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冥途の土産のレスポール

こんにちは南仙台の父です。
せっかくなので実際に終活の一環として手に入れたレスポール自体につい
て書いてみることにしました。
あくまでも個人の主観・意見の範疇です。

ギブソン系を長く使っていた中での出戻りでのレスポールです。
もちろん基本的な構造などは登場以来長く変わってませんが、細かいとこ
ろについては最新のテクノロジーも入っています。
今回はスタンダードになりましたが、スタンダードと称するレスポールを
使うのは実に40年ぶりくらいでしょう。
ネックの握りなどは時代時代で微妙に変わっているところもあり、仕様の
前提によって違っているのはフェンダーのギターでも同じです。
今回の仕様は50年代モデルということで、50年代後半の仕様での製作とな
っていますが、細かいことをいえば完全に復刻したわけではありません。
別にそんなところまでは望んでいないので、大して気にもしていませんが
、音自体はやっぱりいい音がしています。
経時変化で微妙に変わっていくことになりますが、レスポールの場合は多
少時間が経った方が音が良くなる感じもあります。
別に波形を調べたわけじゃないのであくまでも感覚です。

ピックアップのパワーもあるので、ハードロックとの相性はもちろん良い
でしょう。
大出力のアンプを繋いで音を出せば結構いい感じになるとは思いますが、
そんなバンド組んでもいませんし、やる予定も今のところはないのであく
までもそんな感じがするという話です。
今使っているギターと比べても、ネックの形状や長さだけでなく、一番の
大きな違いはフレットでしょう。
このフレット形状だからシャープ感はまったくありませんが、その分別の
味わいがあります。
ナットも牛骨になっているので、いい意味で出汁もいい感じで出るかもし
れません。
ナットの素材は音にかなり影響するので、組合せから考えるとこの組合せ
だからこそのレスポールの音になるって感じでしょう。
ピックアップも50年代を意識したもののようですが、オールドギターの音
を再現というよりももう少し明る目に振られた感じはあります。
あくまでも、小出力アンプを繋いでの感じなので、スタジオ+大出力のア
ンプだと多少ニュアンスは違うかもしれません。
まだ、お外に出してはいませんので、慣らしと細かいチェックレベルなの
でそんな感じです。

もちろん最大の欠点である重量は何ともなりませんが、この重さも木材の
影響からの話なので、こればかりは致し方ありません。
個体によっても実際には重さも異なることが多く、1割程度は幅がどうし
ても生じるレスポールですが、実際の感覚としては少し軽めの感じではあ
りました。
実測してはいませんが、4.3kg程度でちょっと軽めかなと思います。
最近のギブソンは国内での検品なども入るので、大きく問題となるものは
なくなっています。
特に外観の仕上がり自体は格段に上がった感じもあります。
昔だと塗装のはみ出しなども所々であり、そういったものもギブソンの特
徴くらいの感じでした。
今回はそういったものはありませんでしたし、ネックの端にあるバインデ
ィングも隙間がほとんどないくらいで、ほんとにギブソンなのかと思わせ
るくらいの感じになっています。
昔使っていた最初に手に入れたレスポールは塗装のはみ出しなんかは当た
り前、ピックアップのホールピースの調整ネジから油が漏れるくらいはふ
つうだったりしましたが、ここ最近はそういうものは見当たりません。
中古でもそんなものはないので、だいぶ仕上がりという部分にも手が入っ
ているのかもしれません。
まあ、こんなところで音が変わるだけじゃないので、よほどのことがない
限りはどうでも良いですが・・・。

レスポールの場合だと59年モデルあたりが有名ですが、この頃のレスポー
ルは塗装の問題もあって、色が褪色したり変色するものもかなりありまし
た。
勝手にそうなっちゃうので、当時はかなりのクレームだったらしいです。
その後はそうした変化を遂げてしまったオールドギターに合わせて、レモ
ンドロップや赤みのきつくなった紅茶色のレスポールも出ています。
今回手に入れたレスポールもいわゆる紅茶色の奴なんですが、以前使って
いたトラディショナルシリーズと比べても色合いがちょっと違います。
(あくまでも現物と写真を比べての感じです。)
最近のレスポールはさすがにボディカラーが褪色するなんてことはありま
せんが、手入れが悪かったりすると変色することはあるみたいです。
普段はハードケースに入れて乾燥剤を突っ込んであるので、ボディへの影
響はあまりないと思いますが、昔と比べるとネックもあまり反りが出ない
感じもあります。
ラッカーのひび割れなんてのも昔はありましたけど、最近はよほどのこと
がなければそんなこともありません。
ラッカー自体も変わっているので、そういう意味ではすべての材料が昔と
違って、表面的にそれっぽく見えているって感じかもしれません。
ボディが昭和の車にEVシステムが組み込まれた自動車みたいな感じかもし
れません。
なので、オールドと同じにはなりませんし、あくまでも50年代ぽいという
テイストだということなのでしょう。

さすがに弾いた感じは懐かしい感じもあり、元々ギブソン系を長く弾いて
きた身にとっては違和感なく使えるところも良いですね。
細かいネック形状の違いってあまり感覚には影響がなく、よほどの大きな
変化でなければ慣れてしまうって感じかもしれません。
もちろん色々な意味では違うのかもしれませんが、アンプ繋いで、更にエ
フェクターまで繋いじゃったらあんまり関係ないですからね・・・。
とりあえずは1ヶ月程度遊んでみた感じはこんなところでしょう。
これからずっとこれを使っていくのですが、しばらくはお外では今まで使
ってきたポールリードスミスの安いやつを使うことになります。
暑い夏の時期にレスポールを担いでライブというのは現実的ではありませ
ん。
練習用、室内用、屋内用としてしばらくは活躍することになります。
マーシャルと繋いだ感じとかは別でレビューしたいと思います。

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