環境と戦えるディメポデッキとしての提案 自由研究2

ページをお開きいただきありがとうございます。
こちらは前回の拙稿「自由研究1」の続きとなります。
これ以降のお話は前回をご覧いただけている上での内容となりますので、まずはそちらをご覧ください。

前回から

さて、前回は結論として「対面に4ターン目を渡さず、相手の握る完ガよりもマストガードのアタックを用意できるデッキの構築」が必要であると述べました。
では実際にどんな構築になったか、ご覧ください。

デッキコード「7G14S」


G3      12枚
ダイライナー3
ブラドブラック3
イニグマンストーム3
ダイザウラス2
グレートダイユーシャ1

G2      10枚
カイザード4
アクティブマスク3
ヴォルキュール3

G1      11枚
ツインオーダー4
ダイスクーパー4
グランザイル3

FV
次元ロボゴーユーシャ

トリガー
星6
守護者星1
引2
守護者引3
治ガーディアン4

解説

○全体的に
基本的なキルターンは4ターン目に設定していますが、先述の通りそれでは間に合わない対面に後攻を取ってしまった場合は3ターン目に詰めます。最終的な決め手はどちらもブラドブラックとイニグマン。現状のディメポにおいて後3でリーサルの火力を安定して出せるのはvスタンド3回のこの組み合わせだけで、他は完ガ1枚、ヒール1枚でかなり苦しくなると考察しています。
フォースは2を取得、ツインオーダーが引けない場合と長期戦ができる対面の場合に1を取ります。キルターンを過ぎればジリ貧になる都合上、ファイト全体で見るとディメポの攻撃回数はかなり少なく、星による圧がなければノーと完ガで捌かれる場面が頻発します。
特に1を選択した際のブラドはノーされて無駄なダメトリを誘発します。しかし2のブラドはマストガードになるか、ノーした後の展開を加味すると間接的にマストガードになるという状態を作りやすく、2〜3枚の手札を奪ってくれます。解説すると、2点の時にブラドで2点受けるとこの後4〜5パン全てマストになるけど大丈夫ですかという状態。ネタが全てわかっていれば受けるべきはイニグマン2発の内のどちらかになるはずなので、ブラドにブースト付けて要求がいやらしく効きます。
キルターンの射程圏は2点。相手が2点でターンが帰って来たなら後は完ガの枚数と自分の生存性を加味して殴り切るかどうか決めるだけになります。
こちらがG3に乗るターンはヒール捲られることを考慮して3点まで詰めておくことが目標になります。例えば相手が1点の時にダイライナーにライドしてかつダイザウラスを使える場合、フォース2はダイザウラスに乗せてダイライナーは自力でクリティカル2にしてどちらか当たれば3点に詰められます。

自分のダメージコントロールの面で言えば、G3に乗るターンは次の相手ターンのアタックを余裕を持って防ぎたいという目的と、なるべくならライナーとザウラスを使用したいという目的のため、こちらダメージ2点でターンをもらうのが基本です。手札の状態次第(ライナーがなかったり、Vをパンプする手段がない場合)では1点に抑えるのも大いにありですし、相手のダメージが0で3ターン目終了時に2点にしかできなさそうならばこちらは3点受けておいて相手のヒールを潰しておくのも手です。
盤面構築ですが、ノーマルユニットを
①ヴァンガード(ライナー、ブラド、イニグマン、グレートダイユーシャ)
②メインアタッカー(アクティブマスク、カイザード)
③サブアタッカー(ダイザウラス、カイザード、ヴォルキュール、G3勢、グランザイル)
④ブースター(グランザイル、ツインオーダー、ダイスクーパー)
の4種に分け、キルターンまでに過不足なく集めることを目標とします。
①はファイト開始時点で相手のクランを見た時に、若しくは遅くともダイスクーパーの効果発動時点でライナーを経由するかどうか決めてサーチを行います。
イニグマンは最悪、ブラドの効果で拾えばいいので優先して探すことは少ないです。「最悪」とは言いますが、この形で手札に呼び込めれば無駄のない理想のムーブとも言えます。
②ですが、1番欲しいのはアクティブマスク。攻撃力の面ではカイザードはやはり一歩劣ります。
③ではヴォルキュールかダイザウラスが優先。CBがあるか、イニグマンの数値が足りるかで使い分けます。どうにもユニットが足らなければグランザイルでもG3ユニットでも、13打点が出せるカードを立てていきます。それでも案外イニグマンが通ってしまって勝てる場面も多いです。
④のブースターの最優先は言わずもがなでツインオーダーです。基本的にはサブアタッカーの後ろに付けてイニグマンアタック直前にブースト効果をつけます。ヴォルキュールを使う場合のみ、メインアタッカーの後ろにつけることになります。
G1はデッキの中に11枚と、比較的少なく3枚揃えられないシーンも多いため、トリガーも置いていきます。どのみち次のターンは回ってきません。

採用理由
○グレード3
先乗りのダイライナー、コンボ始動のブラドブラックは3枚ずつ。サーチでグレ3に触り易く、4投はダブりによるガード値低下で余計な危険を招くと判断しました。
先攻だったらばブラドに先乗りしてしまっても轢かれる恐れが増すだけで一応サーチができるので勝ち目はあります。
イニグマンは2枚でも回りますが、3枚あると安定する上に序盤に来たイニグマンをライナーなどで投げる選択肢が取れて便利です。
ザウラスはライナーと一緒にヒールを捲りに行くことができ、バトル中にVのパワーを上げられるためイニグマンの条件を満たすのにも一役買います。
グレートダイユーシャのピン採用ですが、ツインオーダーが引けない場合はフォース1を選択することになります。
相手の完ガの枚数次第ではキルターンを延ばさざるを得ない場合が有りますがそんな時に
無理にブラドイニグマンを起動する→防がれて返しに手札足らず
ライナーのまま→手札が補充できないのでアタッカーをガードに投げないといけなくなる
という中でグレダイがいると効果を使って捲り、ガード札を補充してかつ完ガを吐かせることができる状態を作り出せます。
また、フォース2の時にブラドからライドして唯一パワー3万を超えられる=アクティブマスクの効果条件を単騎で満たせるので一枚刺しておけば多少の事故は乗り越えられます。

○グレード2
カイザードは後攻3ターン目のキルにほぼ必須条件のため4投。フォースの不正受給は強力ですが、最終的にイニグマンの条件が満たせるかという点と、手札のガード値次第では効果を使わない場合もあります。
アクティブマスクは効果でパワー増減に関われない弱点はありますが、アタック回数の増加はそれだけで採用価値があります。
ヴォルキュールはカイザード、スクーパーといったライドラインに触れるだけでなく、アクティブマスクやツインオーダーと言った詰めの必須カードに触れて自身もサブアタッカーとして十二分に働ける強カードです。余りの枠は全てここに突っ込みましょう。

○グレード1
グレ3サーチの要たるスクーパーは4投。5千パンプでザウラスの条件を満たしたり、自身のブーストと含めてライナーのグレダイ条件を満たしたり、ブースト要因が足りない時に横の後列に出してブラドのパワーを上げる(25で2貫の要求を30で2貫にできるのでトリガー2枚奪える)など、終盤にかけて細かなところで活躍します。グランザイルの方がサーチもできて便利と、スクーパーを簡単に投げるとそれが敗着手となる場面があるので注意です。
ツインオーダーも4投、来ないだけで半分事故です。状況次第ではライナーで取りに行くことも十分あります。ライナーの効果はノーマルユニットならなんでも触れますのでこういう時に便利です。
グランザイルは3投。グレ3サーチのため銀弾戦術がしやすく予備のアタッカーとしても使える頼れるカードですが、アドが取れずVへのパンプではないため場面次第ではスクーパーに比べて選択肢が狭まる場合があり、ここを増やすならばVに5千を振れるカードが欲しいとなります。

○トリガー構成
ヒールガーディアンとしての強さは言わずもがな、ライナーの効果でも25ガードなるため終始強いのがライナー使いのヒールガーディアンです。
フォース2で星を上げると星トリガーの採用の意味は薄くなるように思えますが、相手ダメージが3点の時に捲る星トリガーは別格に強いです。
イニグマン自体の星が3ですので、アクティブマスクに星を乗せるとマストガードが一気に4回になります。
ツインオーダーブーストのサブアタッカーはリアにアタックしていればいいので(Vに行ってもどうせノーされるだけなので)、ダメージトリガーを乗せられるリスクがなく要求を強く取れます。
そのため一定のクリティカルトリガーは必須であると考えています。
コンボデッキとしては引トリガーを多めに採用したいのですが、他のデッキに比べて引いたカードがガード値になりにくいという前提があります。
そして引完ガは手札を1枚捨てるというコストが重く序盤のダメージコントロールに支障を来たすため星守護者を採用しますが、その分ノーマル引を増やして15券が足らなくなるというジレンマに陥ります。序盤のダメージコントロールの観点からも15券の不足は深刻です。
自分が試した中ではこの形がギリギリのラインだと結論しました。
仮に15券の引守護者が現れたらそちらに換装したいくらいです。

統括


以上が私にとってVスタンのディメポで勝つための考え方と構築となります。
カードゲームは運とプレイングと構築であり、プレイにより、構築により、当然私と違った理論で勝つことができるものです。
もしそれをご存知であったり、新たに見つけられたという方がいらっしゃいましたら、是非とも議論しましょう。
そうした遊び方もできたらもっとカードが好きになれるかもしれません。
それでは今回はこれにて失礼します。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。

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