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『ロングソードvsレイピア』~レイピアの基礎知識~

2020年11月23日(月・祝)13:00~17:00にロングソードの先生と一緒にセミナー(ワークショップ)を開講します。

そのタイトルがこちら

『ロングソードvsレイピア!!』〜見て さわって 知る~ 西洋剣術ウソホント講座

サブカル系のイベントは、匿名希望の参加者が多いので募集媒体はツイプラを選択しました。

今日は、このイベントの予習に使える記事を書こうと思います。


受講前の基礎知識 ~レイピア編~

この講座での私の担当は、レイピアです。
レイピアの先生として、いろいろお話させていただきます。

レイピアの先生としてまず最初にみなさんにお聞きしたいのは、どれくらいレイピアのことを知っているかということです。

おそらく、みなさんはインターネットでレイピアを調べたことがあると思いますが、ここで受講前にもう一度、インターネット上の情報を見てみましょう。

ウィキペディアの情報

まず、ウィキペディアから。
私も簡単な情報だけを知ることができれば良いときはウィキペディアを使って検索をします。

レイピア(rapier)は、細身で先端の鋭く尖った刺突用の片手剣。 16-17世紀頃のヨーロッパで主に護身あるいは決闘の際の武器として用いられた。


ニコニコ大百科の情報

そして、ニコニコ大百科。
私はサブカル系の情報をおもしろく読みたい場合はニコニコ大百科を検索しますが、思っているより専門的なことも書かれているので、ウィキペディアよりも好きです。

基本的には幅2.5cm以内、全長1.3m前後の細身の刀身を持ち、両刃である。その刀身は1mを超えるほど長大で、大型両手剣に迫るほど。
しばしばフェンシングで用いられるフルーレと混同されるが、フルーレはスモールソードの練習刀であり、刃を落とし軽量化されている。

これに対しレイピアは突くだけでなく、断ち切りにも使用でき、又、重量も1.0kg~1.3kg程度と見た目より重い。貧弱そうに見えるが根本周辺は頑丈にできており、大型両手剣の一撃に耐えられる分の強度があったという。

ただし上記は標準形であり、時代の変遷の過程で、木の葉型、身幅の広いワイドレイピア、片刃、刃のついていない純粋な刺突剣など、身幅、全長、重量、使用方の異なる様々なものが作られている。


情報が違う!?

これらの情報でなんとなくイメージできますでしょうか?画像検索なども活用するとよりわかりやすいですね。

人によっては、ゲームのキャラクターのイメージでレイピアが思い浮かんできてしまうかもしれませんね。

さて、インターネットで出てくる情報を読んでいただいたところで、いかがでしょうか?この記述に気になるところはありませんか?

まず、ウィキペディアですが、

細身で先端の鋭く尖った刺突用の片手剣。

とあります。

対して、ニコニコ大百科には

突くだけでなく、断ち切りにも使用でき

とあるのです。

ウィキペディアは、”刺突用の”
ニコニコ大百科は、”突くだけでなく”

双方で言っていることが違うのです。


本当はどっち!?

実際はどうなのかというと、現在までの研究では”突くだけでなく、切ることもできた”とされています。

「”切ることもできた”とされている」という曖昧な表現を使っていますが、これは私の勉強不足によるものではなく、海外でもこのように言われています。そして、このような曖昧な表現が使われている理由については、”一般的には”「レイピアは歴史の過程でその技術の伝承を絶たれており、残された書物によってのみ研究されてきたため、正確な情報が伝わってないから」とされています。


『ロングソードvsレイピア』を考える上での基礎知識


レイピアの攻撃のバリエーションは、突きだけにあらず。


本日の記事はここまでです。



参考記事

レイピアの基本的なことは過去に記事を書いていますので、そちらもご参照下さい。


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今回の記事では、”一般的には” のように ” ” をつけていますが、この理由についてもサークルでお話したいと思います。

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