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また来た! 英語詐欺メール その2 今危ないのは大学教授のあなただ!

こんにちは南仙台の父です。
またまた、英語詐欺メールです。
長文で来ました。(英語の時点で読まない、長文の時点で見ない、詐欺の
時点で相手にしない)
今回も原文ママでお送りしますが、そもそも私はメールは送っておらず、
返信など来る訳はありませんので、その時点でおかしいことがバレている
にも拘わらず、これで騙されちゃうんですかね?

From: Mrs. Mai Hynoi <frank@cosvac.com.tw>
Re.With warm hearts I offer my friendship and my greetings.

Dear Beloved.
With warm hearts I offer my friendship and my greetings
I am sincerely seeking your confidence in this matter which I propose with my free mind and as a woman of integrity. My name is Mrs. Mai Hynoi , I’m from singapore. I am terminally ill and have decided to donate my inheritance I got from my late husband to you for a charity project in your town, When my late husband was alive, he deposited the sum of US383Million in my Bank. I have been diagnosed with acute cancer for about 2 years now. From all indications my condition is really deteriorating and my doctors have courageously advised me that I may not live all that long; this is because the cancer has reached a critical stage.
I shall be undergoing major operations in less than two weeks from now. If you are sure that you will use the donated fund as I have advised here,
Get back to me for more details.
Thanks and kind regards.
Mrs. Mai Hynoi

だそうですが、そもそも送られてきたメールアドレスから怪しいじゃない
ですか。
Mrs. Mai Hynoi のはずなのに、Frank っておかしくねぇ?
最初の時点で怪しさがプンプンして来る中で、文章も本当に怪しい。
最近、別で見た心理学系の文献で、こういった情に訴えて騙そうとする詐
欺に弱いのは、実は高学歴+社会的信用度の高い人なんだそうです。
特に弱そうとされていたのが、「大学教授」だそうです。
(今振り返ったあなた、まさかお金振り込んでないでしょうね?)
大学教授の先生は自分は少なくとも周囲よりも賢いと思っており、その上
で自分は決して騙されないというプライドも強いのだそうです。
(時々そうじゃない大学教授もいらっしゃるとは思いますが。)
あまりにもバカでもダメだけど、頭が良過ぎるのも危険なんだそうです。
(今振り返ったあなた、・・・う~ん、あなたは大丈夫そうだけど。)
特にこうした情に訴える詐欺が増えていて、国際ロマンス詐欺も実は情に
訴えることで騙すのが手口だと言えますよね。
こちらも最近は日本でも被害者が増えていますが、身に覚えもないのに情
に訴えられるだけでなく、お金に目が眩んじゃうのもどうかと思います。
日本だと、割と英語が得意な人や勉強中の人、そういった方は特に危ない
みたいです。
(今振り返ったあなた、Google翻訳使っているうちは心配ありません。)
元々は欧米バージョンが多かったのですが、ついにアジア版も登場かとい
うことで、いよいよ詐欺もグローバル化してきました。
詐欺にとっては国境も海も関係ないですからね。
こういうの来ても絶対に翻訳して真面目に読もうなんて考えたらダメです
からね。
(今振り返ったあなた、US383Millionで釣られちゃだめですよ。 間違って
もスイスに口座でも作ろうかななんて考えちゃダメですからね。)

私のところにはこういうのが何度も来ていますが、そもそも英語が読める
ことが前提の詐欺ですからね。
英語が読めなかったら意味がないと思いますが、webメールのアドレスだ
ったりすると国・地域なんてわからないから関係ないんでしょうね。
実は調べてみると、英語を母国語とする人が4億人、英語を理解して話せ
る人が15億人いるそうです。(15億には全者の4億を含みます。)
世界の人口が80億人程度と言われていますから、20%にも満たない人しか
いないことを考えると、これって割のいい詐欺なのって思います。
(今振り返ったあなた、そのTOEICスコアでは80%の方に入りますよ。)
この20%程度の中からどれだけ返事が返ってくるのかわかりませんけど、
仮に戻って来るのが3%程度だとすると、4,500万人程度の人が全世界で騙
されることになりますね。
(今振り返ったあなた、電卓で計算してくださいね。)
でも、こう考えるとコスト的にはペイできるのかもしれません。
また、この中で1割程度がリピーター(何度も騙される人)だとすると、
実に450万人の人が騙され続きやすいことになりますね。
そう考えるとそこそこのビジネスにはなるんだなとは思います。
(今振り返ったあなた、無理してこの数字の中に入る必要ないですから!)

そう言えば、こういった詐欺に騙されやすい例として、大学教授が挙がって
ましたよね。
ちなみに、日本にはどれだけ大学教授っているんでしょうね?
こちらも調べてみましたが、少し古過ぎるデータしかありませんが、日本に
は全国に7万人弱の大学教授がいらっしゃるそうです。
准教まで入れると、ざっと10万人程度になるそうです。
仮に、この中で騙されちゃう方が少し多めの5%だとすると、5,000人程度の
大学教授(准教を含む)の方が騙されちゃう訳ですね。
更に、被害者リピーターになりそうな方が1割程度居るとすれば500人程度の
大学教授の方々が餌食になる計算です。
(今振り返ったあなた、いつから大学教授になったんですか?)
これを多いと考えるか、少ないと考えるかはあなた次第ですが、こうやって
詐欺をアカデミックに検証してみると、ちょっとした学問ぽくなりますね。
(今振り返ったあなた、これを学会で発表するのはやめてください。)

これからも色々と詐欺メールは来るんでしょうが、数字的には成り立ちそう
に感じても、実際にはかなりの労力のムダに感じちゃいますよね。
これをどれだけの労働生産性になっているのか、最低賃金と比べてどちらが
高くなるのか、大学教授がこういったことを考えていればきっと騙されない
はずなんですけどね。
今度はどんな荒手で詐欺が来るんでしょうか。
詐欺は相手を選びませんから・・・、既にあなたもしっかりと狙われている
かもしれません。

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