【デジライズ】100時間ガシャは狙うデジモンの数に応じて単発or11連を使い分けよ【デジモンリアライズ】

結論

以前の投稿にて、排出確率が1.925%を越える場合は、11連より単発を引いた方が、消費ルビーの期待値が小さくなる、という計算結果を導いた。

これに従うと、(例えば映画公開記念ガシャや100時間ガシャのように)ピックアップデジモンの排出確率が2%の場合は単発の方が必ずオトク、という考えに至りそうである (実際はそうとは限らない) 。

但し注意して頂きたいのは、1.925%以上のときに単発がオトクになるのは、1点狙いの場合である。そうではなく複数体のデジモンを狙う場合(ピックアップを2種類以上狙う場合や、観賞用・Lv1戦法用に同じデジモンを2体以上狙う場合)は、11連を活用する方がオトクになることもある。

参考:Lv1戦法

もう少し具体的に話すと、20/4/27現在に開催されている100時間ガシャで言うと、ルーチェモンSMとスサノオモンの2体を狙う場合は、まず11連から入り、片方が当たったらもう1体を単発で狙う、というハイブリッド方式が良い。一方、ルーチェモンSMを1体だけ狙う場合は、単発から入った方が良い。

条件ごとの最適解を纏めておく。

①1体のみを1点狙いする場合
 排出確率1.925%以上:単発を引く
 排出確率1.925%以下:11連を引く

②2体を狙う場合
 1体ごとの排出確率が6.70%以上:最初から単発で1体ずつ順に引くのを狙う
 1体ごとの排出確率が1.925%~6.70%以下:まず11連を引いて2枚抜きを狙い、1体だけ先に当たったら単発に変える
 1体ごとの排出確率が1.925%以下:2体とも当たるまで11連で狙い続ける

※2体の排出確率が異なる場合は別途計算が必要(下記の計算式を参照)

計算① 2体を単発で順に1体ずつ引く場合の消費ルビー期待値


以降、2体のデジモン(それぞれA, Bとする)を狙うとして、
 P(A):デジモンAの排出確率
 P(B):デジモンBの排出確率
に対し、消費ルビーの期待値を算出する。まずは計算が簡単である「2体を単発で順に1体ずつ引く場合」を計算しよう。

まず、1体のみを単発で狙う場合の消費ルビー期待値は、前回の記事の通り
 E(A単発)= 20 / P(A)
 E(B単発)= 20 / P(B)

次に、2体を単発で狙う場合の消費ルビー期待値は、ガシャの各試行が独立であると仮定すると

画像1

特にP(A) = P(B) の場合、その値をPとおくと

画像2

例えば、P=P(A)=P(B)=2%の場合(例:100時間ガシャで2体のピックアップを狙う場合)は、両方を単発で引くまでに 30/2% = 1,500ルビーを消費する計算になる。

計算② まず11連で2体同時狙い→1体出たら単発にシフトする場合の消費ルビー期待値


まずは次のように置く。
 Q(A):デジモンAを11連で1体以上引く確率
 Q(B):デジモンBを11連で1体以上引く確率
 Q(2枚抜):11連でデジモンAとデジモンBを1体以上ずつ引く確率
 Q(1枚抜A):11連でデジモンAのみを1体以上引く確率(デジモンBは引かない)
 Q(1枚抜B):11連でデジモンBのみを1体以上引く確率(デジモンAは引かない)
 Q(0枚抜):11連でデジモンAもデジモンBも引けない確率

このとき
 Q(A) = 1 – (1 – P(A))^11
 Q(B) = 1 – (1 – P(B))^11
 Q(AorB) = 1 – (1-(P(A)+P(B))^11
 ※20/05/04追記:数式に誤植があった為修正
 (プログラムでは正しい式で計算しており、最終結果の数値は修正無し)
 Q(2枚抜) = Q(A)+Q(B)-Q(AorB)
 Q(1枚抜A) = Q(A) – Q(2枚抜)
 Q(1枚抜B) = Q(B) – Q(2枚抜)
 Q(0枚抜) = 1 – Q(A) – Q(B) + Q(2枚抜)

ここで

画像3

例えば、P=P(A)=P(B)=2%の場合(例:100時間ガシャで2体のピックアップを狙う場合)は、
 Q(A) = Q(B) = 19.9%
 Q(2枚抜) = 3.68%
 Q(1枚抜A) = Q(1枚抜B) = 16.2%
 Q(0枚抜) = 63.8%
であり、2体引くまでの消費ルビー期待値は1451.19ルビーとなる。

計算③ 最適な引き方を確率に応じて場合分け


計算①と計算②より、P(A)=P(B)=2%の場合については、
 ①単発のみで2体を狙う場合: 1,500ルビー
 ②11連で2体引きを狙い、1体だけ出たら単発にシフト: 1451.19ルビー
であり、②の方が49ルビーほどお得であることが分かった。

では、①と②の消費ルビー期待値がちょうど一致するのはどんな場合か?

計算が非常に複雑な為、ここではデジモンAとデジモンBの排出確率が同じ(つまりP(A)=P(B)の場合)を考えよう。2つの期待値の数式を=で繋げた方程式を解けばよいが、非常に複雑で代数的に解くのは不可能である。数値計算の力を借りて解いた所、6.70%のときに等しくなることが分かった。

ここから、次の結論が得られる。
狙うデジモンが2体いたとき、それぞれの排出確率が
 ・6.70%以上の場合は①方式、つまり最初から単発で引いていく
 ・6.70%以下の場合は②方式、つまり最初は11連で引く
 (1体だけ当たったら、更に1.925%より低いかどうかで単発にシフトするか11連を続けるかを判断)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?