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人間サンドバッグになった男
「お、おはようございます…」
「キモっ!」
挨拶した僕に軽蔑の一瞥をして、若手社員たちはとおりすぎていく。挨拶をしても、ゴミを見るような目で見られ無視されるか、心無い言葉を浴びせられるのがほとんどだった。
当初はつらい気持ちにもなったが、最近では、通常ではありえない挨拶のリアクションに、小さなペニスが勃起するのであった。
「お前はほんと、使えないよな!」
「はい、、すいません…」
僕よりもだいぶ年下の上司に心底呆れられながら、今日も怒られていた。
ある日の夕方、僕は人事部の部長に呼び出された。上司に呼び出されて良い話は今まで一度もなかった。どんなお叱りを受けるのだろうか。
「単刀直入に言うと、君には会社を辞めてもらいたいんだ。」
辞めてくれ、と言われるのは、僕の仕事ぶりからすれば無理からぬことだった。ただ、能力も資格も何もない僕は、この会社を辞めればまともな仕事に再就職できる見込みはないのは明らかだった。とっさに僕は椅子から立ち上がり、部長に土下座した。
「どんな仕事でもよいので、この職場で働かせてください!僕はこの仕事をやめたら生きていけません、、どうかお願いします!」
部長は、突然の僕の必死の懇願におどろきつつ、戸惑いの表情を見せた。しばしの沈黙の後、
「どうなるかわからないが、ちょっと上に持ち帰って検討させてくれないか。」
「ありがとうございます!どうかよろしくお願いします!」
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「一度でいいから、人の顔、思いっきり殴ってみたかったんだよね!」
「いや、こいつは人間以下のゴミだから」
まどかは微笑みながらボクシンググローブで顔をパンチした。
笑ったときにできるエクボがとてもキュートだったが、パンチは重く、遠慮はなかった。「うん、いいね!」
と、満足げにうなずきながら連打する。
「も、もうやめて……」
まどかは嬉しそうに笑って、さらにパンチの回転数を上げる。鼻血が飛び散る。
「あはっ☆」
「じゃあ、主任、あとはよろしくお願いします!」
ひとしきり殴り終わった後、グローブを外して去っていった。
「よし、じゃあとどめをさしてあげるな。」
僕は、会社のサンドバッグとして働き続けることができたのだった。
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この後のハイライト
2組目:同期の若手二人組。イケメン男子と元水泳部女子。同期の友情で変態を倒します。
3組目:最年少執行役員とモデル系美人秘書。役員の見ている前で秘書にボコられる。これが格差社会。
4組目:期待の若手イケメン課長とその部署の新人女性社員。課長のボクシングOJTで、ロリ系ぶりっ子女子がSに目覚める。
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