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帯状疱疹との闘い

こんにちは南仙台の父です。
やっと入院生活から解放され、退院できました。
約一週間の退院生活を送ってしまいました・・・。
通常は帯状疱疹で入院するようなことはありません。
私は指定難病ということもあって入院となりました。
単純な闘病記を書くつもりはありませんので、病気との闘いを期待される
とそれは困るのですが、笑いを前提とした闘病記で振り返ってみたいと思
います。

なぜ帯状疱疹になってしまったのか・・・
理由は簡単です。
まずは年齢が年齢だからです。
そもそも帯状疱疹は50代から70代の人が罹患する率が圧倒的に高い病気と
されています。
私は60歳なので罹って当たり前の年齢です。
ただ、それだけでは罹患はしません。
ストレスだったり、疲れだったり、体力や免疫力が低下した場合に罹患す
るというと特徴があります。
私は病気の治療のために免疫を無理やり下げる薬を飲んでいますので、そ
の時点で条件をクリアしています。
さて、もう一つの条件であるストレスですが、これは絶対に関係ありませ
んね。
だって、ストレス溜めちまうような性格じゃございませんので。
そう、理由は疲れにあります。
仕事もそこそこ忙しかったのもありますが、何といっても今年はより厳し
い暑さに見舞われました。
暑さによって寝不足となったこと、仙台でも毎晩連続して熱帯夜となった
こと、これが大きな原因だったと思います。
地球温暖化によって帯状疱疹になったと言っても過言ではありません。
様々な要因があると言われる地球温暖化ですが、その結果として私の体も
悲鳴を上げたというわけです。
地球温暖化のバカヤロ~!

どういう症状で苦しんだのか・・・
私の場合は顔面の右側に帯状疱疹が症状として現れました。
帯状疱疹は体のあらゆる部分に出るそうで、その中で顔面に出る確率はな
んと17%ほどの確率です。
6人に1人程度しか出ないという希少な症状なわけでした。
まあ、私は爺さんだし、男だから顔面でも別にいいんですけど、女性だっ
たらこんな悲しいことはありません。
もちろん、男性でもイケメンだったらそこそこ悲しいのでしょうが、全く
モテない私の人生においては、顔面の帯状疱疹も何ら影響はありません。
ただ、顔面に帯状疱疹ができると頭痛や発熱などの症状、発生する場所も
目だったりすると結膜炎、耳なら音が聞こえないなどの症状が出るという
リスクもあります。
まあ、これらは危険は何とか排除はできました。
もちろん帯状疱疹のできた場所が痛かったり、ジュクジュクしたりという
定番の症状は避けようがありません。
ただ、同時期に昔治療した歯が痛んでしまい、どれが一番痛かったかって
言えば間違いなく歯の痛みだったことは残念でした。
帯状疱疹は皮膚の表面だけでなく、神経もズタズタにするらしく、これが
後々の痛みに繋がるのだそうです。
直っても半年から数年は痛みが残るケースがあり、場合によっては顔面の
麻痺が残ってしまうこともあるそうです。
痛み止めを飲むくらいしか対処できないので、しばらくは痛み止めを飲ん
だ生活を強いられるみたいです。

水疱瘡にかかったことがある人は要注意・・・
帯状疱疹の原因は水疱瘡ウイルスにあります。
たいていは子供の頃にかかった経験がある方が多いと思います。
子供の罹る病気を大人が罹患すると大抵は厳しい症状に悩まされます。
水疱瘡に罹ったことがない人は帯状疱疹にはかかりません。
水疱瘡に罹り、治癒した後も体の中には水疱瘡ウイルスが潜んでおり、
何十年も神経の奥深くで生き残っているそうです。
これが時々神経を伝って降りてきては悪さをするのですが、大抵は抗体の
力によって帯状疱疹になるのを防いでいます。
ただ、加齢による体力や免疫力の低下によって条件が揃ってしまうと帯状
疱疹として発祥してしまうわけです。
そのため、帯状疱疹になってしまうと子供や水疱瘡に罹った経験のない人
と接触することは禁止されます。
私も入院中は個室に隔離されて、部屋から一歩も出ることを許されません
でした。
水疱瘡ウイルスの感染力はかなり強力だそうなので、こうした隔離措置を
取られるのだそうです。
そう、帯状疱疹になっちゃうと大好きなお孫さんに会えないことになっち
ゃうんですよ、お爺ちゃん・お婆ちゃん。(私に孫はいませんが。)

入院中に起こった話・・・
今回は難病治療でお世話になった拠点病院に入院しました。
薬の飲み合わせなどの問題もあって、皮膚科(帯状疱疹)と脳神経内科
(難病)の医療連携が必要となるからでした。
私の場合は最初近所の皮膚科に診ていただいたのですが、抗ウイルス薬
が合わないために副作用がかなり激しく出てしまいました。
確かに薬の説明にはめまいが出ることがあるって書いてはありました。
ただ、半端ないくらいのめまいが発生して、とにかくまっすぐに歩くの
も厳しいくらいになってしまいました。
また、吐き気が出て食欲もなく、薬を入れることができません。
抗ウイルス薬は必ず食事を摂って服用することになっていましたから、
これでは薬なんか飲むこともできませんし、元々飲んでいた難病の薬も
飲めなくなってしまいます。
そういうこともあって、入院して点滴による治療を行う形になり、拠点
病院にお世話になることになりました。
薬自体も変更されたので、点滴を経て数日後には錠剤を服用することに
はなって落ち着きましたが、多少はフラフラすることは変わりありませ
んでした。
そうだな、こういう時こそ光合成ができれば何てこともないのだが・・
・と思ったのは言うまでもありません。

入院中に起きた不思議な出来事・・・
入院中も色々なことが起きていました。
幸いに霊を見るようなことはありませんでしたが、近くまでは来てまし
たが、帯状疱疹がうつるのがイヤだったようで近くには来ませんでした。
そうか、霊もうつる病気だけはイヤなんだなって初めて知りました。
直っても半年から数年は痛みが残るわけですからね。
こうして、悪霊は自ら私から離れていったのでした・・・。
入院初期はまともに食べられる状態ではなかったので、おかゆが出され
ました。
もちろん病院食ですから味なんか付いていません。
ただ、食事の制限はなかったので、必ずおかゆに「おかゆの友」のよう
な食材が付いてきました。
一番微妙だったのは「卵かけご飯風味」にできるというやつでした。
確かにかけるとそれらしき味にはなりますが、病院食だから醤油や塩気
はかなり弱められています。
そう、本当に微妙な味がするわけです。
一回だけトライしてみましたが、以降は使うことはありませんでした。
おかゆの友でも、海苔の佃煮風のやつはまあ良かったと思います。
でも一番理解できなかったのは「鯖みそ風味」というやつでした。
食事には必ず内容やカロリー表示などが記載された紙が付いてきます。
そこをチラ見したら鯖みそって書いてあったので、「そうか、鯖みそか
・・・。」って思ってたらどこを探しても鯖みそはありません。
一つずつ紙の記載内容と現物を照合確認しましたが、そこで鯖みそがな
んとおかゆの友だったことが判明します。
おかゆに鯖みそ風味をかけて食べるってどんな感じなんだろうか・・・
って色々想像してみましたが、どう考えてもかけて食べるようなものじ
ゃないなと思い、使わずに返しました。
それなら素直に「のりたま」とか「ゆかり」の方が良かったと考えるの
は私だけではないと思います。
ちなみに一度もおかゆと梅干が出て来ることはありませんでした・・・。

先生を怒らせたらダメだろ!・・・
退院する日のことです。
朝の回診で先生が私の様子を見に来て、その結果を基に最終的な退院許
可をポチッとPC上で押すことになります。
私の担当の先生は女性で、連休にも関わらず毎日回診に来ていただけた
のもありがたかったですが、お若い先生なのでメイクもバッチリ決めて
いるような意識高い系の先生です。
きっと、学会の集まりやパーティでは映え系の投稿をSNSでされている
ような感じの先生でした。
私の入院していた病室は様々な診療科の患者が集まっていました。
当然、見たこともないような先生もいるわけですが、慣れていればその
人が先生なのか、看護師さんなのか、薬剤師・療法士さんなのかは判別
可能です。
さて、私のところに来た先生が戻ろうとした際に、私の向かい側のベッ
トの奴(40代くらいのおっさん)がやらかしてしまうのでした。
そのおっさんは午前中に点滴をやる予定があり、担当の看護師さんから
その旨が伝わっていましたが、その時の状況で時間が変わることもあっ
て具体的な時間は後から連絡しますと言われていました。
看護師さんも忙しいのでそうそう来てはくれません。
たまたま、私の担当の先生が女性だったのを見て、無慈悲にこんなセリ
フを吐いてしまうのでした・・・。
「あの、点滴は何時からになるんですか?」(ちょっと強めの物言い)
「はぁ、それは担当の看護師に聞いてください!」(先生は激怒)
あまりに怖い言い方だったので、おっさんはすぐに自分のベットに隠れ
てしまいました。
ちょっと意識高い系の先生なので、私もご機嫌取りだけはしっかりやっ
ていたのに、最後の最後にぶち壊しやがって・・・。
先生は怒りのあまり退院許可をポチッと押すことを忘れてしまったので
した・・・。
看護師さんたちが私の退院を心配し、先生が退院オーダーを送ってこな
いから何もできないって騒ぎ出し、その後直接電話をして何とか先生に
ポチッと押していただくことはできました。
ただ、そのために大幅に退院時刻は遅れ、迷惑を被る結果となったのは
言うまでもありません。
今時の世の中でこれだけ女性の社会進出も進んだというのに、医師は男
性で看護師は女性というステレオ感覚には恐れ入りました・・・。
私よりも推定で二回りは若い人がそんなことでどうするんだって、怒り
を通り越して情けなくなりました。
今まで一週間も無事に過ごすために、先生のご機嫌を取るような努力を
継続したのに全てぶち壊したおっさんは〇したろかリスト入りさせても
おかしくありません。
ちなみに、今回の入院では担当医が女性で、看護師長が男性でした。
いつまでも古い概念を持ってたら、世の中うまく渡り切れねえからな!


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