円谷英明の徒然なるままに==怪獣のネーミング==

円谷英明の徒然なるままに==怪獣のネーミングにまつわるはなし==

こんにちは!
久しぶりに投稿致します。
古今東西、ネーミングには皆様苦労が絶えないと思いますがウルトラシリーズでも同様でした。初期のウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン(星人系が多かったですが)は順調のような感じですね。
ストーリーから想像されるイメージで名付け、すでにあるネーミングの変形、古代神話等からの連想。結構印象に残り覚えやすい名前も多々ありました。
皆様も初期(クラシックウルトラマン(ウルトラマン、ウルトラセブン))の怪獣名は覚えているのが多くないでしょうか?
名前と怪獣のフォルムが一致するのはクラシックに多いです。
現在はかなりの苦労があると思います。円谷プロだけでなく色々な会社がネーミングしていますので何となくどれかに似てしまう事も多いでしょう!
さて、帰ってきたウルトラマンの話をしましょう!
久しぶりのウルトラシリーズとしてTBSで放送されています。
父、円谷一(ツブラヤ ハジメ)も精力的に仕事に取り組んでいたのを子供ながら見ていました。怪獣の登場数も多くネーミングにも苦労が絶えなかったのかも知れません。
ある日祖師谷の家にいると父から電話がありました。
竹内はいるか?
(*円谷英二の研究家でも有名な方で多数の著書があります。
ちなみに彼は私の部屋の二段ベッドの上で寝ていました)
私は彼に電話を渡し近くで聞いていました。
「会社で打ち合わせしているが怪獣の名前が思いつかん」
「何かいい名前はないか?」
竹内さんは即答しました。
「ダンガーはどうでしょう?」
ちなみに竹内さんはゴジラからウルトラマンまでの全てを知っていました。

「古代怪獣ダンガー」の誕生の瞬間でした。

ネーミングの番外編です。
「アギラ」、「アンギラス」
さて、これから連想できる物はありますでしょうか?
現在では工具「アンギラス」があります。(プライヤーみたいな)
当時はわからないですが・・・・
これは明快な回答がありますね!
円谷英二監督の三男である円谷粲(つぶらや あきら)さんですね!
祖父の末っ子なので可愛がっていたからでしょう(アンギラスの場合は)
ただ、アギラの場合は当時のスタッフの愛嬌のような気がします。
カプセル怪獣でウルトラセブンの補佐的な役目ですが弱いです。しかし何度も登場するのが良いですね!

私の円谷プロ時代にも苦労がありました。
Nプロジェクトを立ち上げた時の話になります。
怪獣ではありませんがヒーローの名前です。
当然「ウルトラマン○○」になるわけですが中々決まらないです。さらに「N PROJECT」で三体のヒーロー名が必要になりました。
N PROJECTですからNを付ける必要がある!
バンダイ、円谷プロ、プレックス(バンダイの企画会社)との会議でも全社持ち寄りホワイトボードに羅列して検討し、決まったのが
「ウルトラマンノア」「ウルトラマンネクサス」「ウルトラマンネクスト」
でした!文章にすると簡単ですが一ヶ月ほどかかりました。
さて、私がヒーローの名前を付けるときに参考にした情報があります。
あくまで参考ですが!
実は自動車メーカーが所持している車の名称なんですよ!
まだ、発売されていなくても商標は登録しています。
(自動車メーカーが登録していると安全性が高く、競合の登録がない)
ウルトラマンの中には読み方は同じだがスペルが違うみたいな物もありますね!
私の話はどうでも良かったです。

最後に南海の大決闘「ゴジラ・エビラ・モスラ」のエビラの話を致します。
雑談レベルで聞いて下さい。
当時円谷英二は静岡県伊豆高原に別荘を建てました。私もよく行きました。
とても良いところです。
ここでの、話になります。
祖父はゴジラを含め色々な作東宝品の特撮等を依頼されていたので
かなりの多忙だったと思います。持病もあり身体を癒やすために別荘で静養をすることも多かったです。ある日、別荘に来客がありゴジラに海老も登場させてくれとお願いしたそうです。(この人は新宿で海老問屋を経営していて円谷家とは仲が良かったと思います)
真実は分かりませんが南海の大決闘でエビラが登場して、そのお礼に別荘には海老の額縁(海老の部分は立体になっていました)が飾られました。

今回は内容が伴わないですね!
次回の題材を探します。

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