見出し画像

メンバー募集の話

こんにちは南仙台の父です。
先日ですが、ライブの写真(実際にはライブ後の写真)をアップしまし
たが、その後でどうやって集めたのか質問を受けたので、改めてメン募
でどうなってるんだろうということでメンバー募集の話にしました。

最近はネットでメン募というのが当たり前になっています。
最近は色々なメン募サイトもあって、オジサン向けとか地域別に探せる
とかジャンル別に探せるとか、様々なサイトがあって自分が求める場所
に辿り着きやすい感じになっています。
こうしたネットでのメン募がほぼほぼ当たり前になっており、色々な形
で探せる環境も充実してきたので、いわゆるミスマッチという感じのも
のはなくなってきました。
ただ、ネットという環境リスクもあって、ガールズバンドの募集には男
性絶対お断りとか、交際目的や勧誘目的の方お断りとかっていうのが書
いてあるのもあります。
求人とは違うので、男性・女性を限定したり、年齢制限とかも基本的に
はOKになっています。
昔はメン募といえば、楽器屋さんの入り口や中にある掲示板を見てとか
、リファラル的に紹介で入る(入れる)とか、雑誌(ヤングギターとか
ギターマガジンなど)のメン募欄とかが定番でしたが、最近は雑誌が殆
どなくなったり、リアルの楽器屋さんもなくなってきてますので、そう
いうのがきっかけというのはかなり少ないかもしれません。
求人と同じなので、条件とかに合えば入る(入れる)って感じになりま
すけど、各々で求めるところが違うのもあります。
「当方はプロ志向の活動です。」とか、「3ヶ月後にレコーディング予
定!」とか、「あくまでも趣味ベースです。」とか、そういったことも
書いてあったりします。
急募、なんて書いてあるメン募もあったりするので、求人と同じかもし
れません。

メン募によってはすぐに集められる場合もあれば、かなり難航する場合
もあったりします。
音楽のジャンルや楽器の担当によっても違ってきます。
特になかなか集まりにくいのが、サックスやトロンボーンなどの管楽器
系やドラム・パーカッション、キーボードあたりかもしれません。
特に管楽器系は人口が少ない上に掛け持ちが当たり前なので、1人で3グ
ループくらいを掛け持ちっていう人もザラにいます。
メン募の中には掛け持ちNGっていう募集もありますけど、管楽器の人に
そんなワガママ言ったら、「じゃ、いいですぅ~。」って断られるのは
確実でしょう。
複数の楽器ができる人だとグループごとに違う楽器やってたりもします
が、こういう人はかなり重宝されるみたいです。
ベースとトランペットとか、ドラムとベースとか、様々な組み合わせが
あります。(私もギターとキーボード系ができます・・・。)

あと、割合書いてあるのはどんなジャンル・曲をやっているかだけでな
く、練習の場所やライブのメイン、更には譜面必須か、耳コピ必須など
の条件も書いてあったりします。
私はどちらかというとジャズ系の方面で今は活動してますが、譜面はも
ちろんのこと、耳コピもできないとダメ、更にはアドリブや臨機応変な
バッキングなども求められることがあります。
ロック・ポップ系だと市販の楽譜や有料サイトのダウンロードバンド譜
などを渡されることもあったり、最近だとYoutubeのこれを見て(聞い
て)覚えてきて、とかの条件も多くなってます。
昔だとカセットテープに入れたやつとかを渡されたりしましたが。
私が一番困るのはギターだとTAB譜を渡されるパターンです。
基本的にコードが書いてあればそれだけいいんですが、TAB譜通りにやろ
うとすると手が小さいので届かねえとかもありますので・・・。
ギターが入ってない、キーボードが入ってないとかだと、適当にアレン
ジして入れてとか言われますが、親切にこういったことも書いてあるメ
ン募も最近は増えました。

昔ながらのバンドだと未だにあるのが、「ジョンのパート募集!」とか
「グレン募集!」とか、「ポールできる人歓迎!」とかって書いてある
メン募です。
求人で言えば、クレーン操縦者資格保有者募集とか、大型二種免許保有
者歓迎、に近い感覚でしょうか。
バンドが何をやっているかわかれば、どのジョンだか、どのポールだか
もわかりますが、ポール・スタンレーなのかポール・ギルバートなのか
、ジョン・レノンなのかジョン・フルシナンテなのか、わかりませんか
ら、そういうのもわかった上じゃないと応募できないのもあります。
行ったら違う楽器だったとか、ジャンルがそもそも合わないとか、そん
なこともあります。
自分は「スティーブ」をスティーブ・ルカサーだと思って行ったら、バ
ンドで募集してたのが、「スティーブ・ガッド」だった、・・・なんて
不幸な話もかつてありましたっけ・・・。

話は戻りますけど、ギターで応募する場合とキーボードで応募する場合
も色々と事前に聞いておいた方がいいことも多いです。
どんなギターなのか、キーボードだったら自分の手持ち機材はあるのか
、リードとサイドのどちらをやるのか、ピアノメインかシンセメインな
のか、そんなところから確認しておかないとマズかったりします。
仙台だと、たいていはサイドギターをお願いしますとか言われて、実際
に行ってみたらマーシャル繋いでソロを弾いていたとか、シンセって聞
いて行ってみたらローズ系のバッキングやってた、そんなことが多々あ
りました。(ひょっとして、私の聞き方がマズかった?)
あとはチャレンジで新たなジャンルに手をつけて、作法や仕来りが合わ
ずに挫折しちゃったりすることもあります。
譜面が読めますって行って、ダルセーニョって何ですかとか、そこはメ
ゾフォルテでやって、とか言われて戸惑う人もギターだと多く見ました。
後で聞いてみると、譜面のドレミファソラシドの位置が読めれば譜面が
読めるって理解してたっていう人もいました。
ABCがわかれば英語がわかるって感じに近いかもしれません。
ボーカルの人だと、バンドメンバー全員が自分のキーに合わせて演奏し
てくれるって本気で考えていた人もいました。
(サックス吹いてる人の目に、殺すって書いてありました・・・。)
カラオケでは簡単にキーを変えられるけど、楽器はそんなに簡単にキー
を変えられない場合もありますからね。

仙台もリアルの楽器屋さんが本当に少なくなってきて、楽器自体を楽器
屋さんで買うということも難しくなってきました。
私もここ何年も楽器屋さんで楽器買うなんてことしてませんし、大手の
チェーン楽器店だとメン募掲示エリアすらありません。
最近はネットを介してのセッションやレコーディングなどもできるし、
通信制約も小さくなってきて、ディレイも気にならない程度まで改善し
ているらしいです。
どんどんリアルなライブや活動が減っていって、飲み会くらいしか会う
機会がなくなっちゃったりするのかもしれません。
飲み会ですらリモートだったりするかもしれません。
これも時代の流れかもしれませんが、仙台でもメン募掲示板がある楽器
屋さんが閉店したり、ライブスポットや練習スタジオでもそういうのす
ら見かけなくなりました。
最近はリモートで面接後に、リアルで面接・音出しなんて感じで進むの
もあります。(採用のパターンとまったく一緒です。)
あっ、今活動してるところはどうやって入ったかですよね・・・。
とても不思議なご縁なんですけど、ネットのメン募掲示板(この掲示板
は荒らされてなくなっちゃいました。)でたまたまジャズファンク系の
ビッグバンドのギター募集があって、電車で通える練習場所前提って書
いてあって応募したら、以前一緒に本格的なビッグバンドでご一緒させ
ていただいた方がバンマスでやってたバンドでした。
広いようで狭い世界だなって感じです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?