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【ハム式ブログ】客がプロだけになったパチスロ専門店のおはなし~ノンフィクション~後編

このブログは以下のブログの後編となります。
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6.窮地!イベント内容の変更!

前回は、チーム入れ墨とチームラグビーが衝突したところまでを書きましたが、いよいよ最終章となります!

某ホールのイベント内容をおさらいすると、
「毎日全機種に6」
「島によっては複数台6」

というどう考えても頭がおかしい内容でした。

内容が内容だけに
1.チーム入れ墨(最強)
2.チームラグビー(強)
3.チームパカパカ(普通)
4.チームフレッシュ(弱)
5.チームモヤシ(最弱)

の5グループが凌ぎを削って・・・もとい、
半分談合のような形でシマを順番に確保していました。

そんなある日の事・・・衝撃のメールが・・・

イベント!「複数機種に6複数!
・・・アレ?全機種に6の表記が無いゾ・・・?
もういちいち書かなくなったのかな・・・?

というような事を考えつつ、この日は最後尾のチームとして入店。
すると・・・お昼になっても設定6の場所が定まらない島が多数。
南国、マジハロ等、分かりやすい機種でも反応が薄いため、
ここで「イベント内容が明らかに変わった」事を思い知らされたのでありました。

こうなると今までの談合にて入場順を決めても、6にありつけないチームが出てくるので、どのチームも頭を抱えていました。
あるチームを除いては・・・・・・。



7.真の談合

イベント内容も変わったものの、どのチームもイベントの変更について不満はあったものの、「さすがに仕方ない」という空気になっており、並び順のルールは今までどおり続行する事となりました。

イベント内容が変更されたことにより、ハイスペック機よりも、設定6が分かりやすい機種に人気が集まりました。しかし今思い出すと割に関係なくバランスよくローテーションで投入していて、シマによっては複数6というところは変わっていなかったので、相変わらずの激熱イベントに変わりはありませんでした。

しかし、

ある異変に気付くのに、そう時間はかかりませんでした。

「なんかチームパカパカよくツモってね?」

チームパカパカが6の当たり島を抑える事が多かったのです。

1度や2度ではありません。「ほぼハズす事が無い」レベルで毎日当たりの島を占拠していたのです。

これには入れ墨やラグビーも違和感を感じていたようでしたが、この2チームも全くツモれていなかったわけではなかったところで、うまいこと煙に巻くような形でこの状況が続きました。

勘の良い読者の皆様は、お分かりですね・・・?

チームパカパカは、
なんとある店員と繋がって、
設定情報を事前に得ていたのです!!!!!!!!!!!!!

今はもうそんな事ほとんど無いとは思うのですが、当時はまだサクラや台情報の横流しなど、そこそこな頻度で事件になっておりました。

チームパカパカは、この店にいる5チームの中で、最も店員と世間話やコミュニケーションを取っていたチームでした。その時は特に違和感を感じていませんでしたが、これがまさか布石となっていたとは夢にも思いませんでした。

しかし、この時点では疑わしいまでも勿論誰も真実にたどり着いてはいません。証拠が無いのです・・・。

8.フレッシュモヤシ

この事件は、唐突に明るみになりました。
チームパカパカのリーダーが、店内で携帯電話を落とし、
それをチームフレッシュのメンバーが拾ったのです。
元々このお店は一般客がほぼ淘汰されていたため、落とし物を拾うのも他のプロチームだったというわけなんですが、なんとそこに店員と設定情報をやり取りするメールがあったわけなんです。

この当時はまだiPhoneが無いので、携帯電話にそもそもロックがかかっていない事が殆どだったため、容易に中身を確認することができたんですね。
ちなみに勝手に見るのはもちろんアウトです。

この情報を得たチームフレッシュはすぐさまチームパカパカを激詰め・・・ではなく、その店のマネージャーにこの事実を突きつけたんです。チームフレッシュ冷静でしたね。

この時、実は我々チームモヤシはフレッシュとともにお店のカウンターまで行っています。実はフレッシュ側から、何かあったら人数的に不利だからついてきてほしいと頼まれたんです。不遇だった、チームフレッシュとチームモヤシは、ここで初めて団結しました。

ちなみに、なんとこの後フレッシュとモヤシはチームが本当に合体し、
チームフレッシュモヤシとしてその後大型の専業チームへと成長します。

突きつけられたマネージャーは「事実確認をする」として一旦下がりましたが、その後なんと警察が来る事態に・・・!
どうやら漏洩していた店員が暴れた模様でした。

警察が来た事により、その後は静かに話が進み、チームパカパカはその場で「全員出禁」となりました。さらに、店舗は次の日から「改装のため一定期間店休」という事態となり、営業停止処分か!?ともささやかれましたが、真相は定かではありません。


9.お店の終焉

漏洩していた店員はその日を境に一切見なくなったので、解雇されたんだと思いますが、およそ2週間後、お店は再開しました。


・・・・・・が・・・・・・


イベントを一切告知しなくなりました。
というか6がなくなりました。

いつも来るメールも、
「従業員一同心よりお待ち申し上げております!」
と機種ラインナップのみの定型文でした。

これにより、プロチームによるお店の占拠は終焉を迎えたのです。

そして、もちろんプロチームは皆離れるわけなんですが、そもそも一般のお客様を脅しや暴力で淘汰していた背景があったので、我々がいなくなった後に残されたのは、

「一切イベントをやらず客も来ない過疎店」

でした。

その後、わずか半年でそのお店は潰れてしまいました。
そもそも、我々がいた3か月あまりの期間も、決して売り上げは良くなかったと思いますので、この頃から崩壊の序曲は流れていたのかもしれません。

イベントは過激であればあるほど、その代償も大きい。
一度お客様の離れたお店は、立て直すのが難しい。

そんな事を学んだ、事件でした。


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ハム式

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