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清里デッキの大パノラマを堪能!


清里デッキからのパノラマ

6月4日、清里高原のホテルで清々しい朝を迎えた。
高原の澄んだ空気。広がる新緑。彼方には八ケ岳連峰と富士山が聳え立つ。
高原ということもあり、気温こそ20度くらいだが、初夏の強い日射しが照りつけ、暑く感じた。

この日はホテルで「サンメドウズ清里」のリフト券をもらっていたので、さっそくレンタカーでサンメドウズ清里へ。
サンメドウズ清里はスキー場があり、今はオフシーズンだが、冬にはスキー客で賑わうという。機会があったらスキーシーズンにも来てみたいものだ。
スキー場と並行して「清里デッキ」という展望台があり、今回はその清里デッキへリフト券で登った。
清里デッキは標高1900m、麓のサンメドウズ本館は同1500mなので、じつに400mの標高差をリフトで往復することになる。

リフトに乗って約5分、山頂の清里デッキに到着。
この日は晴れだったが、山頂はやや雲が多く、肌寒かった。標高1900mである。地上より気温が低いのも当然だ。長袖の下着を着て正解だった。
清里デッキは屋外だが、ベッドやソファが設置されており、眼下に広がる大パノラマを眺めながらくつろぐことができる。

清里デッキの売店では清里産のミルクを使ったアイスクリームやジェラート、コーヒーなどを販売している。さっそくジェラートとホットミルクを注文した。

清里のミルクを使ったジェラートとホットミルク
清里デッキで記念撮影
サンメドウズ清里 レストハウス

清里デッキに2時間ほど滞在した後は、リフトで下山し、レストハウスでお昼。ここでは清里産の野菜と鶏肉を使ったカレーライスをいただいた。昼過ぎになると初夏の強い日差しが照りつける。空気はカラッとしていたが、やはり暑い。
サンメドウズ清里だけで終わってしまうのはもったいないので、今度は清泉寮方面に行ってみた。清泉寮のあたりは明治時代、アメリカ人宣教師のポール・ラッシュらによって開拓されたエリアで、豊かな自然を楽しめる。もちろん宿泊も可能だ。
ただ、清泉寮の駐車場は宿泊専用のため、近くにあった県立八ヶ岳自然ふれあいセンターを訪れた。ここには森の動物たちの展示や、近くの川の生き物が飼育展示されていた。周囲には林が広がり、キャンプ場もある。よく耳を澄ますと、林の中からカエルのような鳴き声が聞こえてくる。

やまねミュージアム
県立八ヶ岳自然ふれあいセンター

もともと僕の実家は田園地帯の中にあるため、5月の田植えの時期にはカエルの大合唱が恒例である。だからカエルの鳴き声は聞きなれていた。
「カエルのような鳴き声が聞こえるんですけど…」とスタッフに聞くと「じつはセミなんですよ」。なんと、カエルのような鳴き声のセミがいるのか!
初めての経験だった。

その後は、ふれあいセンター近くの「富士山とせせらぎの小径」というウォーキングコースを散歩。やまねミュージアムを過ぎ、初夏の清里の森へ。歩道はウッドチップが敷き詰められていて歩きやすい。ただ、木の枝が顔ぐらいの高さまで垂れ下がっているところもあるので、上にも注意を払いたい。

森の小径


やまねミュージアムの前には開けた牧草地があり、八ヶ岳がよく見えるそうだが、果たして…。途中で森の中を流れる小川を渡る。2度目の小川を渡ると、富士山が見えるデッキがあるが、今回は残念ながら入れなかった。デッキの老朽化のため、立ち入り禁止になっていたのだ。いつかこのデッキで富士山を眺めたいものである。

晴れていれば富士山が見えるが、この日は老朽化のため立ち入り禁止だった

森の中を歩いていると、足元にはたくさんの笹が生えている。ミヤコザサという笹らしい。そして上を見上げると、ブナの仲間のミズナラの木立が。ミズナラの新緑から射し込む木漏れ日は、何とも幻想的である。思わずシャッターを切った。

ミズナラの木立と木漏れ日

30分ほどで小径を1周し、ふれあいセンターに戻ってきた。
初夏の清里高原は、豊かな自然を楽しむには最適だ。
都会の喧騒から離れ、きれいな高原の空気を吸って、森や川に癒され、夜には澄んだ星空を眺める―。梅雨が明けたら夏休みに一度訪れてみてはいかがだろうか?

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