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読書記録#6『ビル・ゲイツ地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる』

こんにちは、Harukiです。
読んだ本の読書記録を更新いたします。

『ビル・ゲイツ地球の未来のために僕が決断したこと 気候大災害は防げる』

ビル・ゲイツ氏が気候変動の影響を防ぐために、何が必要でなぜ状況を変えられると思っているのかを論じる本。

本書を読むにあたり2つの重要な数字があり、「510億」と「0」の数字であります。

510億とは、世界の大気中に増える、温室効果ガスのトン数であり、年々増加傾向であります。

0とは、これから目指さなければならない数字であります。大気中の温室効果ガスを増やすのをやめなければならないです。

温室効果ガスを0にしないとならない理由は
温室効果ガスは熱を閉じ込め、地球の地表面平均温度を上昇させる。排出された温室効果ガスは、非常に長い間大気中に留まります。

今、排出している二酸化炭素のおおよそですが、5分の1は、1万年後も残っているからです。世界の炭素を無くさなければ、今回のパンデミックと同じような人類の損失と経済の苦境が日常的に起こるとされているからです。

人類の活動によって排出されている温室効果ガスはどれくらいなのかというと

ものをつくる
(セメント、鋼鉄、プラスティック) 31%
電気を使う             27%
物を育てる(植物、動物)      19%
移動する
(飛行機、トラック、貨物船)    16%
冷やした暖めたりする
(暖房、冷蔵庫)          7%

この数字を見た際に、温室効果ガスの記事に関して電気関係の記事や節電などと見かけることが多く、電気を使うことが一番温室効果ガスを排出していると思っていました。

これらの5つの行動で温室効果ガスが排出されていて、その全ての行動に解決策が必要であります。

温室効果ガスを0にすためには、気候変動の災害を防ぐには、豊かな国では2050年までに排出実質0にしなくてはいけないです。
そのためには、2030年までに削減を目指す必要があります。

そのための戦略としては
・炭素0の電気を安く安定して供給できるように全力を尽くす
・化石燃料で電気を供給している場所でも、乗り物から工業プロセスやヒートポンプまで、可能な限り幅広く電化すること

ビル・ゲイツ氏が考える温室効果ガス0に向けての政府がすべき策は
・イノベーションのコストを増やす
 →これからの10年でクリーンエネルギーと気候変動の研究開発予算を5倍にする
 →高リスク高リターンの研究開発のプロジェクトに、より多くの資金を投じる
 →研究開発を最大のニーズとマッチさせる
 →はじめから産業界と協働する

・イノベーションの需要に弾みをつける
・購買力を行使する
・コストを下げてリスクを減らすインセンティブを作る
・新技術を送るインフラを作る
・新技術が他と競合できるようにルールを変える
・炭素に値段をつけるカーボン・プライシング
・クリーン電力基準、燃料基準、製品の基準
・古いものを追い出す

これらに関して、一つの行政機関が全て実行するのは不可能なのであらゆる行政での行動が必要となります。

まとめると国の行政府は3つのことを行う必要がある
・0達成を目標にしなければいけない
・目標を達成するための具体的な策定
・グリーン・プレミアムを大幅に下げ中所得国が排出0を実現できるようにする

グリーンプレミアムとは
炭素を排出する汚い技術から炭素を排出しない技術に巨大なエネルギー経済を移行させた時の追加でかかる費用

例 ジェット機燃料格 
   約4L 2.22ドル
  ジェット機用の次世代バイオ料量
   約4L 5.35ドル   

この二つの価格の差(3.13ドル)がグリーン・プレミアム

特にビル・ゲイツ氏はこのグリーン・プレミアム下げるのを重要としています

◎目次
はじめにーー510億から0へ
第1章 なぜ0なのか
第2章 道は険しい
第3章 気候について論じる問い
第4章 電気を使う
第5章 ものをつくる
第6章 ものを育てる
第7章 移動する
第8章 冷やしたり暖めたりする
第9章 暖かくなった世界に適応する
第10章 なぜ政府の政策が重要なのか
第11章 0達成に向けた計画
第12章 一人ひとりにできること
おわりにーー気候変動とCOVID-19

出版社#早川書房
著者#ビル・ゲイツ

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