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ギミック高橋
2023年6月23日 22:44
白く狭い部屋の一面を、大きな窓が上から下まで覆っている。1Kの部屋中に外を走る車の鈍い雑音が反射しているが、私の耳に届くまでの何処かで鋭く冷たい音へと豹変する。鬱陶しさでも無く、苛立ちでもない、どこか中立的な心情が私に動けと命令し始める。足を伸ばして半開きだった窓を締める。自分の脚越しに6月の夜空が嫌に明るく差し込んできていた。窓特有のまとまりの無い音と共に部屋は静まり返ったが、なんだか不快だ。次