自由 : 心の状態から自己判断をしないこと
ヴェーダンタを何年も勉強しているのに なぜ自由になれないのか。
あなたは悩んでいませんか。
ヴェーダンタのヴィジョンでは、本来、自分は自由なのだと説明されています。
制限がなく自由であると言われています。
しかし、現実の自分は制限だらけ 財力 健康 幸運 etc 。
ここで、ヴェーダンタで言う自由 とは 自己判断の無いことです。
ですから、自分の心の状態(反応)から自分を判断することは誤りです。
現在の心の状態は、悲しみ、落ち込み、挫折、後悔、失望、あるいは単なる失敗に対する反応かもしれません。そこから自分は制限がある、不自由な存在だと決めつけ、ヴェーダンタの言う自己のヴィジョンを受け入れられません。
サンサーリは、それら自分の心の状態(反応)から自分を判断している、繰り返しの終わらない者です。
ということは、自分の心の状態から自分を判断することをやめたとき、あなたは自由です。
心の状態から自分を判断することが間違いなのは明らかです。
なぜなら、心の性質は、常に変化し続けるものです。
私の心はこうである、とどめておけば良いものを 私はこうであると言い出すのは間違いです。
勉強の後、あなたは自分自身をある方法(勉強の理解度や進捗具合・・・)で判断し、夕方には別の方法(仕事や家事の出来具合・・・)で判断します。
そして、その判断を記憶・蓄積していくことで、あなたの「人格」が形成されていくのです。
この人格は、純粋に心理的なものに過ぎません。
それは、ヴェーダーンタの教えの中で展開されている自己のビジョンに反しています。
あなたが心の状態から自分を判断することを拒否するとき、
あなたは、ムムクシュ:すべての明白な制限からの自由を求める者であり、
ジニャース:知識によって自由を求める者です。
唯一の自由とは、心の状態に基づく自己判断の誤りからの自由です。
もし、ヴェーダーンタの教える自己の知識が役に立たないとしたら、それは、この判断のせいで、役に立たなかったということです。
逆に言うと、自分の本質をちゃんとわかっていない。
わかっていないがゆえに心の状態で自分を判断しようとしている。
あなたが自分の心に基づいて自分自身を判断することを拒否するとき、あなたは真実のビジョン、自己につての明確さを真剣に求める者になったと言えます。
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