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第十章 女房 ものの飾りにはあらず

あの藤原公任が源氏物語の愛読者だったらしい・・
藤原公任は、大河ドラマでは町田啓太さんが演じています。

藤原公任は藤原家嫡流の生まれで、名門の家柄、自分自身も出世間違いなし!と思っていたのに ちょっと出世街道からそれてしまい・・・

藤原公任は家柄も良くイケメンで文武両道な人物………
だけどなんか身分の低い者を小馬鹿にしていると言うか
鼻持ちならないというイメージです。
女房達のことも軽くて見ているというか………
ただ才気溢れる源氏物語の作者に興味を持ったようです。

この当時の女房の仕事って具体的に何をやっていたんだろう。

大企業で言ったら華やかな広報担当者?秘書?

いずれにしても中宮 彰子様を取り巻く女房達の立ち居振る舞いがそのまま彰子様への
そして後ろ盾になっている道長殿へのイメージや評判 評価にもなっていたようです。
会社コマーシャルや
会社の受付の人がそのままその会社のイメージになってしまうことと同じですかね?

紫式部は同僚の女房達の緊張感の無さに歯噛みしています。

言われた通りの事しかしない気の利かない女房達
品よくと思うあまりに新鮮さや面白みに欠ける女房達

女房は藤原公任様のような公卿とも仕事上近く接触する立場にある。
公卿達は道長殿の政局にも影響する立場の人達


先にあげたようなイメージの女房が集まる後宮では
道長殿の政局にも影響してしまう………

そんな公卿達の中には亡き定子様のかつての後宮の素晴らしさに気づく者も……
その素晴らしさを表現して一人歩きしているのがあの「枕草子」
これを書いた清少納言は定子様に仕えていたいわば政治上のライバルの後宮だった女房

枕草子が勝手に一人歩きして亡き定子様やその時の後宮の素晴らしさを広めてしまい 
公卿達が亡き定子様や、道隆様のことを思い出して「あの頃は良かった」などと思い出してもらっては困るのだ………

と言うことで
紫式部は清少納言批判をしたと語っています。

自分の主人の彰子様のイメージを損ねないように
気品のある後宮づくりをしないと
道長殿の政局にも影響する………

紫式部は自分の立ち位置を確認しつつ 公務に励んでいきます。
女房の仕事は神経を尖らせる事も多く
決して気楽な仕事ではなかったと思いました







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