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あなたは横山秀房を知っていますか?④

毎月更新とか抜かしておいて放置しててごめんなさい。

でもね。

私が昔ブログをやってた頃もちょいちょい更新が滞ってたので、本気では謝りません。

だって慣れてるでしょ。

私の気紛れ更新に慣れてるでしょ。

だからこれからも適当に気紛れに気の向くままに更新しますからね(開き直り&逆ギレ)。

さて、前回どこまで話しましたっけ?

そうそう、新宿で秀房の試合が始まる直前でしたね。

その前に過去の秀房の試合について触れてみようと思います。

何でかって?

引き伸ばしですよ、引き伸ばし。

しょーもない話で引き伸ばして、面白い話を次回に持って行くかのように見せ掛けて、次も読ませようっていうあくどい手法ですよ。

なので、秀房の試合開始は、半年後くらいの公開になると思いますよ。

キン肉マンで言ったらゼブラに後ろ蹴りしたままストップ・ザ・ターイムですよ。

もう自分でも何を言ってるのか良く分かりませんが、とりあえず地下格闘技時代の秀房の試合を振り返ります。

戦績は2戦2勝で、1つのKO勝ち。

■デビュー戦

■2戦目

基本的にパンチ主体で倒しに行くスタイル。

ピンチになると、組みついて体力を回復させたり、接近戦では組みヒザを多用していた。

面白いのは通常の格闘技ではルール的に禁止されている頭突きをちょいちょい使用している事だ。

普段の山修行(山でシャドーしてるだけ)でも見せていた動きを実戦でちゃんと出しているという事は、練習した事を実戦でちゃんと出せるタイプ。

以上から、地下格闘技というレベル的には決して高くない舞台での戦いとはいえ、素人にしては、よく戦っている方で、あまり素人感が感じられないという印象。

ちなみにこれらの試合前も風俗に行って3回抜いているらしい。

履いてるのは海水パンツで、ファイトショーツとかは持ってない。

試合着の海パンを履いて電車で会場まで行き、セコンドも居なかったので、観客がセコンドしてくれたらしい。

普通の格闘技選手だったらアマチュアだったとしてもメチャクチャな行動である。

しかし、秀房ファンからしたら「さすがは俺たちの秀房!俺たちにやれない事をやってのける!(俺たちがやりたい訳ではない。)」と歓喜の声を挙げるところであろう。

そんな選手の活躍を期待してる側としては、勝敗はともかく、楽しみにする他ない。

しかも新宿で見られるのだ。

俺は胸をときめかせながら会場へ向かった。

会場で遠巻きに秀房の姿を確認!

この感じ!

そう、観る専門の格闘技ファンだった頃、PRIDEの会場に入ってリング四方にデカい垂れ幕を見た時のあの感じ!

いや、違うな、アレとは全然違うw

檻から脱走した野生のブタを都庁前で見つけた気持ち!

いや、よく分からんが、とにかく生秀房に感動し、速攻で話し掛けて記念撮影。

しかし、メチャクチャ嬉しそうだな。

そして秀房の試合のゴングを待つ。

試合直前に秀房の腰回りにテーピングが施される。

秀房が履いてるのは普通の海パンなので、ポケットを塞ぐためだ。

ポケットが開いてると何かの拍子で指が引っ掛かったりして、試合展開に影響がある可能性があるのだ。

てか、ファイトショーツくらい買えよって話ではあるんだがw

前回も言ったが、対戦相手のタイガー選手も、秀房と同じ橋本真也に近いあんこ型。

しかし、ファイティングネクサスは地下格闘技ではないので、今までの対戦相手とはレベルが違う可能性も十分ある。

ともかくゴングは鳴った。

ここで「つづく。」にしたかったが、思ったよりも引き伸ばせなかったので、試合内容にも触れる事にする。

「秀ちゃんの方がでかくないか?」

これは一緒に観戦していたツトムさん(634事件で知り合った)の評。

そう、秀房は、直接見るとやはりデカい。

このデカい図体か繰り出されるパンチは仮に素人だとしても重いに決まってる。

タイガー選手は右手を差し出し、グローブタッチを求める。

普通の選手なら同じように拳を前に出して、「よろしくお願いします。」のあいさつ代わりに礼儀として行うものだ。

ただし、これは暗黙の了解的なもので、ルールで縛られているものではない。

つまりこのグローブタッチは、絶対に応じなければいけないというものではない。

秀房は、悠々と距離を詰め、このグローブタッチを完全に無視し

思いっきり左ストレートを浴びせた。
※秀房はサウスポー

そして左右のフックを浴びせる!!!

さらには組ヒザ!

秒殺を思わせる驚愕の展開にツトムさんは驚嘆し、大声を挙げた。

「池袋デッドうおおお~!!!ツェー!!!!」

お分かりだろうか?

私の「がんばレタス~!!」というふざけた声援に呼応するように、ツトムさんは、「池袋デッドボール!!」と叫ぼうとしたのだ。
※池袋デッドボール(秀房行きつけの風俗店)

それをかき消す「ツェー!!!!」

顔面!金的!ツェー!

新宿の夜に骨法の神が舞い降りたのかもしれない。

明らかにダメージがあると思われるタイガー選手は乱打戦を嫌がって組み付き、ロープ際に追い込む。

「離れろ!離れろ!相手組みに来てるぞ!」

「頭押せ!それでいい!突き放せ!突き放せ!」

自然とセコンドみたいな口の利き方をする私。

これは、普通に秀房の「喧嘩スタイル」に魅了されてしまったのだろう。

思わずセコンドのような指示を飛ばしてしまったのは、出来る事なら勝つ姿を見たいと思ってしまったのだ。

さて、ここで格闘技に明るくない人達で、こう思った人もいるかもしれないので、補足をしたい。

「グローブタッチを無視して殴るとか汚くないか?」

と、思った人も居ると思われる。

いやいや、全然汚くないのだ。

私の場合、良い悪いで言ったら、秀房の左をもらったタイガー選手の方が悪いと考える。

さっきも言ったが、「グローブタッチは応じなければいけない。」という具合にルールで縛られている訳ではない。

やるのは自由だが、応じる必要はないのだ。

私はグローブタッチをする方だが、その瞬間に秀房のような対応をされる可能性を考慮した上で、拳を差し出している。

要するにゴングが鳴った以上、気を抜いてはいけないのだ。

そして格闘技選手は、リングの上でゴングが鳴った以上は、殺し合いであると覚悟して試合に挑むべきだと考えている。

これは私のかなり古い先輩(プロ選手)がインタビューで答えていた事で、細かいニュアンスは違ったかもしれないが、格闘技選手の心構えとして「相手を殺すつもりで戦う必要がある。」といった具合の事を言っていた。

これは、本当に正しいと思うし、私自身もセコンドに着いた時は、特に経験の浅いアマチュア選手には殺し合いのつもりでやれと伝えている。

殺らなければ殺られるのだ。

大怪我をしたくなければ、大怪我をさせるつもりで挑むべき、その覚悟がなければ、リングに上がるべきではない。

格闘技が、他のスポーツと一線を引く点はここだと思っている。

野蛮だと感じるかもしれないが、格闘技の試合で勝ちたいなら一番大事なのは己の闘争本能を絞り出す事だと思う。

それを天然で持っているのが横山秀房。

これもこれで才能だし、観客からしたら魅力のある選手だと一目で分かる。

しかし、グラウンド技術が微妙な秀房はテイクダウンを取られて劣勢を強いられ、徐々に削られていく。

たまたまなのか、知っていたのかは不明だが、二重絡みを仕掛けていたのは正直驚いた。

ブレイクされ、スタンド肘を何度か当てて打撃でアドバンテージを取る秀房。

思った以上に健闘している。

しかし、1R終盤。

秀房は戦いに必要な大事な何かを奪われているように見えた。

つづく。

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