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「マイエレメント」を5回観て

#マイエレメント

「マイエレメント」を今日までに5回観てきました。
「マイエレメント」かなり人気のようです。

5回観ての感想ですが、「自分と向き合うことの大切さ」を改めて教えてくれる作品だと思いました。

僕たちは知らず知らずのうちに、他人の人生を背負っている。そう感じるときはありませんか?
親の家業を継ぐ、職場では上司から期待される、(特に男性は)義父母から一家の大黒柱として期待される、等々。

でも、ちょっと立ち止まってみると、それは両親や上司、あるいは義父母の夢であって、必ずしも自分自身の夢ではありませんよね?

マイエレメントでいえば、主人公のエンバーは、父親から「ファイアプレイス」を継ぐことを期待され、母親からは火のエレメントと結婚することを期待されている。

エンバーはしばしば癇癪を起こしてしまいますが、ウェイドから「心が何かを伝えようとしている」と教えられる。
やがてエンバーは、「親の店を継ぎたくない」という自分の本心に気づきますが、なかなか父親に打ち明けられず、ウェイドにもひどい言葉を言ってしまう。
葛藤している時って、僕たちもそうかもしれませんね。
「こんなこと言ったら親は怒るだろうな」とか「自分のやりたいことを言うのはワガママかな」とか。
特に日本社会は、滅私奉公を是とする風潮がまだ残っていますから、なおさらかもしれません。

そして映画終盤、ファイアタウンに洪水が押し寄せ、ファイアプレイスも洪水に呑まれてしまう。
エンバーは危険を顧みず、両親が守ってきたブルーファイアを守ろうと店内へ。
ウェイドも助けに来ますが、店内にも濁流が流れ込み、2人は煙突の下に閉じ込められてしまう。
ウェイドがブルーファイアをランタンに移していたおかげで、ブルーファイアは守られましたが、ウェイドが「ここは暑すぎる」。
煙突を登って脱出を試みるも、ガレキが押し寄せ、煙突が崩壊。
何とかウェイドを逃がそうと、ガレキをこじ開けようとするエンバー。しかしウェイドは「そんなことをしたら、君とお父さんのブルーファイアが消えてしまう!」

エンバーはウェイドが消えてしまうことを知り、「もっと早く言っとけばよかった。あたしウェイドが好き」。
「君のその炎が、大好きなんだ」と言い残して、ウェイドは蒸発してしまう。

このシーンを観て、やはり「好き」という気持ちは、勇気を出して言わないと伝わらない。そう感じました。
「好き」に限らず、自分の本心を打ち明けるチャンスは、そう多くはない。
ウェイドはそのことを、エンバーに言っていましたね。

そしてもう一つ、一歩踏み出す勇気も、マイエレメントは与えてくれた。
エンバーはあの日まで、ファイアタウンから外に出たことがありませんでした。
しかしウェイドが地下室に流れ込み、違反切符を切られたことで彼を追いかけ、エレメントシティへ出る。
僕たちでいうなら、地方出身者(僕もそうですが)が上京してくるようなものでしょうか。

しかしそこで、エンバーは「ファイアタウンの外の世界」を知り、さらにガスケットボールの試合を観戦したことで、ウェイドと惹かれ合っていく。さらにウェイドの家に招かれ、ウェイドの母から才能を見出だされ、エンバーは葛藤する。
そして両親ともぶつかりますが、洪水が去ったあと、ウェイドは無事復活し、エンバーの両親も態度を改め、エンバーをガラスメーカーのインターンへ送り出す。

新しい世界へ一歩踏み出す勇気、大好きな人へ告白する勇気、自分の本心を両親へ打ち明ける勇気。どの場面でも、僕たちは必ずと言っていいほど悩みます。葛藤します。
「親は反対するだろうな」「彼女にフラれないかな」「うまくいくかな」とか。
でも、挑戦しないことには成功も失敗もない。

親に本心を打ち明けなければ、もちろん反対されることはないでしょうが、自分はモヤモヤを抱え続けることになる。
彼女に告白しなければ、フラれることはないかもしれませんが、その彼女が他の彼氏と楽しそうにしていたら、「あの時好きって言っとけばよかった」と後悔するかもしれない。

「やらないで後悔するならやった方がいい」。僕はそう思うようになりました。
映画中盤、ウェイドはエンバーに、ヴィヴィステリアの花を見せに行きますが、「誰にも君のやりたいことを止める権利はない」と言います。
「家業を継ぎたくない」。それを止める権利は誰にもありません。もちろん自分自身にも。

勇気を出して一歩踏み出せば、少しずつでも人生は変わっていくものです。
僕もこの映画を初めて見たあと、婚活イベントへの参加という新たな一歩を踏み出しました。

この先どんな出会いがあるのかは誰にもわからない。でも一歩踏み出さなければ、誰とも出会えない。
「マイエレメント」を見ていなければ、たぶん今の僕はない。

長文になりましたが、このノートが少しでも誰かの「一歩踏み出す勇気」を後押しできたら嬉しく思います。

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