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うつ病? が治ったかなという記録

・他の記事でもちらほら書いていたけれど、昨年夏の終わりぐらいから鬱病……とひとくちに言っていいものかどうか、とにかく色々と正常ではない精神状態にあって病院にも通っているのだけれど、最近「あれ、これひょっとして治ったか……?」と感じつつある。薬はまだ飲んではいるけれど。

・なので、今後ヤバかった頃のことを忘れないように、体験した諸症状について書いておきたいと思います。精神科の病気で苦しんでる人の気持ちというのが実感として理解できるようになった気がするので。

・症状(軽度)
「自罰的思考」
わざわざ嫌なことをよく思い出して嫌な気分になろうとする。今考えるとそれほど嫌でもないこと、たとえばネットで出てくる毛穴洗浄の広告とかちょっと気持ち悪い画像が使われてたりするけど、そういうものが一時期滅茶苦茶嫌に感じて。で、それをアニメや映画を観てたりするときの一番いいところ、気持ちが盛り上がるところで必ず思い出して嫌な気持ちになる。
それ自体は大したことないが、この症状の嫌なところは、「今後一生このままだったらどうしよう……」と思ってしまうところ。つまりは一生物事を本当には楽しめなくなるということであるので。

「脳みそざわざわ」
そのまんま。脳がザワザワして、視界が白く霞んで、首を傾げるとカリカリ音がする。首の骨を鳴らすのとは全く違う音で、首を動かすとがりがりがりがり言うので多分幻聴。普通に何事にも集中できなくなるので困る。

・症状(中度)
「無価値タイム」
けいおん! のふわふわタイムの逆。というのは冗談だけれど、世の中のすべてが無価値になる瞬間が急にやってくる。いや、そりゃ思考の上ではみんないつか骨になって宇宙も終わるんだから人生なんて無価値っちゃ無価値なんだけど、そういう理屈とは無関係に人間は生物として生きていること自体に喜びを感じるように出来ている。いや、「無価値タイム」を経験したことで、普段は喜びを感じてたんだなと逆に実感した。
幸い「無価値タイム」は通常数時間で収まるのだが、もしこれが今後も一生続くのならばもう自殺するしかないだろうな、と思える本当に恐ろしい時間である。

「軽パニック症状」
これはほんとのパニック障害と比べたら全然軽いものなんだけど、実際日常生活に支障が出まくったので。バスや電車などの乗り物や、求職中だったので企業の面接会場など、閉鎖的な空間で突然じっとしていられなくなる。新幹線の席で立ったり座ったりウロウロしたり、降りるべきでない電車の駅で降りてしまったり、面接の途中で「すいませんやっぱいいです」って逃げ出してきてしまったりした。

・どれも多分いろんな精神病の初期症状みたいな感じだと思う。「これ以上悪化したらどうしよう……」という不安の方が強かった。

・病気が治ったかな、と思えたのは、最近ネガティブなキーワードにびびらなくなったためである。ここ数ヶ月は「なんかの拍子に症状が悪化して、発作的に自殺してしまったらどうしよう」という不安があり、ミステリ小説などで「自殺の可能性は?」みたいなワードを見かけるだけで嫌な気持ちになっていた。
そういう露骨なワードじゃなくても、例えば「狂犬病にかかった人は水を嚥下する際ひどい苦痛を感じ水を恐れるようになるため恐水病とも呼ばれる」みたいな話がいちいち怖くて、自分も水を飲めなくなったらどうしよう、とか考えていた。犬に噛まれてもないのに。

・という風に、自分の症状を客観的に振り返れるようになったのが治ったのでは? という根拠である。ちょっと前ならこんな文章書いてるだけで気分悪くなっただろうし。

・何にしろこのまま治るなら良かったし、「鬱病」に類する精神の病気について、それが単なる「気分の浮き沈み」みたいなものとは全く次元が違うものなんだ、ということを身をもって知ることができたのは良いことだったと思っています。


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