見出し画像

ザ・ゴール

ソウルブック2つ目はザ・ゴールです。

この本は僕がワタミに入社して2年目の店長の時に読んだと思います。なぜ買ったかというと店頭に面だししていて、カバーの色が黄色で読みやすそうだったのと、企業の利益とは?というワードに惹かれて購入しました。元々1984年に出版され海外ではベストセラーだったようですが、著者のエリヤフ・ゴールドラット氏が2001年まで日本語翻訳出版を許可しなかったため、僕が買った時は日本でベストセラーみたいになっていたようです。

詳細👉『ザ・ゴール』(原題:英: The Goal)はイスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラットが著述し1984年に出版されたビジネス小説。ゴールドラットの意向によって日本語翻訳版の出版は2001年まで許可されなかった[1][2]。2014年時点では、全世界で1000万人を超える読者がいるとされ、2001年に発売された日本語版も68万部を超えるベストセラーとなっている[1]。日本では、2014年に監修:岸良裕司、脚色;青木健生、作画:蒼田山で舞台設定を架空の日本企業に置き換えた漫画版も出版されている[1]。

内容は、主人公が工場の立て直しを通して制約条件の理論(TOC:Theory of Constraints)、ボトルネックマネジメントについて学んでいく内容となっている。この中で僕が学んだことはこのTOCというものの真髄だった。この本を読み終えた後、TOCに関する専門書を何冊か読み、勉強した。その時の知識が僕が当時全盛期だったワタミという会社にいながら、20代で営業部長、34歳で香港で社長という出世に大きく関わっている。考え方に明確な理論があるかないか?心情的なものだけでなく、自分の中に絶対的な理論があるかどうかで導き出す答えは変わってくる。僕にとってはこの本当の出会いが当時の僕を大きく成長させてくれ、今でも経営者としての僕の支えになっている。数年後にワタミでも研修本として皆に読ましていたが、大抵の社員は本の分厚さや、内容の複雑さに負け、この素晴らしい本を自分の成長につなげられず無駄にしていた。2001〜2002年といえば1日19時間〜20時間働いていた時だから、今考えても良くこの本を手にとって、ここまで真剣に読めたなと運命を感じずにはいられない本である。

僕は2007年から手作厨房というワタミの工場に異動になり、その後同じ年に香港にいくのだが、ここで使われていた考え方が、トヨタ生産方式という考え方であり、このトヨタ生産方式の元がTOCだった。だからトヨタ生産方式については非常に容易に自分の思想に取り込むことができた。そしてこの経験があったからこその香港出向であり今の自分である。そういった意味でこの本は僕の考え方を創ってくれただけではなく、大きな武器として僕の運命も引っ張ってくれている、そんな素敵な本だ。

本気でこの本を読んで、僕とTOCについて語り合える友人がいたら嬉しい。

サポートいただけると嬉しいです!いただいたサポートは、日本と海外をビジネスでつなぐ架け橋を創るために使わせていただきます!