017,2020年)の3着内好走馬9頭全てが3角4番手以内通過馬だったのに対し、良馬場では3角5番手以下馬の活躍が目立つこと。
後半は下りレイアウトになるので必然的にラップも速くなるのですが、雨で馬場が速くなるとそれに拍車が掛かります。稍重時の後半4F平均ハロンラップは11.8秒ですが、これを後ろから差すことは楽ではないことは説明するまでもないでしょう。
日曜の盛岡は稍重でしたが、明日は朝から弱雨ながら夕方まで雨が続く予報。良馬場に回復しない可能性が高そうですので、基本的には先行馬を中心に考えた方が良いでしょう。

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