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「HIGH RAIL」にのってきた(前編)

今日は自身初の「HIGH RAIL1375」に乗ってきました。その模様をたっぷりとお届けします。

【HIGH RAILとは】
「HIGH RAIL1375」は、キハ110系気動車を改造した観光列車で、小海線の小淵沢~小諸間で運行されています。
車体は夜空をイメージした青で、車体の正面と後ろ側の側面に大きなロゴマークがあります。
「1375」は、日本の鉄道(JRグループに於いても)最高地点の標高に由来し、小海線の清里~野辺山間にその地点があります。
「HIGH RAIL」は全席指定の快速列車で、主に土休日に小海線全線を1往復する他、日によって「HIGH RAIL星空」も運行されます。詳細はJRのホームページでご確認ください。

https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/highrail1375.html

【乗車体験リポート】(乗車日:2022年6月5日)
小海線の起点・小淵沢駅。標高は887mで、八ケ岳や清里高原への玄関口としても機能している。現在の駅舎は2017年7月に完成したもので、内装には地域産の木材がふんだんに使われている。
10時20分に小淵沢駅に着くと、すでに「HIGH RAIL」が入線していた。

小淵沢駅に佇む「HIGH RAIL1375」

今日はここ小淵沢から佐久平まで、2時間の旅である。
10時30分、乗車が始まる。「HIGH RAIL」は2両編成で、小淵沢方が1号車、小諸方が2号車。乗り降りは2号車の連結部寄りのドアのみである。
2号車の先頭側には小型のプラネタリウムと天文図書コーナーがあり、座席のモケットも夜空をイメージした青地に星座が描かれている。1号車は連結部寄りがボックス席で、あとは窓側を向いたシートである。先頭側には売店コーナーがあり、小淵沢から中込まで記念グッズやドリンク類を販売している。
今日は雲が多いものの天気は晴れで、家族連れの姿も見受けられた。

ロゴマークの前で
2号車のプラネタリウム
「HIGH RAIL」の車内

「HIGH RAIL」の前で記念撮影をし、列車に乗り込む。
10時40分、いよいよ出発だ。エンジンが唸りを上げ、ゆっくりと小淵沢駅のホームを離れる。
小海線は清里高原や野辺山高原、川上村や南牧村などの高原地帯を走る山岳路線で、急カーブや急勾配も多い。
小淵沢駅を発車すると、中央線と並走しながらも徐々に高度を上げ、右に180度急カーブを描いて中央線から分かれる。中央線はそのまま直進し、ほどなく長野県へと入っていく。

中央線と分かれていく

清里高原の森の中をゆっくりと進んでいく。車窓には森の中に建つ木造の小屋やコテージなど、高原リゾートの風景が広がる。今回は進行方向右側の席だったが、左側には雄大な八ケ岳の山並みが聳え立つ。甲斐小泉、甲斐大泉を通過し、車内アナウンスが入ると、清里高原の玄関口である清里駅に到着。ここで10分停車し、記念撮影などをした。清里駅は標高1275mで、小海線、またJRグループ全駅の中でも2番目に標高が高い。

清里高原の森の中を走る


清里駅の標高シンボル

そしてJR最高地点・標高1375m地点を過ぎ、野辺山駅に到着。野辺山駅の標高は1345mで、JRグループで最も標高の高い駅だ。駅舎内の天井は普通に撮るとただの紺色だが、フラッシュを焚くと星座が浮かび上がる。

野辺山駅にて。駅名標も八ヶ岳と星空のデザインになった
野辺山駅舎
ただの星空だが…
フラッシュを焚くと星座が浮かび上がる

次の信濃川上からは千曲川が小海線に寄り添う。千曲川は甲武信ケ岳に源流を発し、中込駅あたりで小海線からは離れるもののその後も信越線(北陸新幹線開業で長野県内はしなの鉄道に転換)、飯山線に沿って流れ、長野市内で犀川が合流。新潟県に入ると信濃川となって日本海へ注ぐ全長367kmの日本最長の大河である。
信濃川上からの車窓は後編で。

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