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第十ニ章 汚点

紫式部は「いじめ」に加担した事があるらしい…

それも先輩女房や公卿達(藤原道兼の息子 藤原兼隆)にはめられた様な感じ………

大河ドラマ 光る君へ にも出てきた五節の舞姫………
そのイベントで
昔はイケイケ?だった女房が落ちぶれて髪結としてスタッフに加わっていると言う??
そんな女房をなぜこんな華やかな席に出すのだ?!御簾の中だからってあなたの惨めな姿はお見通しだ
とその女房をだしに
暗に藤原実成派閥をコケにしてる様な………
確かに藤原実成派閥はあまり権勢は良くなかったようです。

その女房は公卿の藤原実成の派閥に属する女房であったと………

五節の舞姫を出す家は
公卿方は二人 
この時は藤原兼隆と藤原実成

受領から二人
この時は丹波守と尾張の守

兼隆はあの藤原道兼の息子だけあって血は争えないと言うか………

一方の公卿の藤原実成派閥に恥をかかせよう?と言う謀略めいた事を周りの女房たちに仕掛けたようです。

それも紫式部などの才媛を巻き込んでのいじめだから
和歌とか漢詩とか手の込んだもの……

この「いじめ」
事なきを得ましたが
一つ間違えれば「政局」にも発展しかねない問題…


藤原実成派閥で紫式部よりも一歩、才のあるものがいたようで
事なきを得たようでした。

相手方の才覚
それも紫式部自身も認めています。
紫式部自身も自分の才覚に自惚れていじめに加担してしまっていたと反省しています。

女房たちの立ち居振る舞いがそのまま主人である中宮様や道長殿の評価につながることを
紫式部は肝に命じたようでした。

日本と言うのは「察する文化」で面と向かってはっきりとは言わない文化はこの頃から育まれたのでしょうかね……………



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