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玄関の作法

玄関の作法

今回は、お手前から少し離れて玄関での作法、振舞いをお伝え出来ればと思います

今日、玄関は随分と狭くなり本当に出入口になってしまった様に思います
その玄関に入りますと下駄箱があり下駄箱の上にはお花やら飾り物などが置かれています
例に漏れず私の家の玄関もこれと同じです
玄関の下駄箱のある方は下手、反対が上手になります
今ではいろいろな考えがあり下駄箱に花などが飾ってあったら上手と言うのもありますが、やはり飾っていようがいよまいが下駄箱は下手だと私は思います
ただ私の家のように狭い玄関ではとてもわかりにくいので日本の家屋の昔からある大きな玄関で説明したいと思います

玄関に入りますと例えば左手に下駄箱、正面には上り口その奥に飾り棚などあり下駄箱の反対側にも上がり口があります
この様なきちんとした玄関では家人の迎え方により変わってきます

家人がただ「お上がり下さい」となんの指示もない場合には下駄箱側、下手から上がります

もし自分が迎える立場なら下駄箱側、即ち下手に座り上手に向かってどうぞどうぞお上がり下さいと挨拶して客人を迎えます
客人は上手から上がります

家人に下手から挨拶された場合は上手から上がるのです
家人から指示が無い場合には下手となります
上手から上がって下さいと指示があるのにも関わらず客人が謙って下手から上がるのは良くありません
支持されれば、支持された上手から上がって下さい

見送る時にも家人は下手から挨拶をして客人は上手から帰ります

黄檗宗の作法では上がり口に沿って横向きに靴を脱ぎます
この時も靴を脱ぐ体の向きは上手
左手側に下駄箱、正面と右側が上がりなら右側で表面を向いて靴を脱ぐのです

この様な大きな玄関は少なくなりましたが、下駄箱が下手と覚えておくと迷わないと思います
下手から上がるのか?上手から上がるのか?
家人の対応で判断しましょう!

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