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伊勢海老釣りを始めたキッカケ(3)

 次の日に あれは釣った物では無く、特製のタブで掬ったのだと言った。
タブとは昆虫採取の網の様なもので、柄の着いたナイロン製の大きな網籠。
これでケーソンや防波堤の足元をサーチライトで照らして捕獲する。
場所は絶対に教えない!と言われたとの事。
 うむ 自分の縄張りだから教えたくないわナ。
それにその方法は俺には出来ないナ 近眼だから。

 釣りなら出来るけど、と思った時に閃いた!
何時しかの夕方 防波堤でゼンゴ釣りしてる私の横で子供が小さな伊勢海老を釣り上げて 皆で笑ったことを。
あっつ あそこには伊勢海老がいるのだ!仔が居れば親も必ず居るはず。
それからあの頃に 暗闇から聞こえてきた声の意味が今わかった。
伊勢海老をやろうか? やれば。
これは 客:伊勢海老がつれるかなー 瀬渡しの船長:釣りしてみたら?
という意味だったのだ!

よし判った ここで釣れるんだ! 週末にいくぞ\(^o^)/

 で、どんな釣り具で釣るのか? 
ネットで調べたら直ぐに分かった。
シングル3本針方式とはハリスワイヤーに針を3本半田付けしたもの。
これを4~5本作って週末を待った。

 やっぱりその日は来た。
ここは7月の九州の最南端、準備万端ワクワクで到着しましたー。
車を降りて竿とクーラーを担いで防波堤の先端へテクテクと。
在りし日に子供が仔どもの伊勢海老を釣った場所の横のテトラの穴に
スルスルと仕掛けを降ろして置き竿。
 するとイキナリぴくぴく竿先が動く! 慌てて合わせを入れる(^^♪
でもこれは小魚と分かり落着きを取り戻した。
ま、先は長いユックリやるかと思い直して夕焼けを見ながら、
妻と娘に伊勢海老をご馳走できるかなー?
とか考えていると、夜の帳が降りてきてあたりが徐に暗くなり、
竿先のホタルの光が浮き上がって来た。
こうなったら竿先はピクリとも動かない!雑魚は暗くなると帰るのかな?

 とか考えてたら、一気に竿先が大きく撓んだ!
これだ!というより 頭真っ白で この野郎と思いながら手繰り上げたー
が、何も見えない 確か釣り上げたはずだが?

 と思って懐中電灯で辺りを照らした。
すると いー伊勢海老だ!道の駅で買った5000円の伊勢海老だった(^_-)-☆
タイム タイム 心臓が破れそう 暫く休んで妻に電話した。
妻はまたそんな嘘をつくと言った 無理もない。
そこで携帯のテレビ電話に切替て見せたら信用してくれ、 
早く持って帰れと言った。
その後もう一つと小さいのと合せて3尾が今日の釣果だー\(^o^)/ 
鼻歌を歌いながら帰路に就いたんヨ。

続く(この後仕事もしないで、伊勢海老釣りにのめり込んでしまう)

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